子どもが登校渋りをするのはなぜ?7つの原因を詳しく解説

こんにちは、東ちひろです。

子育て心理学協会HP(ブログ)で、子どもが登校を渋る時、こんなことが原因になりやすいとお伝えしました。

これは1つだけではなく、いろいろな要素がからんでいることが多いです。

 

私としたら、学校復帰をして欲しいところですが、

子どもが登校を渋るのであれば、「今、子どもが学校に適応していない大元」をみつめるチャンスと思うのです。

そんなことでもないと、親は「まあ、いいや」と思います。

 

子どもが登校を渋る時、こんなことが予想されます。

① 自己肯定感の低さ

② 発達の偏りがある

③ 感覚過敏

④ 母子分離不安

⑤ 教室が荒れている

⑥ 先生が高圧的な態度

⑦ その他

 

今日は、「② 発達の偏りがある」についてです。

この「発達の偏り」というのは、いわゆる発達障害という名前で言われるお子さんのことです。

障害というと重いイメージがありますので、私はよく「発達の偏り」とお伝えしています。

 

私たちは全員「得意なこと」と「苦手なこと」があります。

もちろん私もあります^^

 

で、この「得意なこと」と「苦手なこと」の差が大きい方のことを「発達の偏りがある」と言います。

この「発達の偏り」は、「ヘビーな偏り」と「ライトでソフトな偏り」があります。

ライトでソフトな偏りであれば、相当多くのお子さんにあると思われます。

 

ちなみに、発達の偏りは、発達検査をすると一目瞭然になります。
(子育て心理学講座ではアドバンス講座で詳しくお伝えしています)

この発達の偏りというのは、親の育て方がいいとか悪いとかではありません。

生まれ持っての気質によるところが多いです。

 

たとえば、すぐにカーーっとなって怒り出す子どもは「衝動性が高い」と言えます。

これはね、親がいくら口酸っぱくお説教しても、その割には変りません。

 

が、あることを親が心がけると子どもの「衝動性」が低くなります。

じつは、衝動性が高いお子さんは●●欲求が高いのです。

そこを満たしていかないと、堂々巡りで同じことを繰り返します。

 

この「衝動性」というのは、少々やっかいでして、衝動性が元で人間関係を壊すこともあります。

カーッとなったから相手を殴った・・・では済まされませんね。

 

私の子育て電話相談を受けられるママのお子さんにはこの「衝動性」が高いお子さんが多いです。

この「衝動性」は、自分ひとりの問題ではありません。

 

たとえば、「不注意」なお子さんの「忘れ物」は、忘れた本人が困ること。

でも「衝動性」は、周りを巻き込んでしまいます。

 

じつは、私の子育て電話相談では、そんなお子さんの衝動性が低くなります。

ここが落ち着くと子ども本人の楽ですし、親もガミガミ言わずにすみます。

 

「衝動性が高い」お子さんがいるとします。

そんなお子さんは、ちょっと気にいらないことがあると泣き叫んだり、すぐに手や足が出たりしてしまいます。

 

でもね、このお子さんの情緒が安定しているか、不安定かによってその出方は大きく違います。

情緒が安定している時には、そもそもカッっとなる回数が激減します。また、たまにカッとしたとしても早めに切り上がるのです。

一方、情緒が安定していない場合はちょっとしたことですぐにカッとなり相手を傷つけてしまうわけです。

 

では、親は子どもに何をすればいいのでしょうか・・・

 

じつは、私がいつもお伝えしているココロ貯金が非常に有効なのです。

ココロ貯金というのは、「あなたが大好き」ということを具体的に行動で子どもに伝えることです。

 

お子さんの年齢によりますが

幼稚園までは「ママはあなたがだーーい好きよ」と言葉で伝えます。

 

小学生であれば、真剣に子どもの話を聴きます。「ふんふん、へーそうなんだ、それで?」と親の意見をはさむことなく、真剣に子どもの話を聴きます。(ただ耳に入れるだけではいけません)

中学生・高校生以降であれば「承認」です。ここからは大人対応と同じです。

もうほめる時期は終わりましたので、「承認」がおすすめです。

こんなことを子育てに取り入れていくと、自分は愛されている、愛される価値がある人間なんだと刷り込まれます。

 

そうすることによって、自己肯定感といって自分のことを価値ある人間だと感じます。

これが子どもの心の軸がぶれずに安定した情緒に繋がります。

 

ちなみに、「衝動性が高い」「すぐにカッとなる」お子さんは、承認欲求が高いです。

つまり、「私を見て!」「僕を構って!」という“かまってちゃん”です。

 

で、“かまってちゃん”は、自分をかまってもらえないと、すぐに怒ったり、すねたりしてしまいます。

それが親にしてみたら「子どもが荒れている」と感じてしまうわけです。

 

そんな時にはイソップ童話の「北風と太陽」なんです。

旅人のコートを脱がしたい時に、北風を吹かせると旅人はコートを脱ぎません。

一方、旅人に太陽の光を当てると勝手にコートを脱ぎ出します。

これは、子どもも同じです。

 

子どもの心は暖めた方が、情緒が安定します。

情緒が安定したら、発達の偏りがあったとしても、本当に目立たなくなるのです。

つまり、たとえお子さんに発達の偏りがあったとしても、親の関わり方次第で、それは目立たなくさせることができます。

 

発達の偏りは生まれつきのものです。

でも、親の関わり方次第で子どもは雲泥の差が出ます。

親がデキルことはいくらでもあります。