子どもが嘘をつくことって気になりますね。
このまま嘘を許していると甘やかすことになるのではなかいと思われるかもしれません。
実は、子どもは悪気があって嘘をつくわけではありません。
自分のことを守ろうとして、結果として嘘をついてしまいます。
初めから塾をさぼるつもりではなく、
「楽しく遊んでいたら、あっという間に5時になってしまい、塾に行きそびれてしまった」
ということが続いている可能性があります。
子どもは時間の感覚が鈍いので、時計の針を見て動くというより、体内時計で行動しています。
先の見通しもつきません。塾にいくことは、子どもも納得ずみだったとしても、
これは塾に行き始める前にした約束ですから、
「塾そのものは行ってもいいけれど、遊び時間が少ないのは嫌だった」と、
現実がよくわかった段階で、拒否反応を起こしていることもあります。
やってみたら意外と大変だった、ということは大人にもよくあるのではないでしょうか。
また、「塾に行かなかったことがお母さんにわかると、きっと怒られる」と
いうことは自覚しています。「とりあえず塾に行ったことにしておこう」と
いうつもりなのでしょう。
塾から家に問合せがあることなど、考えにはないわけです。
子どもは、自分が責められると感じると、極めて動物的な反応をします。
逃げたり、隠れたり、嘘をついたり、親を攻撃してきたり。
自分を守ろうとしていろいろな反応を見せます。
それに戸惑うことなく、見通しがつかない子どもが、
せめてもう少し先を見通せるようなサポートをしてみましょう。
<Before Point>
(A) いきなり攻め立てられると何も言えない
(B) 「なんで」は責められたような気にさせる
<After Point>
(A) 大事なことは子どもの口から言わせる
(B) 紙を見ると約束を思い出しやすい
(C) 「一緒に考えよう」と子どもを巻き込む
(D) 塾に行くのは当たり前ではなく、すごいことだと認める。
このように話題にしていれば、子どもは時間を忘れにくい