オリンピックと身近な受験は同じです。
オリンピックも受験も結果がわかりやすいのが特徴です。
では、わが子が受験を乗り越えるために、親ができることは何があるのでしょうか?
・冷めても美味しいお弁当を作る
・お弁当と一緒にプチスイーツを入れておく
・勉強する子に暖かい飲み物を用意する
(食べ物系ばかり浮かぶ・・・)
・家族がインフルエンザにならないように予防する
まあ、親ができることはこんなところでしょうか?
あああ、忘れないように受験料や入学金を振り込むことも大事ですね。
じつは、もっと大事なことがあります。
親が受験生にどんな気持ちでいるかということです。
この場に及んで
「受験に失敗したら私が恥ずかしい」
「ママは、●●小学校・中学・高校・大学に行ってほしいわ」
なんてことを言うことはないと思いますが・・・・
じつは!
こんな時、子どもをどう思っているのかが問われます。
つまり、子どもには、こんなスタンスで接します。
受験に合格するに越したことはないけれど、
不合格だったからと言って、
子どもの価値がなくなったということではない。
オリンピックで言うと、
メダルを取ると親から価値があると認められる選手がいたとしたら・・・
怖くて仕方がありません。
「メダルを取る」=「自分に価値がある」
「メダル取れない」=「自分は価値がない」
このギャップが大きければ大きいほど、人はストレスを生み、緊張します。
緊張すると自分のもっているチカラを出せずに終わります。
受験も同じ。
「合格する子」=「価値がある子」
「不合格の子」=「価値がない子」
と思ったら、そのギャップの大きさに緊張感が増します。
人は自分の存在価値を感じたい生きものです。
そのため、存在価値がなくなると思うと・・・恐ろしくなります。
そんな時には、
「合格しても合格しなくても、子どもの価値はなーーんら変わらない」
とまずは親が思います。
まずはこれが第1ステップ。
そして、不安感が増した子どもを見た時には第2ステップ。
「合格すると一番いいけれど、合格しなかったからと言って
(不合格という言葉は使わない)、あなたの価値はなーんにも変わらない」
「ママがあなたのことを大好きだということもなーんにも変わらない」
と断言します。
子どもはね、ママが自分の味方であると思うと安心感が増すので、百人力が出るのです。
「俺にはバックがついているぜ」って感じね。
チンピラ受験生に、肩で風を切らせてあげてくださいね。
空威張りOKです。
ママのチカラは百人力!!
子どもにとって、ママは世界中で一番偉いのよ。
お母さまは女王様♪
子どもが受験生であれば、親はもれなく受験生の親になれてしまいます。
全国の受験生ママさん、本当にお疲れ様です。
家の中に受験生がひとりでもいると・・・
「親もガマンしないといけない空気」が漂うことがあります。
でもね、それよりも親もご自愛しながら生き延びることをおすすめします。
親は、子どもの数だけ、「受験生の親」を経験できてしまいます。
つまり、子どもは自分の時の受験経験だけですが、
親は「子どもの受験経験」×「子どもの数」となり、
子どもの数だけ有り難いくらいに受験生の母になれるのです。
そのため、親のガマンではなく、
親は親で日常生活を楽しんでいることを背中で見せてあげて欲しいです。
そうでないと、無意識で子どもにこんなことを刷り込みます。
「世の中はつらいもの」
「世の中は我慢するもの」
この前提がある子とない子は、今後生き方に大きく差が出ます。
さて、家庭の中にひとりでも受験生がいると、
他のきょうだいが体調不良になることがあります。
それは、「親の意識が受験生に向かう」からです。
別段、他の兄弟をほったらかしにしているわけではありませんよね。
でも、「意識」がどうしても受験生に向かいますので、他の兄弟がガス欠になるわけです。
そんな時には、他の兄弟にも受験生と同じように「話を聴く」「触れる」を意識します。
つまり!
「意識」をするかしないかだけなんです。
この時期は、受験生を大事にしているわけではなく、
受験生を「意識」している時期です。
だから、他の兄弟も「意識」するだけでいいのです。
意識して話を聴く
意識して体に触れる
これで、兄弟全員ハッピーになりますよ。
そして、ママも十分すぎるくらいにご自愛ください。
受験生が家にひとりでもいると労力も意識も消耗しますから。
ママが疲れると子どもにいいエネルギーを配れません。
勉強って、親のフォローが必要なんです。
もちろん、親がなーんにも言わなくても、
ひとりで勝手に勉強をスイスイとする子はいいんです。
そのまま見守っていれば。
でもね、「ちっともうちの子勉強しません」と思うのであれば・・・
親が子どもの勉強をフォローする必要があります。
これは、自転車の練習と同じ。
自転車の練習をする時に、最初は親がうしろにまわって自転車が転ばない
ようにサポートをする。
それがうまくいったら、親が手を離しても大丈夫なんですよね。
で、多くのママは子どもがひとりで勉強ができるようになっていない間に
子どもから手を離すのね。
そして、「うちの子勉強しない」となってしまいます。
子どもは、こんな時に勉強をしません。
1、勉強自体がわからない
2、ほめてもらえない
3、勉強のことで怒られる
でね、この先のことを考えるとですね・・・
まず中学生になると、親は子どもが
今日どんな宿題があるのかもわからなくなります。
小学生の間は、連絡帳に宿題を書いて帰りますよね。
それが中学生になったら、授業でやったところを、家庭に帰ってワーク
(副教材)をやるようになります。
となると、学習スタイルが自主性を重んじるようになりますし、
親はどんな宿題があるのかもわからなくなります。
しかも、その頃になると自分の部屋で勉強することが多いので、親は
子どもが何をしているかわからなくなります。
さらに、親が「勉強したの?」と聞くと「知らん・・・」と言ったり、
やっていないのに「やった」と言ったり。
つまり、勉強について親のフォローもサポートもできなくなります。
だ・か・ら
小学校の間にできるだけ子どもの勉強をフォローしておくことが大事です。
できれば低学年の間が親のサポート黄金期です。
いやいや、うちの子は6年生というママも大丈夫。
今の間に、子どもがやっていること、そのものを承認します。
「おっ、がんばっているね」
「だんだん難しくなるね」
「わ~、もうお母さんわからないな」
って感じです。
すると、「勉強すること」=「うれしいこと」と紐づけされます。
これは、親にほめられることだけを目的にしているわけではありません。
子どもが、「勉強がわかるとうれしい」「勉強ができると楽しい」
と実感するんです。
人は、「うれしいこと」「楽しいこと」は優先しますからね。
あとは、勉強の苦手分野については、手厚くサポートするしかありません。
苦手分野は、2学年下げてサポートするとちょうどいいですよ。