「甘えさせる」と「甘やかす」は、違うんです。
「甘えさせる」は、「プラスのかかわり」です。
話をよく聞いて、たくさん触れて、認めて・・・がプラスのかかわりです。
これは、子どもが欲しがるだけ与えていいのですよ。
これが欠乏すると、心が順調に育ちません。
でも、昔の親はもっと厳しかった・・・
昔は○○でよく叩かれた・・・
納屋に入れられた・・・
って聞いたことがありませんか?
私の考えなのですが、昔は兄弟が多かったです。
あなたの親御さんの兄弟は何人ですか?
私のまわりでは、4人が多く、父方は7人です。
それだけ子どもが多ければ、親が厳しく子育てしても、ひとり当たりの「怒られ率」が少ないはず。
他の兄弟が先に怒られて、見逃されることもあったはず。
それを祖父母世代は、あまり気づいておりません。
そのパワフル子育てをひとりかふたりの子どもにやってしまうと・・・
かなりの確率で、子どもが怒られすぎになってしまいます。
たしかに厳しいだけの教育もあります。
でも、その裏には愛情を感じる場面がきっとあります。
厳しいだけで、豊かな心がある子どもになっているのを私は未だかつて見たことがありませんよ。
でもね、、、私はしつけが行き届いた子どもよりも
自己肯定感が高い子どものほうがよいと思うのです。
しつけができていても、自分に自信がない子ではね、、、、それは、ちょっと残念です。
まあ、両方できれば一番いいですが・・・。
じつは、私はふたりの子どもにしつけらしいしつけをしていません。
しつけは、ともすると「おしつけ」になるんですね。
ガミガミ言ってしつけるよりは、子どもの話を聞いて自己肯定感を高めたほうが子供は結果的に伸びます。
お母さんのおなかの中には、「堪忍袋」が入っています。
その「堪忍袋」は、結構よくのびて、いろんなガマンを入れることができます。
実は、24時間、365日休みなく続く子育てに、
多くのママは、この堪忍袋がすでにいっぱいになっています。
夜中に何度も起きる子、ご飯をすぐにこぼす子、すぐに泣き叫ぶ子・・・
まあ、子育てそのものが我慢だということが言えます。
すでに結構な怒りを貯めこんでいるのが、通常のママ業です。
だから、その後子どものちょっとした言動に堪忍袋の中身が飛び出してしまいます。
実は、私は子どもを産んだ後、
「どうやったら、子どもを怒らずに済むのか」
ってことをずーーと考えていました。
ということは、私も子どもが幼いころは、イライラばかりしていたわけです・・・・
でもね、子どもっていくら正しいことでも、怒られすぎると落ち着かなくなります。
ちなみに、学校でも、指導力のある先生は、必要以上に子どもを怒りません。
必要以上に怒ると、子どもの意欲が減少し、すぐに子ども達のケンカが増えてきます。
そして、先生がいる時は頑張るけれど、いない時は頑張らない子どもを育てます。
そこで、私は、子育てに、「ちょっとした声かけ」や「行動」を取り入れていくことにしました。
すると、ずいぶん子育てがラクになりました。
言葉で言えばわかる子に変わり、意欲的な態度が見られるようになったのです。
「お母さん」って、スゴイ。
「お父さん」は、24時間の中で仕事のこと、家庭のこと、を考えています。
だから、子どものことはよくわからないこともあります。
頑張っても、的外れのことがよくあります。
一方、「お母さん」も24時間の中で、仕事のこと、家庭のことを考えています。
でも、「お母さん」は、仕事をしていても、子どものことも大切にします。
忙しいし、疲れるし、夏休みは働くママにとっては多忙を極めます。
でもね、どれほど忙しくても「お母さん」は子どもを中心に考えます。
お母さんも、忙しい、疲れるし、暑くて毎日ヘトヘトです。
でも、仕事が忙しいとか疲れるとかよりも子どものことを考えます。
「お母さん」ってなんてスゴイんだろう。
私の子育て相談も、やっぱり「お母さん」からのアクセスです。
私が変わらないと、コドモが変わらないと最初に気付くのもお母さん。
世の中のすべての人は、「お母さん」から生まれています。
どんなエライ人も、みんな「お母さん」から生まれます。
「お母さん」って、シゴトは、お金にはならないけれど、
世界中のどんなシゴトよりも価値があると信じています。
私たちは、毎日生きていると次々と難問がやってきます。
ママだったら、子どものこと、親のこと、夫のこと、兄弟のこと、親戚のこと、職場の人のこと・・・といろんな人のお困りごとに関係が出てきます。
「もう、どーーしたらいいの?」って時には、私はこんなことを考えます。
物事には、「できること」 と「できないこと」があります。
一方、「もうすでにやっていること」と「まだやっていないこと」があります。
困った時に取り組むことは、「できること」で「まだ、やっていないこと」は何かを考えます。
あれもこれも大変と思わず、この部分を取り組むと物事は前進します。
たとえば、子どもが不登校の場合に、「できないこと」は、子どものかわりに学校に行くこと。
でも、家庭で子どもの話をよーーく聞いたり、スキンシップをしたりは「できること」です。
もしも、
「子どもの話を聞いたり、スキンシップが足りていないかな」
「まだできることかな」
と思った時には、その部分を取り組みます。
あえて、子どもを変えようとはしません。ココは、冷たいようですが「できないこと」です。
でもね、ママが「できること」を取り組んでいくことで、
結果として子どもの自己肯定感が高まり、意欲的な姿が見られるようになります。
そうなれば、学校復帰も見えてくることでしょう。
フォーカスする所は、「できること」で「まだやっていないこと」を探して取り組んでみることです。
それが現実を大きく動かすきっかけになりますし、あなたが受けるストレスがぐぐっと減ってきます。
人間は、「できないこと」を取りくもうとすればするほど、ストレス度が大きくなります。
動かない大きな岩を全力で押しているようなものです。
腕も足も疲れてしまい疲労困憊した割には、何も変化が見られません。
でも、その岩を細かく砕くことができるのであれば、結果として岩を移動させることもできるでしょう。
ハンマーをもってきたり、他人に助けを求めたり、できることにフォーカスします。
ラクになりますよ。
ママ業には、年休も病休もありません!
だから、自主的に休みをとってしまいましょう。
たとえ、それで夫が不機嫌になったとしても、
ママが倒れて長期間入院したら、一番最初に困るのは夫です。
夫のためにも、ママのご自愛は必須です。
頑張って倒れても、誰もほめてくれません。
夫婦はトラックみたいなものです。
結婚したての時は、どちらの荷台も余裕があります。
でもね、子どもがひとり生まれ、ふたり生まれる間に、
ママのトラックは積載量がオーバーしています。
その頃、ふとパパのトラックの荷台を見てみると、、、、
休日だけは隙間が空いています。
だから、「私の荷物も預かってよー」と思うんですね。