子どもが学校から帰ってきて、
「あ~疲れた・・・」
なんていうことはないでしょうか?
親としては、
「子どもが疲れるなんておかしい・・・」
「みんな、がんばっているよ」
「お母さんが子どもの頃は、もっと長い距離を歩いていた・・・・・・・」
なんてつい言いたくなるかもしれません。
でも、子どもはママに自分の気持ちをわかってほしいだけなのです。
かえって心のシャッターをガラガラと下ろしたくなりそうです。
心の中で・・・・・
「言わなければよかった・・・・・」
と感じるかもしれません。
人は弱音を否定すると、だんだんその人に弱音をはかなくなります。
だって、弱い部分を話して、それを否定されたら思いっきり傷つきますもん!
子どもだって、傷つきたくないのです。
子どもは、弱音をはくと、弱い子どもになるわけではありません。
弱い心を認めてもらった方が、保育園・幼稚園・学校・学童などで強くなれます。
「大丈夫!ホントよくやっているよ」(飲み屋のママがうまい★)
と認めてくれたと感じると、強い自分を認めてもらった時よりもず~っと、強くなれます。
他の誰がダメだと言っても、お母さんがミカタだと思うと、それだけで外で強くなれます。
そして、家で甘えた姿を見せたとしても、外で同じ行動をするわけではありません。
人は、弱音をはいても、それを聞いてくれると思う人にしか弱音ははきません。
まずは弱音をはいてくれてよかったのです。
子どもの話を聞くことは、その子の存在を認めるということです。
だから、子どもと話すときは、いつも子どもを主役にします。
お母さんは、子どもという主役を支える脇役として、話の聞き役に徹します。
逆に、お母さんが言いたいことをたくさん話してしまうと
子どもがお母さんの話の聞き役になってしまいます。
子どもに話を聞いてもらうことで、お母さんの気持ちが落ち着くかもしれませんが
子どもの自信にはつながらないのです・・・
子どもと話をするとき、話をする割合は、子ども8割、親2割を意識してみてください。
簡単そうなことですが、やってみると
「自分の言いたいことはどうしたらいいの?」とか
「子どもにもっと教えてあげなくては。。。」
などという思いが浮かびほとんどの人はたくさんの話をしたくなり
黙っていられなくなるのです。
子どもの話を聞くときは、聞き役に徹しましょう。
二週間ほどの期間、家庭内カウンセリングをするつもりで聞き役に徹していくと
どんどん子どもの変化を感じられるようになります!
子どもが今まで言わなかった愚痴や不満、学校での出来事などを
話してくれるようになります。そのころには、お母さんの傾聴力(話を聞くチカラ)
がぐんとアップしていることでしょう。
「今日はだれと遊んだの?」と聞くよりは、
子どものほうからたくさん話をするようになります。
また「うちの子、学校で自分の意見をなかなか言えないわ」と感じたり
逆に「うちの子、わがまま放題をして、いつも先生に怒られています・・・」
というときも、お母さんの口数を見直すときですよ。
お母さんの口数が多いと、おとなしい対応の子どもはどんどん無気力になっていき
エネルギーいっぱいの子どもは一気に暴走するようになります。
子どもの話を聞くということは、やろうと思えば、一番日常的にできることです。
そこをずっとやらずにいた場合は、恒常的に
「ココロ貯金」が貯まっていないということになるんです。
逆に言うと、お母さんの口数を減らすことができれば
子どもはぐんぐんと伸びるといえます。
ちなみに、カウンセリングルームでは、カウンセラーはしっかりと
傾聴をすることでクライアントの病んだ心を回復させていきます。
もしもお母さんが家庭内でカウンセラーになれたら、
子どもは勇気百倍になることでしょう!
お母さんのチカラは、それほどすごいんですよ。
子どもは、お母さんに自分の話を肯定して聞いてもらうとメンタルが安定してきます。
これが子育てで最も大事なところです。
でもね、、、お母さんはついたくさんしゃべってしまいます。
たとえば
「早く起きなさい」「早く寝なさい」「さっさと食べなさい」「宿題はやったの?」
とマシンガントークをしてしまいます。
じつは、黙っている方が難しいです・・・
しゃべった方が楽なんです。
人は、不安になるとたくさんしゃべってしまいますしね。
つい、あれこれとしゃべりたくなるのですが、
「子どもを伸ばしたい」と思ったら、大きな耳、小さな口、そしてやさしいおメメが大事です。
基本的には、お母さんは子ども以外の人に話を聞いてもらうことも大事です。
夫が無理なら、ママ友もOKです。
一見、ムダな井戸端会議で女性はココロが落ち着くようになっています。
昔から、そうやって女性は、身近なところで日々メンタルを整えています。生活の知恵ですね。