昔から、「お母さんは子どもを愛することができる」という神話があります。
子どもは可愛い。
でもね、子どもによっては親に立てついて、
反抗して、暴言を吐いて、困らせる子もいるんです。
するとね・・・・
お母さんもだんだん子どもを可愛いと感じなくなるんです。
↑
(そんなお母さんはおかしいというご批判は受付していません)
お母さんも人間です。
だから、「感情」ってものがあります。
「お母さーーん、だーーい好き♡」と言われるとその子は可愛いと思います。
一方「お母さん、キライ!あっち行ってよ!!!」
と言われるとムカムカします。
でね、多くのお母さんは「いい人」
だから、子どもにムカムカした自分を責めるんです。
日本人は昔から、悪いことをした時には、
「反省しなさい」と言われて育っています。
「反省文」なんてものを学校で書かすこともありますし。
だから、「反省癖」があるんです。
ただね、「反省は1秒だけ」でいいんです。
いっぱい自分を責めると、自分のメンタルが弱くなります。
そして、お母さんのメンタルが弱くなると、
元気いっぱいの子どもに振り回されることになります。
それでは、無事子育てが出来ません。
反省は1秒だけでいいんです。
お母さんはメンタルを弱くしている暇はないんですね。
「子育ての結果」はすぐには出てきません。
つまり、子育ては、結果がすぐに出てこないこと
を延々と続ける作業なのです。
「これでいいのかな?」「他の子と比べて・・・・」
という気持ちがあって当然です。
ご近所ママのひと言で
一喜一憂することもあるでしょう。
私は、今までの教員生活、相談員勤務で
2000人以上の子ども達と接してきました。
その中で、子育てで一番大切だなと感じたことは
「自己肯定感」の高い子どもに育てるということです。
「自己肯定感」とは、読んで字のごとく
「自分のことを肯定的に考える感覚」のことです。
私たちは、みんな欠点も短所もあります。
それも含めて
「欠点・短所もあるけれど、
自分ってなかなかいい人だ」
「大切な人間なのだ」
「自分でも自分のことが好きだな」
と感じることです。
自己肯定感が高い子どもを育てるためには
「今まで自分は大切にされた」と
子ども自身が感じられることが大切です。
【「伸びる子ども」を育てるハッピースパイラル】
自己肯定感が高い子ども
↓
自分に自信がある
↓
不安感が少ない
(「何とかなるだろう」と思って取り組む)
↓
何でも身につきやすい
↓
成功体験が増える
↓
自信がつく
↓
さらに自己肯定感が高くなる
【「伸び悩みの子ども」を育てる負のスパイラル】
自己肯定感が低い子ども
↓
自分に自信がない
↓
不安感がいっぱいある
(「どうせダメだ」と決めて取り組む)
↓
何でも身に付くのが遅い
↓
成功体験が少ない
↓
自信がもてない
↓
さらに自己肯定感が低くなる
「自己肯定感」は、樹木でいうと
根っこの部分にあたります。
大地にしっかりと根をはっていないと
樹木の幹となる現実の世界
でグラグラと自分という樹木が揺らいでしまいます。
大きな実をつけたり、きれいな花を咲かせるためには、
根っこがしっかりとはっていて、
土の中から栄養を摂ることが
できる状態がとても大切というわけです。
根っこがしっかりと大地にはっていれば、
自然と幹も枝も太く折れにくくなり、
やがて実も花もつけていきます。
立派な実や花にしたい時に、
直接、実や花に栄養をあげる人はいません。
かえって枯れてしまいます。
まず根っこに肥料や水をやることでしょう。
子育ても同じです。
自動車の運転は、教習所に行って乗り方を学びます。
学科試験と技能試験の両方合格して
はじめて卒業することができます。
でも、子育ては、子どもを出産したら1週間ほどで、
すぐ退院になってしまいます。
常に「これでいいのだろうか」と感じながら
思考錯誤でやっていくので、
わからないことがあって普通です。
とかく子育ては何かができるようになることが重視されますが、
本当に大切なことは「自己肯定感」がある子どもに育てることです。
「何かが出来ること=自信」とは限りません。
ピアノが弾けても、自分に自信がない子どももいます。
かけっこが遅くても、自分に自信がある子どももいます。
さあ!
これから、あなたも「自己肯定感」を高めるコツを知って、
「自分に自信がある子ども」に育てていきましょう。
そして、ママも子どもどんどんハッピーになっていきましょう。
わたしは、お母さんから子育ての相談を受ける時
最初の五分ほどで
「このお子さんは、どんなタイプの子どもだろうか」
という見立てを立てます。
そして、そのタイプに合わせたアプローチ方法をお伝えします。
すると、たった一回、お母さんにアドバイスをするだけで、
子どもがみるみる変わることがよくあります!
見立ての目安は二つです。
①エネルギーがあふれる子ども(暴走型)なのか?
おとなしいタイプの子ども(無気力型)なのか?
②口達者なタイプなのか?
口べたなタイプなのか?
なんで、この分け方をするかというとね
子どもは、もともと持っているエネルギーの量によって
反抗の表し方に違いがあるからです。
一見すると、親を困らせているように見える
「うるせえ」「ババア」などの攻撃的な言動で
反抗をするのは、その子どもにエネルギーが
たくさんあるためにそのような犯行をすると考えられます。
一方、おとなしいタイプの子どもは
だらだらとやる気がないような無気力な態度として表します。
「口達者タイプ」か「口べたタイプ」かという分類は、
子どもがもっている「話しをする力」を目安にして分けています。
他にも分け方はあるのですが、「話をする力」は
見た目にわかりやすいので、お母さんにもやりやすい分け方ですよ。