「子どもは、厳しく育てないとダメになる」なんてことはありません。
ママの愛情が十分伝わって、ココロ貯金がザクザク貯まると、
自然に、勝手に子どもはよくなります。
むしろよくならない方が難しいです。
じつは、子どもを厳しく育てたいという方にはこんな特徴があります。
【1】自分が幼い頃に親に厳しく育てられたという人
⇒「子どもを厳しく育てる必要はない」と言われると、
自分の育てられ方、自分の生い立ち、自分の生き方、
自分の親すべてを否定された気になるので嫌がる。
【2】体育会系出身で、厳しい訓練に耐えたからこそ、今があると思う人
⇒「厳しさを否定」されると、自分の「今」を否定された気がするで嫌がる。
【3】そもそも、自分が親に甘える経験が少なかったので、わが子が甘えてくると腹が立つ人
⇒コレ、すごくあるんです。 幼い頃の自分が「私はまだ満たされていない」と思うので、
無意識レベルで甘える子どもを許せなくなります。
じゃあ、夫が子どもに厳しくしないと、自分の存在そのものを否定された気がして
非常に嫌がるタイプの場合はどうしたらいいのでしょうか?
離婚する方がいいのでしょうか? 残念ながら、いくら妻でも夫は簡単に変えられません。
夫も自分の存在を否定なんてことになると、相当嫌がりますしね。
しかしながら、自分はともかくとしても、わが子が恫喝されるのを見ていられなくなります。
そんな時には、まずは一番コントロールしやすい自分の行動、
ココロ貯金だけはセッセと貯めていきます。 それで子どもがよくなったら、夫も何も言いません。
そうして、間接的によりよい方法を夫に見せていくのです。
まあ、そんな夫さんは、子どもがよくなると「俺のおかげ」と言いますけどね。
子どもに「~しなさい」と指示命令が多くなると、
子どもは「指示がある」⇒だから「行動する」というパターンに陥ります。
ということは、指示・命令がないときは、ちっとも行動しなくなってしまいます。
そんな時は、「どうしたらいいと思う?」って聞いてあげてくださいね。
「なんで?」を「何?」を使った言い方に変えるのも効果的ですよ。
「なんであなたはできないの」と、「なんで」と言われると
子どもは単にお母さんに責められたと感じてしまい、
とっさに言いわけを考えたり、反発をしようとします。
指示・命令を「〇〇できる?」に変えるのもおすすめです。
「洋服を片付けなさい」を「洋服片付けられる?」に変えるだけで
案外「できません」とは言いにくく、子どもは自然と望ましい行動をとるようになります。
でもね、ほとんどの子どもは「どうしたらいいと思う?」と
言われたら・・・・・ 「わからない」と言います。
それは、自分の頭で考える習慣が少ないのかもしれません。
子どもは、一気に自分の考えを言えるようにはなりませんが、
少しずつ子育てに取り入れてみてくださいね。
2~3か月でだんだん言えるようになります。
子育ての最終ゴールは、子どもの自立です。
「甘えさせる」は、「プラスのかかわり」です。
話をよく聞いて、たくさん触れて、認めて・・・がプラスのかかわりです。
これは、子どもが欲しがるだけ与えていいのですよ。
これが欠乏すると、心が順調に育ちません。 でも、昔の親はもっと厳しかった・・・
昔は○○でよく叩かれた・・・ 納屋に入れられた・・・ って聞いたことがありませんか?
私の考えなのですが、昔は兄弟が多かったです。
あなたの親御さんの兄弟は何人ですか? 私のまわりでは、4人が多く、父方は7人です。
それだけ子どもが多ければ、親が厳しく子育てしても、
ひとり当たりの「怒られ率」が少ないはず。
何かやんちゃをしても、他の兄弟が先に怒られて、見逃されることもあったはず。
お母さんに怒られても、他の兄弟が声をかけてくれて、
気分転換になったことも考えられたかもしれません。
よほど、ひどく人格を不定をするような子育てをしなければ
「ココロ貯金」のもれも少なかったと思います。
それを祖父母世代は、あまり気づいておりません。
そのパワフル子育てをひとりかふたりの子どもにやってしまうと・・・
かなりの確率で、子どもが怒られすぎになってしまいます。
たしかに厳しいだけの教育もあります。
でも、その裏には愛情を感じる場面がきっとあります。
厳しいだけで、豊かな心がある子どもになっているのを
私は未だかつて見たことがありませんよ。
言葉と言動でお母さんの愛情を伝えていかないと
「ココロ貯金」が目減りしていくばかりです。
思春期であっても、幼い子どもと同じように、
自分をほめて認めてほしいと思う気持ちになんら変わりはありません。
抱っこやおんぶはできませんが、まだまだできることはたくさんあります!
思春期・反抗期は、子どもが少々生意気な時期ですが、心を離さずに
プラスのふれあいをたくさんしてあげてくださいね。
今からでも遅すぎることはありません。
むしろ、気が付いた、今からでも「ココロ貯金」を貯める子育てに取り組んでほしいです。
子育ては、やるできことが間違っていなければ、必ずよい方向に向かいます!