反抗期の子どもたちのなかには、激しい反抗がない子どもたちもいます。
激しい反抗がないパターンには、二つの場合があります。
一つ目は、親が子どもの反抗にうまく付き合い、威圧的な言い方をしないので
子どもが激しい反抗をしなくてもすむという場合です。
適切な子育てによって、子ども本来の成長が伸ばされているので、
心配することはありませんよ。
二つ目は、親が威圧的な態度で子育てをしたり、子育てそのものを放棄したりしている場合です。
その場合、親への反抗は強まります。しかし、その反抗を表現することで
親から見捨てられたり、心が傷ついたりする可能性が高いと感じた場合は
反抗をあえて表現しようとしなくなります。
自分の心を守ろうとするのです。
そして、その反抗を自分の身近にある
インターネットや携帯電話を使った犯罪や
親が見ていないところで弱い者いじめをすることで表現します。
屈折した反社会的な行動や非社会的な行動に出ることで
心のバランスをとろうとするのです。
高圧的な子育てをしている多くの親は、
「正しいことを言って何が悪い!」
「いまのうちにわからせておかないと、あとが大変」
と感じて、思い切り強く叱責をします。
アクセル全開の状態なので、子どもの心のダメージはとても大きくなります・・・
親は子どもに「ダメなところについて、早く気づいて直してほしい」と思いますが
子どもは、「どうせ僕(私)の気持ちをわかってくれない」と感じてしまいます。
そのために親に対して、敵意ともいえる内なる反抗を強めたり
逆にますます無気力になってしまいます。
子どもがたとえどんな状態になろうとも、
子どものやる気と自信を引き出す源はプラスのふれあいだけです。
いくら「しっかりしろ!」「頑張れ!」と言っても
子どもは「しっかり」も「頑張る」こともしません。
自己肯定感が高まり、心が安定しなくては、しっかり頑張ることもできないのです。
プラスのふれあいをたっぷり受けた子どもは、心の免疫力をつけますので
他の子どもとのトラブルなども回避しやすくなり、ダメージも受けにくくなりますよ。
お母さんが子どもを怒る理由のほとんどは、正当な理由です。
ですが、正論は、時として子どもの心を傷つけます。
そう! 「正論を言わない」です。
「正論」は、文字どおり「「正しいこと」ですから、誰も悪いこととは思いません。
でもね、それを毎日毎日
「この先、自分が困るのよ」
「怒られないようにしなさい」
「気をつけなさい」
などとガミガミ口調で言うと、、、 ココロ貯金ダダ漏れです。
子どもは『なにも話さないのが得策』『どうせ誰もわかってくれない』
と思ってしまうでしょう・・・
子どもと話をするときは、子ども8割、親2割を意識してくださいね。
そして、子どもの話を聞くときは、聞き役に徹しましょう。
二週間ほどの期間、家庭内カウンセリングをするつもりで聞き役に
徹していくと、どんどん子どもの変化を感じられるようになります。
子どもがいままで言わなかった愚痴や不満、学校での出来事などを
話してくれるようになります。
私たちは自分のことが一番よくわかりません。
だから、つい「よかれ」と思ってわが子に言いすぎてしまうんですね。
親子一緒の時間が長い時期はそれだけ親の影響力があるんです。
お母さんの聴き方次第で子どもは、どこまでも伸びますよ。
お母さんのチカラは、それほどすごいのです!
このスポンジ作戦は
どんな年齢の子どもでも使えます!
大人でも
お年寄りにも使えます。
つまり、み~~~んなに使えます。
子どもがあなたに話しかけてきた時には
スポンジにしみこませるように
ただ、ただ
「ふ~ん」
「へ~」
「ほ~」
「なるぼどね」
と言いながら聞いていきます。
そして、最後の必殺ワザは
「それで?」です。
子どもの言うことが少々おかしくても
ここは、全面的に聞いていきます。
そして、ど~してもコレだけは言いたい!
と感じたことだけ
「お母さんは、~~~~と思うよ」
と「お母さん」を主語にして言います。
話の割合は
「子ども」:「ママ」=8:2
です。
え~、わたし、自分の意見をバンバンいっちゃうわ!
って方
これは、【訓練】です。
はじめからできません。
でも、2~3ヶ月続けていくうちに、
だんだんできるようになります。
もう1回いいます。
これは【訓練】です。
そして【練習】です。
だから、練習すればきっとできるようになる・・・はず。
子どもは、ママに自分の気持ちを聞いてもらえると
「自分コップ」の中身が半分になります。
「自分コップ」の中身が減っていけば、その後
ママからの話も自然と聞けるようになる・・・・という理論です。
子どものコップが
今にもあふれ出しそうな日には、
「こぼすんじゃな~い!」
というよりも
先に量を減らしておきます。
結構、シンプルな構造です。
子どもだって家の外に行けば、
辛辣なことを言われたり
理不尽なことを言われたりします。
でも、家でママが自分の話を全面的に
聞いてくれれば
世界でいちばんのミカタをつけたも同じ!
絶対的に 強く なります!!
人は、強くなれ強くなれと言っても強くはなりません。
この話は、
■子育てスポンジ理論
■子育てコップ理論
■飲み屋のパパ理論
(パパだって仕事帰りに飲み屋で自分の話をきいてほしい)
■井戸端ママ理論
(近所の人に自分の大変な話をきいてほしい)
といいます。
あっ
わたしが勝手につけました。。。失礼。
ママも訓練で聞き上手になれます。
カウンセラーママ
コーチママになってみる??
このテは、小さいお子さんにも使えます!
子どもって、昨日よりもびっくりする
くらいの成果を上げることって・・・
ほとんど、滅多に、まず、ありません。。。
そのわりに、時間通りにやるべきことをやらずに
怒ってしまいがちではないでしょうか。
そう!
子どもってほめようと思っていても
すぐに気になる行動をはじめてしまい
やっぱり、最後は
怒っちゃう。。。
これは、ホント多い子育てパターンです。
コーチングでは、ほめることも含めて
「承認」をしていきます。
たとえば
ちょっとした変化をコトバにして伝える
これも「承認」です。
「汗、かいたよね~」
「日焼けしたんじゃない?」
「今日の荷物重たかったでしょ~」
これもOKです。
これは、「存在承認」というもので
相手の存在そのものを見ています
関心をもっています
というメッセージを伝えることです。
これって、子どもをよく
見ていないとできないのです。
関心を寄せていないと言えないのです。
人間は、無視がいちばんコワイ。
中学校は、これから夏休みまでハードです。
部活の大会はあるし、学校によってはテストもあるし
土日も忙しいことでしょう。
そして、学校って、かなり暑いです。
だから子ども達は
親が思っているよりも、
ず~~~とハードにがんばっています。
ママが代わりに学校に行くことはできませんが
家に帰った時に、承認のコトバをかけていくと
切れかけた携帯電話の充電ができます。
「承認」は、子どもへのエネルギー補給です。
「中学生が疲れるというなんて、おかしい!」
「昔はもっと大変だった」
「みんながんばっている」
と言われても
元気はでません。
たとえば、自分にいいかえるとわかりやすい。
「お母さんが疲れるなんて言うのは、おかしい!」
「昔はもっと大変だった」
「他のお母さんもみんながんばっている」
どれもイヤですよね~
あなたは子どもに何とコトバをかけますか?
大事なことは、【コトバの使い方】ですよ。