中学生の子どもが学校から帰ってきても
制服が脱ぎっぱなし、自分の荷物は
置きっぱなし・・・なんてことはあるのではないしょうか?
基本的に子どもは「片付けはするべき」という概念がきわめて弱いのです。
「散らかっていても困らない」「友達が遊びに来ても恥ずかしくない」のがおこちゃまです。
ということは親と子で大きな温度差があるのです。
多くの場合、困っているのは、、、そう!あなた!主婦です。
なので、そんなときは
「お母さんは〇〇してほしいな」
「お願いだから、リビングに掃除機をかけておいてくれないかな」
と交渉してください。
わが子だから、どんな言い方をしてもいいわけではありません。
いくらお母さんが言っても子どもが動かないのは
「その言い方はNGです」というサインです。
片付けほど、人によってそのやり方が違うものはないと思います。
お母さんであっても、台所用品を出しっぱなしのほうが効率がいいと思う人もいれば
使ったらすぐに片づけないと気がすまない人もいますよね。
それぞれの価値観が違うので、いきなり
指示命令ではなく「疑問形」で伝えるのがいいですよ。
おそらく、子どもはお母さんが思っているほど
リビングが汚れていることを困っていません。
そのため、道徳的に「掃除はするもの」と言われても
自分から掃除をしようと思わないのです。
そんなときは「大人扱い」をして「お願い口調」で
「具体的にすることを言う」ようにしましょう!
そう言われると、どっちでもいいと思っていた掃除も
「仕方ないな、やってやるか」と動いてくれるようになりますよ。
毎日、起こしているのに子どもが起きてこない・・・
このような時は、お子さんの就寝前までの過ごし方が気になるところです。
・なかなか宿題を始めないために夜遅くまで起きているのか
・だらだらと遅くまでテレビを見ているのが原因なのか
・塾の宿題が終わらないのか
何が原因なのかを考えて、その原因を改善する必要があります。
もし、なかなか宿題を始めないのが原因であれば
・宿題がわからないために進められないのか
・単に書く作業が面倒なのか
・何をやったらいいのかがわからないのか
さらに原因を考える必要があります。
たとえ、子どもが早めに就寝していても
朝スッキリ起きてこない場合は、
もともと長い睡眠時間でないと目覚めがよくない場合や
朝起きにくい病気もあります。
日中の子どもの言動については、親の関わり方しだいで
子どものやる気を引き出すことができます。
ですが、朝の目覚めについては、体が目覚めていなければ
いくら親が起こそうとしても、また、
いくら目覚まし時計をセットしても改善されないのですよ。
そんなときのは、二つの解決方法がありますよ!
①近くに行って起こす
朝の一番忙しい時間帯のことですから、台所から大きな声で叫びたくなりますが
できるだけ子どものそばに行って起こします。
子ども部屋の外から声をかけてもいいのですが
できるだけお母さんの声がよく聞こえるところまで
近づきましょう!
近くに行って起こすことを「起こす」と言います。
大声だけを出すだけでは「怒鳴る」なんですよ。
②「時間を知らせる」+「大丈夫?」と声をかける
人は、自分にとって利益があることについては、耳をそばだてます。
利益がない、聞きたくないことについては、耳をふさぐという特徴があります。
だからね、
朝起こすときは、少しでも子どもに
利益がある情報として現在の時間を知らせましょう。
OK会話例
お母さん「いま六時五十分よ。時間は大丈夫?」
(現在の時間を知らせる。そして「大丈夫?」と気にかける)
子ども「は~い」(返事をするが、また眠る)
お母さん「七時になったよ。大丈夫?間に合う?」
(それでも起きない場合は、淡々とくり返す)
NG会話例
お母さん「いま何時だと思っているの!早く起きなさい!」
(怒鳴るだけでは、朝からココロ貯金が目減りする)
子ども「・・・」(返事をしない)
お母さん「毎晩遅くまで起きているからダメなんだよ」
(過去のことをもいだしては、ココロ貯金は目減りする)
子ども「うるさいな~」
(ココロ貯金が目減りして、体は起きてもだらだらと行動する)
中学生くらいになると、学校生活に疲れていて
なかなか起きられないことがあるんですよ。
お母さんにしたら
「子どもが疲れるなんておかしいわ!」
「みんな頑張っているのよ!」
と思われるかもしれませんが・・・
お母さんが思っている以上に中学校生活はハードです。
学校生活は、朝早くから夕方遅くまで続きます。
部活動に忙しい子どものいますし、友人関係の悩みを抱える子もいます。
もし、朝起きられない原因が学校生活の疲れから生じるものだと感じたら
意識的に「早めに寝るといいよ」と子どもを気づかいながら
声をかけてくださいね。
「がんばれ!」と叱咤激励するよりも、心はあたためたほうが早く安定しますよ。
きょうだいは、いつも近くにいる「仲良し」さんでもありますが、
一方ではお母さんを取り合う「ライバル」とも言えます。
たとえ、お母さんが上の子を優先して育てようと思っていたとしても・・・・
下の子が病気になった時、うろちょろと歩きまわる時期、
にはどうしたってお母さんは下の子に時間をかけてしまいます。
すると、上の子が「私は見てくれないのーー??」と言わんばかりに、
すねたり、下の子にちょっかいをかけたりし始めます。
その頃のお母さんは子育てに相当のエネルギーを費やしているので、
上の子のぐずりが許せなくなってしまいます。
そんな時には、「急がばまわれ!!」です。
・何事も上の子からやってあげる(体を洗う順番、おやつを出す順番など)
・上の子のそばを歩いただけで「いい子、いい子」と頭をなでる
・「さすがー!お兄ちゃん(お姉ちゃん)だね」と
下の子がまだ出来ないことをした時に、きっちり認める声をかける
(手が洗えた、自分で着替えが出来た、宿題が出来たなど)
などなど、上の子にエネチャージをする必要があります。
これを出来る時に、出来るだけやることが基本です。