つい、子どもや職場の人にイライラしてしまうことはありませんか?
「なんで!さっさとやらないの!?」
「何回同じことを言わせるの?」 って感じです。
こんな場合、子どもや職場の人がまったく
自分の気持ちが落ち着ている時には、
「まあ、そんなこともあるよね~」とやさしい対応ができます。
一方、自分がイラついていたら、「なんでそんなことするの!!」
じつは、人間は、自分の心が満たされていると人にもやさしくできるのです。
そして、「やさしさ」は、おすそ分けしか出来ないようになっています。
自分が持っていないものは、人に出すことはできません。
どんなに心がやさしい人でも、自分自身が疲労困憊して、
では、「今、そんな余裕がない」と思っている時に、
どうやって心の余裕、やさしさを手に入るといいのでしょうか?
その対処法は、いくつもありますが、今回お伝えする方法は、
「自分の時間を確保」することと「学びの時間」を作ることです。
自分を大事にしていることになります。
理由は、大事な時間とお金を自分のために使うからです。
とかくお母さんは、自分のことを後回しにしがちです。
私は意識的に自分の時間を確保することが大事だと思うのです。
それがあるからこそ、子どもにも職場の人にもやさしくできるわけです。
ちょっと厳しいことを言うようですが、
「心の余裕がないから出来ない」と言っていると、この先10年立っても同じことを言います。
はい!子どもが20歳になっても同じことを言います。
そして、お母さんが心のエネルギー充電ができたら、
その次に子どもや職場の人にも充電ができます。
だから、今、「余裕とやさしさがない」と思うのであれば、
また、お母さんが「学び」をしているとしたら、、、
それは、間違いなく子どもにいい影響を与えることになります。
百万回「勉強しなさい!」と怒るよりも、
人間は、動物の一種です。
だから、お母さんから大きなカミナリを落とされたと思うと
とっさに
逃げるか、隠れるか、ウソをつくか、反撃にかかります。
結構、動物的な反応をします。
子どもが親から強く言われると反発するのは、この反応のせいです。
自分が責められたと感じたら、とっさの判断で相手を
攻撃しようと思ったり逃げたり隠れたりします。
人間なので、いい訳やうそを言うこともあります。
とっさの反抗は、極めて動物的な反応になるんですよ。
私は、このことを知って以来、すぐに怒る人やいい訳をする人は、
自分を守ろうとしているのかもしれないと感じるようになりました。
このメカニズムがわかるようになると、こちらの気持ちもラクになりました♪
また、反抗期の子どもは、その日によって怒りを感じる対象が異なります。
昨日までは不満を言わなかったことにも、今日は怒りを感じることがあります。
私は、反抗期まっただなかの多くの子どもたちを見てきて
子どもたちの心の中にはいくつかの地雷が
あるのではないかと思うようになりました。
ガミガミ・クドクド・ネチネチと言われると、
その地雷を踏んだがごとく、
すぐに子どもが怒り出してしまいます・・・
そして心の地雷は、日によって、ムシの居所によって、
その場所が日々変わりますから
昨日までは嫌がらなかったことでも、
今日はご立腹ということになるんです!
極めて不安定で予測ができない状況にあるんですよ。
ちなみに子どもは、
「大きな声」と「強い口調」を怒られたと感じます。
お母さんやお父さんが「怒ってないよ~」
と思っても、声が大きかったり強い口調の場合は
もれなく、子どもは怒られたと感じてしまいます。
そんな時は
「お母さんは、そろそろやめたいんだけどね~」
「お母さんは、そろそろ晩ご飯の用意をしたいんだけどね~」
と「ママは・・・」を主語にします。
すると、こちらの言いたいことがまっすぐに伝わります。
「甘えさせる」は、「プラスのかかわり」です。
話をよく聞いて、たくさん触れて、認めて・・・がプラスのかかわりです。
これは、子どもが欲しがるだけ与えていいのですよ。
これが欠乏すると、心が順調に育ちません。
でも、昔の親はもっと厳しかった・・・
昔は○○でよく叩かれた・・・ 納屋に入れられた・・・
って聞いたことがありませんか?
私の考えなのですが、昔は兄弟が多かったです。
あなたの親御さんの兄弟は何人ですか? 私のまわりでは、4人が多く、父方は7人です。
それだけ子どもが多ければ、親が厳しく子育てしても、
ひとり当たりの「怒られ率」が少ないはず。
何かやんちゃをしても、他の兄弟が先に怒られて、見逃されることもあったはず。
お母さんに怒られても、他の兄弟が声をかけてくれて、
気分転換になったことも考えられたかもしれません。
よほど、ひどく人格否定をするような子育てをしなければ
「ココロ貯金」のもれも少なかったと思います。
それを祖父母世代は、あまり気づいておりません。
そのパワフル子育てをひとりかふたりの子どもにやってしまうと・・・
かなりの確率で、子どもが怒られすぎになってしまいます。
たしかに厳しいだけの教育もあります。
でも、その裏には愛情を感じる場面がきっとあります。
厳しいだけで、豊かな心がある子どもになっているのを
私は未だかつて見たことがありませんよ。
言葉と言動でお母さんの愛情を伝えていかないと
「ココロ貯金」が目減りしていくばかりです。
思春期であっても、幼い子どもと同じように、
自分をほめて認めてほしいと思う気持ちになんら変わりはありません。
抱っこやおんぶはできませんが、まだまだできることはたくさんあります!
思春期・反抗期は、子どもが少々生意気な時期ですが、心を離さずに
プラスのふれあいをたくさんしてあげてくださいね。
今からでも遅すぎることはありません。
むしろ、気が付いた、今からでも「ココロ貯金」を貯める子育てに取り組んでほしいです。
子育ては、やることが間違っていなければ、必ずよい方向に向かいます!