中学生・高校生も親に甘えてくることがあります。
え~、気持ち悪いって思わなくても大丈夫です。
ただ、この頃の甘えは、赤ちゃん返りと言うよりは「取り戻し行動」って感じ。
今まで、やって欲しかったことをさりげなく表現してきます。
そんな時は、どうぞ甘えさせてあげてください。
条件は、あなたがイヤでない範囲で。
どうしてもイヤというときには
「照れるな~」とそのままの気持ちを表現しましょう。
少なくとも子どもが嫌いで嫌がっているのではない、と子どもに伝わります。
子育ては、「ココロ」を変えるよりも「コトバ」を変えましょう。
家に帰った時でも
「おつかれさん!」 「カバン重くない?」
「今日は、寒かったんじゃない?」
なんてちょっと大げさに声をかけてみましょう。
人は、自分の状況をわかってもらえると強くなります。
「いや~、カバン重くはないよ」 とかえって言うかもしれません。
家に帰ったら、携帯の充電をするように
しっかりと愛情を感じる言葉がけをしていきましょう。
足をさすってあげるのもOKです。
イチローのお父さんも、毎日イチローの足をさすってあげたそうです。
子育ては、『北風と太陽』の話と似ています。
北風を当てるよりも 暖かいぬくもりを当てた方が、早くコートを脱ぐのでしたね。
子育てはイライラすることが多いもの。
イライラしてしまう時は 「何を変えたら、イライラしないのだろうか」 と考えます。
子どもを変えるのではなく、 ママができることをマイナーチェンジさせた方が早い!
「片付けをしない」としたら、
→子どもと一緒に片付けをしてみる
「嫌いなおかずを食べない」としたら、
→子どもが食べられる量に調節する
「何歳だからできるはず・・・」
「今のうちにできてほしい・・・」
そんな気持ちがママのガミガミの火元かもしれません。
【夕方のイライラ撃退法】
夕方は、子どもが機嫌が悪くなったりママは夕食の準備や
習い事の送り迎えがあったりして、 子育てママにはツライ時間帯です。
朝の2時間に加えて夕方の2時間は、どこの家庭でもバタバタすることでしょう。
子どもの機嫌が悪いのは、
「空腹」 「疲れ」 「眠い」 「甘えたい」
のどれかが多いと思います。
子どもがふたり以上の場合には、さらにそれぞれの子どもが
それぞれの理由で機嫌が悪くなりがちです。
私も幼い2人の子育てをしている時に、 上の子どもは疲れて眠い、
下の子どもは外遊びをしたいなど、 ママの努力では
コントロールできないことがあることを知りました。
では、ママがコントロールできることは何でしょうか。
それは 「夕方に家事が集中しないようにする。」 ということです。
私の周囲で、夕方ラクそうに見えるママは、それぞれ時間の使い方に工夫がみられました。
・洗濯物は時間に関係なく、乾いたらすぐに取り込む。
「夕食づくり」+「洗濯物の片づけ」+「機嫌の悪い子どもの世話」
では、誰だってイライラします。
洗濯物だけでも早めに片づけてしまいましょう。
・昼食の片づけの後に、合わせて夕飯の下準備をする。
炊飯器のスイッチをセットするだけでも心が軽くなります。
要は「どこの時間帯」で作業をするかです。
夕方の「心の余裕」のためには、子どもが満腹の時にこそ、
時間限定で先どりで準備をしてはどうでしょうか。
私は、毎日たくさんの子育て電話相談を受けています。
親子関係がこじれたケース、子どもが問題行動をとるために手を焼くケース
長時間の不登校になっているケースなど、
思春期以降の子育て相談は、難しい問題を抱えています。
「そんなに毎日、人の相談を聞いていると疲れませんか」
と聞かれることもありますが、私はどの相談にも困ることも
疲れることもなく対応しています。
私がやっていることは
①ただひたすらココロ貯金の具体的な対応を伝えること
②怒らずにすむ仕組みを伝えること
③現状維持で子どもの変化が少ないときこそ、お母さんも気づいていない
子どものよい変化を伝えること
④お母さん自身の自己肯定感が高まるように、全面的に応援すること
以上のたった四つのことだけですが、それで事態はどんどん好転していきます。
子育ては、その方向性が間違っていなければ、時間の差はあれ、必ずよい方向に向かいます!
だから、私がチェックしているのは、お母さんがやっている子育ての方向性の確認だけです。
私は子どもが二人です。ですので、私の子育て電話相談を受けてくださったお母さんの成功事例が
私の子育て相談の方法と、私が体系化した「子育て心理学」の裏づけになっています。
お母さんは、子育てにかかわる時間が長いだけに、いったん子育てに行き詰まると
生きることそのものに行き詰まりを感じます。
子どもを産んで育てることが、女性の負担になるのではなく
子どもを産んでよかった!育てて面白かった!と心から思える女性を
一人でも多くしたいと思います。
そう思えるお母さんが増えていけば、必ず自己肯定感が高い子どもが
増えていくと確信しています。
その子どももやがては親となり、すてきな子育てをすることでしょう。
また、そんな子どもがたくさん社会に巣立っていけば
必ずや、人にやさしい思いやりがある社会になることと思います。