夫婦って、ほとんどの場合、
子どもが生まれるまでは、
子育て力にさほど違いはありません。
しかし、何事もそうですが、
長い時間やっている人のほうが
上手になるものです。
仕事も勉強も習いごとも、
実際に練習した時間に比例して、
成果が出るのが一般的です。
だから
いろいろと
試行錯誤しているママのほうが、
パパよりだんだんと子育てが上手になる
ことが多いものです。
たとえば、
ママが怒りっぽいタイプだった場合。
ずっと同じ調子で怒っても、
ちっとも子どもに変化がなく、
逆に怒りすぎて
子どもが不安定になってしまう…。
次第にこれでいいのかと
考えるようになります。
そしていろいろな人に相談したり
(私の電話相談もこれに当たります)、
本を読んだりして、
なんとか解決したいと思います。
そして徐々に自分のやり方を
マイナーチェンジして、
「怒る以外の方法」を
取り入れることになります。
そうするとどうなるか…。
興味深いことに、
今度はママがパパのやることを
見ていられなくなります。
「なんで、こんなことで怒るかなー、この人」
「そんな言い方はないんじゃない?
子どもがすねちゃうでしょ」
と、客観的にパパを見るようになるのです。
「パパが子どもココロ貯金を
減らしてしまう、どうしよう!」
という危機感をもつのは、
ママが子育て上級者になった証拠
なのです。
では、
具体的にどうしたらよいのでしょうか。
私は、そんなときのパパを、
「自分よりも年上の先輩が
中途採用で入社したようなもの」
と捉えればいいと考えています。
自分よりも年上だけれど、
どうもこの業界では新参者らしい。
だから仕事は教えて
あげないと何もわからない。
かといって、
年下の私が頭ごなしに注意をすると、
やっぱり頭にくるだろう…。
言わないとわからない、
でも頭ごなしに言うと嫌がられる、
そんな面倒くさい関係です。
そんなパパですから、
ママから頭ごなしに
「あなたが悪い」と言われると、
カチーンときます。
だから、パパを変えようと
しないでください。
まずはママが、
子どもを怒らなくても
うまくやれることを
見せてあげるのです。
「私の言うとおりにやりなさい」
と言わなくても、
ママが子どもを楽しそうに
「甘え」させていれば、
パパも「甘えさせてもいいんだ」
とわかります。
パパが「お前のやり方が悪い」
と責めることもあるでしょう。
それは、
子どもが荒れた状態にあるときです。
子どもの様子がよければ、
結果的にママのやりかたが
OKだと感じます。
そして、だんだんとママのやりかたに
巻き込んでいくといいでしょう。
これはダイエットと同じです。
一気にダイエットの効果が
出た友だちを見ると、
「どうやったら、そんなにやせたの?」
と関心をもつでしょう。
そして、
友だちと同じダイエット法を
試してみたくなります。
まずは、
あなたがうまいやりかたが
できるようになり、
それをパパに見せて、
だんだんと巻き込むわけです。
平均的に、
パパはママより五年~十年ほども遅れて、
やっと「親」になる
ようです。
「イクメン」という言葉が定着し、
父親の育児参加が
進んでいるように見えますが、
一般的には、
子どもと接する時間が少ないだけに、
パパは子育てがうまくなるの
にも時間がかかります。
そしてどうしても
直してほしいことがある場合は、
パパを否定しないような伝えかた
を心がけます。
「パパのやりかたは、
悪くないと思うのだけれどね。
最近私は、怒るのではなくて、
言って聞かせるようにしているの。
怒らないと、
案外きょうだいげんかが早く収まるわ」
という感じです。
人間は変えられようと
されると嫌ですからね。
「あなたはいつも怒りすぎなのよ」
ではいけません。
これを、
極力パパが子どもと
接する前に伝えておいてください。
じっくりではありますが、
パパは必ず成長します。
子どもが小学生の頃であれば、
「宿題やった?」
「明日、テストあるんでしょ」
とあれこれ言えますよね。
行事予定・時間割も
小学生の方が
丁寧に親に伝えます。
でもね、
中学生になると、
一気に子どもが
見えなくなってきます。
学校で、今、何をやっているのやら。
何の提出物があるのか?
いつまでなのか?
出さないと、
どう評価にかかわるのか?
ぐっと見えなくなります。
ということは、
あれこれと
口出しをするのは、
少し、
控えろということでしょう。
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今まで100%手を出していたとしたら
少しずつ、手を離す時期がきています。
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高校生にもなって、そばで
勉強の監視はしませんよね。
とはいえ、
勉強はどうしたらいいの?
うちの子、どう見てもやってないわ!
と言うときには
親子バトルになる前に
安心してお任せできる塾
を探しましょう。
そして、言いにくいことは
先生に言っていただき
親は、送り迎えと「お疲れ様」の
ひとこと係がオススメです。
サポーターですね。
ちなみに子どもが大学生になると
サポーターが
スポンサーに変わります(汗
中学生のお子さんを
お持ちのお母さんから
相談をいただきました。
・相談内容
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中学1年生の娘について困っています。
家に帰ると、学校での出来事について
不平、不満をよくこぼすします。
私は、娘にたいして
「みんながんばっているよ」
「そんなことを言ってどうするの」
と励ましているのですが、
それでいいのでしょうか。
「学校に行きたくない」
と言うことがよくあり、
今後を心配しています。
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お子さんがお母さんに
不平、不満を言える子で
よかったと思います。
もちろん、学校での
出来事について、
全く不平、不満を感じていないのであれば、
それに越したことがありません。
しかし、不平、不満を感じている場合は
そのことを吐き出さずに
抱えたままになると、
子どものメンタルヘルスは
悪くなるばかりです。
家庭は、安心して弱音を吐ける場所
である必要があります。
学校は、親が思っている以上に忙しく
常に周りに合わせながら行動するため
ストレスにもなるんですよ。
子ども同士は、辛辣なことを
ストレートに言いあうこともよくあり
そんなことにも
子どもの心は傷つきます。
子どもが不平、不満を言うときは
全面的に子どもの味方になって
話を聞いてあげてください。
たとえ、子どもに落ち度があっても
「あなたが悪い」というのは禁物です。
子どもがグチを
お母さんに話すのは
お母さんに解決してほしいと思って
話すのではありません。
ぐしゃぐしゃになった気持ちを
受け止めてほしくて話すのです。
アドバイスをすることなく
ただひたすらに聞いてあげてください。
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