ママって、女ですね。そのため、女が通ってきた道はおおよその
見当がつきます。
「この頃私は、こんな頑張りをした」と覚えているわけです。
しかし、残念ながらわが子に女の子がいた場合、若干、子どもを見る目が
厳しくなることがあります。
「えーー、そんなことあり得ない!」
「私の時は、もっと頑張った」という気持ちがモクモクと
湧き上がってくるのです。
実は、そのモクモクと湧き上がる気持ちは、簡単に変えられません。
だから、、、、その気持ちはあってもいいとしましょう。
ダメと思っても、何もいいことがないので。
ただ、子育ての手綱がしめ気味になってしまうと、子どもは不安定な行動を
起こし始めます。
それは、やっぱりまずいのですよね。
だから、頭の片隅に「女の子に厳しくなりやすい」とだけ
入れておきましょう。
そのあとは、女の子もしっかりと「えこひいき」して、ベタベタ触れて
あげてくださいね。
大きな子どもは、話を肯定して聴くだけでも変わりますよ。
そして、心をフルモデルチェンジ(入れ換え)しないでいいです。
まずは、「行動」だけ変えていきましょう。
そのうち、子どもの様子が変わってくるので、ママも心も伴って
まいります。
子どもを育てているとこんなことを言いたくなることはないでしょうか?
ママ「下の子にやさしくしなさい」
ママ「時間を守りなさい」
ママ「努力しなさい」
ママ「人に迷惑をかけないようにしなさい」
ママ「人の悪口を言ってはダメ」
ママ「自分から進んで宿題をしなさい」
ママは、子どもを立派に育てたいと思うので、いろいろと教えてあげたい
と思います。
それは、別段悪いことではないのですが、、、、
やりすぎるとママからの指示命令が多くなり、結果的に「指示待ち人間」に
なってしまいます。
「指示待ち人間」になると、ママからの指示命令がないと動かない子ども
にもなりかねません。
子どもが動かないとつい、指示命令を多くしがちですが、できれば
こんな言い方がいいです。
ママ「今、何をする時だったっけ?」
ママ「あなたはどうしたらいいと思う?」
日ごろの指示命令が多い場合は、この言い方をしても、子どもが
何も言わないかもしれません。
でもね、2~3か月時々が意識的に使っているとだんだんと答えを
言えるようになります。
それでね、いずれは子どもが自分の意見を言えるようにならないと
マズイです。
本日のタイトルのように「正しいママ」に育てられると、世の中は何が
大事なことかはわかります。
でも、自分から実行する力が少々弱くなります。
それでね、子どもは「正しいママ」に育てられたいのではないのです。
「幸せなママ」というか、「幸せを感じられるママ」
「ハッピーを感じられるママ」に育てられたいと思ってます。
なぜなら、子どもの頃に最も身につける必要があることは、
「幸せになる才能」だから。
我慢して生きているママでもなく、人も悪口を言っているママでもなく、
嫌なことがたくさんあっても、そこから楽しみ、喜びを感じているママ
であってほしい。
これはね~、かなりの難題でございますよ。><
オトナになるとやるべきことが山積みですからね。
好きなことだけして生きているわけではありません。
でもね、その中から小さい喜びを感じられると、その物の見方は
さらに広がっていきます。
人は、意識したところが拡大するからです。
ちなみにね、ココロ貯金が貯まって、子どもの心が安定してきたら、
親がとやかく言わなくても、人当たりのいい、意欲的な子どもに育ちますよ。
子育ては、子どもをいじくるのではなく、ママが幸せになる作業です。
気力、体力、精神力を消耗する子育てをしながら、幸せを感じるなんて、
なんと難題でしょうか!
ママは、子どものことを今よりも少しでもよくなってほしいと
願っています。
これ、親心ね。
そのため、つい「●●しなさい」と指示命令をしがちです。
たとえば、自分の言いたいことをハッキリと言わない子がいるとしましょう。
そんなとき・・・
ママ「ハッキリ言わないと自分が損をするよ!」
ママ「嫌なことは嫌と言いなさい」
この場合、ママが子どもの欠点を言っていますよね。
「あなたはハッキリとものを言わない子だ」って。
するとですね、、、
子どもは、「自分はハッキリものを言わない子」だと確信します。
自分のことを一番よく知っているのはママで、そのママが
言うことは説得力があります。
つまり、ママの言葉は、「Enterキー」を押すようなもので、
子どもの心に自分の欠点を確定させてしまいます。
では、そんなときどうしたらいいのでしょうか?
私だったらね、心の中で子どもの欠点がたとえよぎったとしても、
わが子にそれを言いません。
あああ、これはよぎってもよろし。
心の中までキレイにしなくてもいいのね。
それよりもね、、、ママのペースで子どもにココロ貯金を貯めていきます。
このお子さんだったら、子どもの体に触れながらいっぱい遊ぶといいですね。
それでね、ママの前で自分の言いたいことをハッキリ言えること、
そこができると家の外でも自分が言いたいことが言えるようになります。
子どもは、本当のことを言ってもちっともよくなりません。
今日は、子育ての基本のキをお伝えします。
子どもは家の中で悪態をつき、外では落ち着いているほうが社会的な
適応がいいです。
この全く逆で、家でおとなしく外で悪態をつく場合は家で親がしめすぎです。
家でも外でも、親や先生に悪態をつく場合は、「ココロ貯金が足りません」
というサインです。
子どもが小さい時は、ママ友とのおつきあいが多くなります。
公園遊びの時や幼稚園のバス停の待ち時間など、一日に何度も顔を合わす
ことになります。
このママ友は、うまくいくと、子育てが大変な時期をともにする戦友に
なります。ある意味、夫よりも強いミカタになれます。
しかし、このママ友は、あくまで子どもを介してのおつきあいです。
そこで、あなたが学生時代を思い出してみましょう。
クラスの中で、
【1】気があう子と
【2】あまり気があわない子、
【3】絶対に気が合わない子がいたはずです。
それが、子どもをもつと、【1】の人とも、【2】の人とも、
【3】の人とも、一斉にお付き合いが始まります。
そして、【1】の気があう人であっても、子育ての考え方が同じでは
ありません。
となると・・・・、仲良しこよしのママ友になれる確率は激減します。
たぶん・・・本当に気が合う子育てママは5%くらいです。
私は、仕事をしているママをたくさん知っておりますが、
「ママ友いません」「ママ友苦手」という声をよく聞きます。
ママ友は、ご近所つきあいと同じです。
顔を見れば「お天気のあいさつ」をしますが、人生の深い悩みまで
話せる人ではなさそうです。
子育てとは、親が子どもを育てることです。
でも、わたしは、子育てには他の役割があると感じています。
それは、親の行き過ぎた状態を子どもを育てることで気づいていき、
次第にほどよい加減に修正するということです。
たとえば、几帳面な性格はいい性格です。でも、子どもを育てていると
そうもいかなくなってきます。
いくら片付けをしても、小さい子どもがいるとどこまでも汚れます。
これは、「几帳面を緩和しましょう」というサイン。
夜ふかし大好き、夜遊び大好きな人は、子どもをもつと規則正しい生活を
するようになります。
特に子どもが幼稚園に入ると、親が寝坊をすると子どもが遅刻します。
これは、「早寝早起きをしましょうね」ということ。
だから、子どもを育てていると、みんなだんだんと人格が丸くなるんですね。
ママの心がとんがっていたら、子どもにもとんがった心で接して
しまいますから。
あなたが、おばあちゃんになった時、温厚な表情になっていたら、
子育てはおおむね大正解と言えるでしょう。