私は、援助職という職業柄、最大の課題は
「自分のメンタル安定維持」なんですね。
たとえば、自分が落ち込んで立ち直れない状況だったら、
同じように「落ち込んで立ち直れないママ」
の相談を聴くことができませんからね。
メンタル管理は、必須なんです。
さて、今日はストレスが軽減するものの考え方ですよ。
私たちには、「できること」と「できないこと」があります。
「できないこと」をしようと思うと、すごくストレスになります。
だって、そもそも「できないこと」だから、頑張ってもできないわけね。
それを頑張ろうとすればするほど、ツラくなるわけ。
一方、「できること」もあるはず。
困ったとき、立ち往生する時には、「できないこと」をやろうとしています。
そんな時には、「自分ができることは何があるだろうか?」と考えます。
そして、その「自分ができること」を1個でも具体的にやってみます。
たとえば・・・
子どもがお母さんのいうことを全く聞かないとします。
私たちは、自分のことですら変えることは難しいのに、
自分以外の人(子ども)を変えることはもっと難しいわけね。
まあ普通は、「いうことを聞きなさい!」と言います。
それは、思いっきり「子どもだけ」を変えようとしているのね。
そうじゃなくてね、
「自分ができることは何があるだろうか?」と考える。
上の子の話を意識的に
「ふんふん、へ~、そうなんだ、それで?」と聴き役に徹してみる。
これは、やろうと思えば「できること」
もちろん、余裕がなくてできないこともいっぱいあるはず。
そんな時には、「どんな時だったら上の子の話が聴きやすいだろか?」と考える。
夜寝かしつけの時?
習い事の送り迎えの時?
お風呂中?
えええ?
「その時間確保も難しいよ」って?
としたら、生活スタイルそのものを見直す時期なのね。
子育てだけはやっておかないとそのうちツケがくるんです。
産んだら育てるところまでやる必要があります。
でね、子どもの話を聴くことは「メンタル安定の大チャンス」です。
まずは、その時間を大事にするんです。
毎日忙しくて余裕がないって?
家事の手抜きは、あとで取り返すことができますが、
子育ての手抜きは取り返しは厳禁です。
そのうちに、もーっと、手をかけられることになります。
さて、あなたが子どもに「できること」は何がありますか?
子どものやる気と自信を引き出すためには
子どもをほめたり、認めたりしてココロ貯金を貯めることが大切です。
それがわかると、多くのお母さんは、自分自身のココロ貯金の残高は
どうなんだろう・・・と考え始めるのではないでしょうか。
「私は両親からほめられたことがない」
「ガミガミ・クドクドと言われ続けてきた」
「自分に自信がもてないから、すぐに子どもを怒ってしまう」
と自分自身がされた子育てを振り返ることでしょう。
子どもは未完成な存在で、日々失敗や間違いをしながら成長していきます。
子どもを産むまでは、自分の努力しだいで決まる成功経験を積んできた
お母さんも失敗や間違いが多い子どもと過ごす時間が長くなると、
しだいに自分自身も自信がもちにくい精神状態になりやすくなります。
さらに、多くのお母さんは
子どもを一人か二人しか育てておらず
男女のちがいも含めると、
慣れたという実感がもてないまま
子育てをしているのでは、と思います。
そのため、いつまでたっても
子育てに自信がないと感じているのはないでしょうか?
逆に、「私の子育ては大成功だ!」と思う方がいたとしても
それは、それで疑問が残ります。
子育ては、短期間で結果や成果がわかるものではないからです。
結果が見えないことに毎日膨大なエネルギーを費やすのが子育てなのです。
子育て中のお母さんは、一般的に自己肯定感が低くなりやすいと思われます。
では、どうやったらお母さんの自己肯定感が高まるのでしょうか。
この世の中に欠点・短所がない人はひとりもいません。
どれほどエラいと思われる人にも必ず欠点・短所があります。
そのため「欠点・短所がなくなったら、自分は百点満点になるのに・・・」
と思っていたら、一生百点満点にはなりませんよ。
だからね、どうか欠点・短所があるそのままの
自分に百点満点をあげてほしいと思います!
「自分を変えられない」と思うのは、
いまの自分を否定していることから始まります。
まずはここで一度「いまのままの自分でOK」
「欠点・短所があって当たり前」と思ってください^^
そう思えると、自己肯定感が高まり、やる気と自信がわいてきます。
自分の心を安定させながら、子どもにどんどんココロ貯金を貯めてあげてください。
そのほうが無理なく自然に子どものココロ貯金が貯められますよ!
子育ては、叱る回数よりもほめる回数を
多くしなければならないと、昔から言います。
もちろん、それは真実です。
しかし、実際の子育てでは、
気がつくと子どもを怒ってばかりいる
のではないでしょうか?
学校などの集団生活の場では
子どもは自制心をはたらかせて行動ができます。
内心では掃除がしたくないと思っていても
あからさまに掃除時間に運動場で遊んだり
先生に向かって
「面倒くさいから今日はやらない」
と言ったりはしないでしょう。
しかし、家庭では、子どもにそこまでも
自制心はないので、そんな子どもの姿を見て
親はブツブツと文句を言いがちです…
気がつけば
「ほめることなんて全くないわ!」
という状態になってしまいます。
そんな子どもには「存在承認」というものが
大変効果があります。
子どもをほめるのではなく、
存在を認めるのです。
ほめるということは
何か成果が上がったときや
今までと比べてよくできているときに
「すごいね」「えらいね」「がんばったね」
と言うことです。
しかし、存在承認とは特別になにか
すばらしいことができていなくてもいいのです。
一見すると、当たり前に思えることに
光を当てるように、目に見えたことや
ちょっとした変化についても、
言葉にして伝えていきます!
・「名前+あいさつ」をする
「〇〇ちゃん、おはよう」
「〇〇くん、お疲れさま」
・目に見えたこと・ちょっとした変化を言葉にして伝える
「よく食べたね」
「今日は、その色のシャツにしたのね」
「ちょっと鼻声じゃない?」
・ねぎらいの言葉を伝える
「今日はお疲れモードみたいね」
「おかえり、お疲れさま」
こんなことを子どもに言うなんて
親が子どもをおだてているのではないか
と感じる人もいるでしょう。
ですが、私は
親子は主従の上下関係ではなく
並列の関係のほうが望ましいと思います。
いつも子どもが親の姿を
見ているということを忘れず
日々の行動に気を配ってみてくださいね。