メインは中学校に荒れだすのですが、小学校高学年から親に立てついてくるようになります。
じつは、この頃は今までの「子育ての結果」が出る時なんです。
つまり、ココロ貯金が欠乏しているお子さんは親への最終警告をしてきます。
「おかあさん、だんだん体が大きくなってきました。早くメンタルを安定させてくれないと、
この先立派な大人になれません!」
そのサインが親への反抗なんですよね。
じゃあ、そんな時はどうしたらいいのでしょうか?
もう、抱っこもおんぶも出来ませんよね。
この頃の子どもには「傾聴」と「承認」
この2本立てしか手がありません
しかし、この頃の子どもはやるべきことをやらないので、親とバトルになります。
「受験勉強をしません」
「ゲームばかりしてしまいます」
「これをどうしたらいいでしょうか」
というのがお決まりのパターンです。
じつは、子どもは親への不満・怒りで頭がいっぱいの時には勉強にエネルギーを注ぎません。
たとえ受験前のお子さんだとしても、情緒が不安定なままではいくら親がガミガミ言っても勉強しません。
「テストの成績がガタ落ちです!」
「塾をサボるようになりました」
「提出物を出しません」
「副教材の答えを丸写しします」
「どうしたらいいでしょうか?」
となります。
もしもね、「それ今のうちの子です」という場合は、即効性がある魔法の杖は存在しません。
ただ、1つだけいい方法があります。
それは!
まず、子どもを変えようとしません。
そして、親側が子どもへの「傾聴」と「承認」この2本立てに徹します。
この時期に子どもが荒れに荒れる時は、この「傾聴」と「承認」不足なんです。
だから、その不足分を埋め合わせするほかはありません。
ここだけは、子どもの受験があるなしに関わらず、
必ずやらないと自立した大人にはならないんですよね、、、、、
ホントしんどいところです。
でね、自立した大人になっていないと・・・
そのツケは、親に返ってきます。
子育てに、逃げ入りも踏み倒しもできません><
子育てだけは、放棄できないんですよね。
子どもを産んだら最後まで育てないといけないわけです。
子育ては、しんどいものです。
決してハッピーなものではありません。
そうそう!
先日イギリスから子育て心理学講座を受講されたママは、
「傾聴」でお子さんが劇的に変わっていますよ。
お国が変わってもココロ貯金は万国共通なんですよ。
ココロ貯金を貯めることから始めましょう。
親としては、子供をあれこれとしつけたいところでしょうが、
子どものココロ貯金が目減りしている状態では、
子どもは親からのしつけを素直に聞こうとしません。
子どものココロ貯金は、親子で押し問答をしているときや
バトルをしているときではなく、子どもが落ち着いているときに、
コツコツと地道に貯めるしかありません。
ココロ貯金が貯まった状態というのは、ガソリンが満タンの状態ですから、
親のしつけも比較的受け入れやすくなります。
道で停車したガス欠の車について、
「前から引っ張ったほうがいいですか」
「後ろから押した方がいいでしょうか」ということよりも
必要なことはガソリンを入れることです。
つまり、自力で前進する原動力を注入することです。
一般的な第二次反抗期は、中学生~高校生です。
中学生が、「前期第二次反抗期」としたら、高校生が「後期第二次反抗期」ってところです。
さて、反抗期になるとこんなことよくあります。
母「もうすぐテストでしょ」
子「知らん」
母「知らんじゃないでしょ」
子「だって知らんもん」
母「先生なんか言うでしょ」
子「別に・・・」
母「別にじゃわかんないでしょ」
子「うっせーな~」
これ、この時期の子どもによーくあるパターンです。
中学生になると今までニコニコとかわいい子どもだったのに、
「知らん星人」「別に星人」に変身します。
これは、ある意味お年頃。
高校生が終わるころには、無事羽化します。
みごとにきれいな蝶々になるまでしばらくお待ちください。
ここ通らないと蝶々にはなりません。
それでね、いきなり中学になってから反抗する子もいますけど、
徐々にその片鱗を見せるのが小学校高学年。
プチ反抗期、プレ反抗期ってところです。
まだこのころは、反抗期に片足を突っ込んでいるところ。
日替わり定食のように、大人っぽく文句を言ったり、
おこちゃま発言満載だったりその都度クルクルと変わります。
やっかいなのは、これがいつから反抗期になっているのかがわからないところ。
女子の初潮はスタートがわかりますが、メンタル反抗期はよくわかりません。
じわじわとやってくるので、その子どもの変化に気づかずに親子バトルが展開されます。
では、どう対応したらいいのでしょうか?
本来ね、わが子といえども一人の人間として尊重して接しないといけないのです。
親だから、何でも好きなことを言っても許されるものではないわけです。
子どももね、小さい時には、親に怒られることが怖いから、親の言うことを聞いています。
それが、10歳ころから、オトンもオカンもただの人だったと気づきます。
親の自己中心的なところ、相手に配慮なく言いたいことを言うところ、
このあたりをおかしい!!!とわかるようになり、それに反発をするわけです。
ということは、たとえ「知らん星人」「わからん星人」になったとしても、
「そうなん?」「そろそろテストかもよ」と気づかせる言い方をしましょう。
(子どももホントはテストがあると気づいています)
あとはね、目に見えたことを言葉にして承認するといいですね。
承認は、子どもが活動するエネルギー源になります。
この時期は、親を踏み倒す
乗り越える過程ですから、親をバカにした言い方が多発します。
それに加えて、
「どう考えてもあんた間違っているよ」
ってことを平気で言ったり、
親の神経をかき乱す行為に走ります。
■法律を犯すこと
■他人に大きな迷惑をかけないこと
■本人に大きな損失があること
■キケンなこと
これ以外でれば、片目をつぶりましょう。
時には、両目も。
いちいち、とがめたり、厳しく怒らなくてもいいのです。
子どもの挑発にのりません!
でもね~
そのまま、何をやってもいいわけ~~~
そんな声がどこからか聞こえてきます。
そんな時の必殺ワザは、
「お母さんは、●●してほしいんだけどな。」
とお母さんを主語にして、あなたの気持ちを伝えます。
たとえば
靴下を脱いだままにしているとしましょう。
夫ではありません
そんな時に
「いつも言っているでしょ」
「いい加減にしなさい!」
ではなく、
「お母さんは、靴下を、カゴに入れておいてほしいんだけどな~」
とあなたが思った、その気持ちをそのまま伝えてみます。
毎日毎日、お子さんの様子が同じであっても
淡々と
伝えていきます。
そんな、なまぬるい!
とお感じの方もあるかもしれませんが
他のやり方がありますでしょうか。
この時期、
大きなカミナリ作戦は、ちょっと休憩です。
あえて、大人に言う言い方をしてみます。
これは、甘やかすことでも
ご機嫌をとることでもありません。
大人になっていない子どもに
あえて、大人として扱っていくのです。
その方が、早くこの時期を脱出できます。
関係をこじらせずに終わらせます。
こじらせると、思春期が長引きます。
そして、
かならず、この時期は終わります!
台風が通り過ぎるんです。