●上の子が下の子にちょっかいを出す時の処方箋
上の子が下の子にちょっかいばかりかけると、親としてはイライラしてしまいます。
下の子は何もしていないのに、物を取ったり、「ウザい」とけなしたり・・・
この悩みは、私の子育て相談でも大変多い内容です。
まず、きょうだいはママを取り合うライバル関係にあります。
もちろん、きょうだいが仲良しこよしの場合は、ライバル関係とは言えませんが、すぐにケンカになるのなら、お互いへの嫉妬が見え隠れします。
さて、そんな時はどうするか?
この場合は、あきらかに上の子が悪いことをしていたとしても、上の子ばかりを責めてしまうと、上の子が不満をもつようになります。
上の子は、「お前(下の子)のせいで、ママに怒られた」としか思いません。
たとえ、自分が100%悪かったとしてでもです。
ケンカをする前から、下の子への嫉妬があるので、ちょっとしたことでも下の子を攻めてしまいます。
「そこまで、やらなくてもいいのに・・・」と思うくらいです。
こんな場合は、上の子を厳しく叱るだけでは、その場限りに終わります。
『子育てのモグラたたき状態』です。
そんな時は、きょうだいケンカを「していない時」の対応が大切です。
まずは、上の子が比較的落ち着いているときに、「ふんふん」「へ~」「ほ~」「なるほどね~」「それで?」と聴き役に徹してくださいね。
ママの話の聴き方次第で、子どもの心がググッと安定してきます。
心が安定してきたら、「きょうだいケンカはやめなさい!」と言わなくても、自然とケンカの回数が減ります。