この内容は、私の子育て相談でよく出す内容です。
「そんなに子どもを甘やかしていいの?」
「男の子は、泣いちゃだめ」
↑
※この発言はどっかでまた書きます、
世の男子を苦しめております
「昔は、叱られて柿の木につるされた・・・」
「昔は、言うことを聞かないと納戸に閉じこめられた」
今で言うと虐待??
ってことが話題に出ることはありませんか?
そう、昔の母親は忙しかったのです。
そんな、「プラスのふれあい」なんて場合じゃない。
私たちの親世代、
もしくはもうひとつ上の世代
は、電化製品もなく、お店も少なかったのです。
家事だけでも重労働。
日本は農耕民族が主流ですから
10人近くの子育てをしながら
朝から晩まで家事と農業と子育てをしていたのです。
怒らないわけないですよね。子どもを。
でもね、兄弟が多いと
自分ひとりだけ叱られるわけではなさそうです。
あやうく難を逃れて
代わりの他の兄弟が叱られたり、
叱られても他の兄弟がうまく関わってくれたり
つまり、一人の子どもと母親の関係はもっとゆるかった。
むちゃくちゃ叱られても
子ども一人が受けるダメージは少なくて済んだ。
それを今の子育てにあてはめると
ちと、無理がある。
叱られても子どもがひとりやふたりでは
逃れようがありませんから。
愛情をうまく伝えながら子育てをしていて
調度いいくらいってことです。
祖父母世代とのギャップの元は
こんな時代の違いがあるのです。
それを祖父母はわからないので
あれこれと口を出して、
娘や嫁さんとバトルになるのでしょう。
まあ、いちいちそれを祖父母に言っても
わからないかと思うので、
まずは、自分の中で
昔と今はちがう
または、
今の方が子育ては大変と思っておきましょう。
じゃないと、振り回されてしまいます。
自分の下の世代のわが子と、
上の世代の祖父母に。
夏休みやお盆でご実家への帰省や
ご主人の家にご挨拶へ行く時期ももうすぐ。
不思議とこの頃になると子どもが暴れます。
いつもよりも親に悪態をつくのです。
それは、実家の場合は、ママの子育て手綱が緩みます。
夫の実家の場合は、嫁の遠慮があって、
これも子育ての手綱が緩みます。
そこを子どもは、
瞬時に見抜いているのです。
「今ならば、怒られないぞ~」
「許されるぞ~」
って感じです。
この時どうしたらいいのか???
まずは、子育ての手綱が緩んでいると自覚しましょう。
でも、それは悪いことではありません。
むしろ
「ど~して、そんなことをするの!!!」
「お母さんは、恥ずかし~」
と思う方がマズイのです。
今の状況を意識できれば、それでよし!
怒りすぎを軽減できます。
自分で自分を認める感覚
なかなかよくやっているよなと思える感覚
自分で自分をまあまあ好きだなと思える感覚
のことを自己肯定感と言います。
人間がよりよく生きていくために大切な感覚です。
子どもは一般的には幼いころは自己肯定感が高いのです。
何にでも将来なれると本気で思っている時期です。
それが思春期には、下がってきます。
他の人と比べたり、客観的事実がないとココロが動かなかったり・・・
そこからまた次第に高くなります。
しかし、
子育て期のママは自分の自信をなくしがちだと思うんです。
子育てって自分の努力だけでは変わりませんから。
オムツだって、ママの努力があってもすぐにはずれるとは限らない。
無力感に襲われます・・・
不安感が増えてきます・・・
その割りには、子育ても家事もやって当たり前と言われて
だれからも評価されないとしたら・・・・
下がりますよね!!
自己肯定感が。
子ども自体が大人の時間とエネルギーを奪いとるものですから
もともとママがエネルギー少ない場合は、頑張れないようになっています。
どこかに生命維持装置がついている(笑)
決して、ママだけが悪いわけではありませません!
欠点・短所があっても、自分に100点満点をあげましょう。
1点でも値引きをしないように。
私は、ここ20年ほどの間に
1万件以上(のべ件数)の
子育てに関する相談を受けてきました。
対象は、未就園児、幼稚園児、保育園児の保護者
小学生、中学生の本人とその保護者、そして先生です。
それを総合して私が感じたことです。
子どもだって傷つくのは嫌です。
お母さんが、
一番わかって欲しい人
一番甘えたい人
だとしても・・・・・・・・・・・
「アホか!!!!!」
「うるせ~な~」
と毎日恫喝(どうかつ)され続けたらたら、
鼻血が出るほど毎日殴られたら、
あざが出るほど毎日蹴られたら、
悲しいかな
子どもは
お母さんに
甘えてきません。
子どもだって、傷つきたくないからです。
災難は避けます。
え~???
ウチは、
お母さんよりもお父さんに甘えるわ
お母さんよりもおばあちゃんに甘えるわ
って程度であれば大丈夫です!!
心配はありません。
これは、明らかに虐待のにおいがする場合です。
これも悲しいかな、学校現場を経験すると
そんなお子さんの対応をすることがあります。
でもね、
そんな時も私は必ず勤務日には、その子の顔を見に行きます。
探してでも見にいきます。
そして、
「どう~?最近カゼひいてない?」
「冷えるからね~、気をつけるんだよ」
「あれ?のどの調子が悪くない?」
と
体を気遣い、
感じたことをそのまま言葉で伝えます。
その程度のことしかできません。
でもね・・・
これを毎回、毎回、毎回続けていくと・・・
子どもは、
それ以上
悪くはなりません。
不思議と悪くなりません。
強いて言うならば・・・
いわゆる心配な子と先生から聞かされていなかったお子さんが
あっという間にドロップアウトすることがあります。
正直、
「知らなかった・・・」という場合です。
このブログでお伝えしている
目に見えたこと
ちょっとした変化を言葉で伝える
相手に関心をもっていると伝えること
これは、本当に大切です。
もう、何年間も小学校・中学校で相談員をしていますが、
どの学校でも同じことが言えます。
例外はありません。
あ~、ちょっと思いがこもってしまいました。
いろいろなお子さんを思い出し、
ちょっど涙が出てきました・・・
一番、大切なことは、シンプルです。
そして、
子どもは大人の関わり次第で
必ず、変わります。
だから、私はこの仕事をやっています。
変わるから、やっていられます。
どうした、ワタシ?
子どもは、親の時間とお金を食って大きくなります。
それほど、
子育ては時間を取られます。
ある時期、自分の時間は皆無になり
自由に使えるお金も少なくなります。
今の世の中、何でも便利です。
24時間営業のコンビニ
世界中の情報がすぐに集まるインターネット
でも、子育てほど手間がかかるものはありません。
手塩にかけて育てる とは
お母さんが、子どもを触りすぎで
手の塩が子どもに付いてしまうのが語源
それほど、お母さんの時間をとります。
膨大な時間とエネルギーが必要です。
90日子育て相談を受けたママは、たしかに
たった1回のセッションで子どもが変わった!
という方が多いです。
でも、基本的に通常の子育ては
時間と労力が膨大にかかります。
そこを、はき違えて
ただ、簡単を求めるとまずいと思うのです。
そこを知っておいてから
90日子育て相談を受けられると
画期的なスピードで子どもとママが変わっていくのが
実感できます。