よく「子どもはほめて育てましょう」と言います。
はい、じつは、それは半分当たりで、半分ハズレなんです。
だってね、子どもがお利口さんだったら、いくらでもほめられます。
宿題も早い、文字もキレイ、親のいいつけは守る、下の子には優しい・・・
これ、ほめることができるパターンです。
こんなお子さんをお持ちのママは、どうぞ、どうぞ、お子さんをほめて育ててあげましょう。
でもね、もしもお子さんがこんな状態だったら、、、いくらなんでもほめることはできません。
・何回言っても宿題をやらない
・気に入らないとすぐに怒り出す
・いい加減な字しか書かない
・嘘と言い訳のオンパレード
こんな時、子どもをほめようと思っても「ほめるところはありません!」と言いたくなります。
でね、さらに子どもの年齢が大きくなると
「ほめるからやる気がなくなった・・・」
「この程度でほめないで・・・・・・・・」
なんて文句を言うこともあるんです。(´_`。)
となると「子どもをほめる」だけでは、頭打ちになるんです。
私は、コーチングを本格的に学びました。
私にとったらかなりの高額投資でした。
その高額投資をした中で、その後に使える最大級のスキルを知ることが出来ました。
この方法は、荒れた中学生にも十分対応ができるものです。
おそらく、その方法なしで中学校勤務はできなかったことと思います。
その方法は、「認める」「承認」です。
中学校のカウンセラーは、あちこちの学校に勤務しますので、じっくりと生徒と向き合う時間がありません。
行ったら、即仕事ができないとダメなんです。
中学校と言えば、荒れた反社会的なお子さん、そして、引きこもりなどの非社会的なお子さんも多いです。
でもね、このスキルをもっていたので、私は困ったことがないんです。
一般的な第二次反抗期は、中学生~高校生です。
中学生が、「前期第二次反抗期」としたら、高校生が「後期第二次反抗期」ってところです。
さて、反抗期になるとこんなことよくあります。
母「もうすぐテストでしょ」
子「知らん」
母「知らんじゃないでしょ」
子「だって知らんもん」
母「先生なんか言うでしょ」
子「別に・・・」
母「別にじゃわかんないでしょ」
子「うっせーな~」
これ、この時期の子どもによーくあるパターンです。
中学生になると今までニコニコとかわいい子どもだったのに、「知らん星人」「別に星人」に変身します。
これは、ある意味お年頃。
高校生が終わるころには、無事羽化します。
みごとにきれいな蝶々になるまでしばらくお待ちください。
ここ通らないと蝶々にはなりません。
それでね、いきなり中学になってから反抗する子もいますけど、徐々にその片鱗を見せるのが小学校高学年。
プチ反抗期、プレ反抗期ってところです。
まだこのころは、反抗期に片足を突っ込んでいるところ。
日替わり定食のように、大人っぽく文句を言ったり、おこちゃま発言満載だったりその都度クルクルと変わります。
やっかいなのは、これがいつから反抗期になっているのかがわからないところ。
女子の初潮はスタートがわかりますが、メンタル反抗期はよくわかりません。
じわじわとやってくるので、その子どもの変化に気づかずに親子バトルが展開されます。
では、どう対応したらいいのでしょうか?
本来ね、わが子といえども一人の人間として尊重して接しないといけないのです。
親だから、何でも好きなことを言っても許されるものではないわけです。
子どももね、小さい時には、親に怒られることが怖いから、親の言うことを聞いています。
それが、10歳ころから、オトンもオカンもただの人だったと気づきます。
親の自己中心的なところ、相手に配慮なく言いたいことを言うところ、このあたりをおかしい!!!とわかるようになり、それに反発をするわけです。
ということは、たとえ「知らん星人」「わからん星人」になったとしても、
「そうなん?」「そろそろテストかもよ」と気づかせる言い方をしましょう。
(子どももホントはテストがあると気づいています)
あとはね、目に見えたことを言葉にして承認するといいですね。
承認は、子どもが活動するエネルギー源になります。
「子どもは、厳しく育てないとダメになる」なんてことはありません。
ママの愛情が十分伝わって、ココロ貯金がザクザク貯まると、自然に、勝手に子どもはよくなります。
むしろよくならない方が難しいです。
じつは、子どもを厳しく育てたいという方にはこんな特徴があります。
【1】自分が幼い頃に親に厳しく育てられたという人
⇒「子どもを厳しく育てる必要はない」と言われると自分の育てられ方、自分の生い立ち、自分の生き方、自分の親すべてを否定された気になるので嫌がる
【2】体育会系出身で、厳しい訓練に耐えたからこそ、今があると思う人
⇒「厳しさを否定」されると、自分の「今」を否定された気がするで嫌がる
【3】そもそも、自分が親に甘える経験が少なかったので、わが子が甘えてくると腹が立つ人
⇒コレ、すごくあるんです。
幼い頃の自分が「私はまだ満たされていない」と思うので、無意識レベルで甘える子どもを許せなくなります。
じゃあ、夫が子どもに厳しくしないと、自分の存在そのものを否定された気がして非常に嫌がるタイプの場合はどうしたらいいのでしょうか?
離婚する方がいいのでしょうか?
残念ながら、いくら妻でも夫は簡単に変えられません。
夫も自分の存在を否定なんてことになると、相当嫌がりますしね。
しかしながら、自分はともかくとしても、わが子が恫喝されるのを見ていられなくなります。
そんな時には、まずは一番コントロールしやすい自分の行動、ココロ貯金だけはセッセと貯めていきます。
それで子どもがよくなったら、夫も何も言いません。
そうして、間接的によりよい方法を夫に見せていくのです。
まあ、そんな夫さんは、子どもがよくなると「俺のおかげ」と言いますけどね。
この反抗期というのはいわゆる第二次反抗期のことです。
メインは中学校に荒れすのですが、小学校高学年から親に立てついてくるようになります。
じつは、この頃は今までの「子育ての結果」が出る時なんです。
つまり、ココロ貯金が欠乏しているお子さんは親への最終警告をしてきます。
「おかあさん、だんだん体が大きくなってきました。早くメンタルを安定させてくれないと、この先立派な大人になれません!」
そのサインが親への反抗なんですよね。
じゃあ、そんな時はどうしたらいいのでしょうか?
もう、抱っこもおんぶも出来ませんよね。
この頃の子どもには「傾聴」と「承認」
この2本立てしか手がありません
しかし、この頃の子どもはやるべきことをやらないので、親とバトルになります。
「受験勉強をしません」
「ゲームばかりしてしまいます」
「これをどうしたらいいでしょうか」
というのがお決まりのパターンです。
じつは、子どもは親への不満・怒りで頭がいっぱいの時には勉強にエネルギーを注ぎません。
たとえ受験前のお子さんだとしても、情緒が不安定なままではいくら親がガミガミ言っても勉強しません。
「テストの成績がガタ落ちです!」
「塾をサボるようになりました」
「提出物を出しません」
「副教材の答えを丸写しします」
「どうしたらいいでしょうか?」
となります。
もしもね、「それ今のうちの子です」という場合は、即効性がある魔法の杖は存在しません。
ただ、1つだけいい方法があります。
それは!
まず、子どもを変えようとしません。
そして、親側が子どもへの「傾聴」と「承認」この2本立てに徹します。
この時期に子どもが荒れに荒れる時は、この「傾聴」と「承認」不足なんです。
だから、その不足分を埋め合わせするほかはありません。
ここだけは、子どもの受験があるなしに関わらず、必ずやらないと自立した大人にはならないんですよね、、、、、
ホントしんどいところです。
でね、自立した大人になっていないと・・・
そのツケは、親に返ってきます。
子育てに、逃げ入りも踏み倒しもできません><
子育てだけは、放棄できないんですよね。
子どもを産んだら最後まで育てないといけないわけです。
子育ては、しんどいものです。
決してハッピーなものではありません。
そうそう!
先日イギリスから子育て心理学講座を受講されたママは、「傾聴」でお子さんが劇的に変わっていますよ。
お国が変わってもココロ貯金は万国共通なんですよ。