一般的な第二次反抗期は、中学生~高校生です。
中学生が、「前期第二次反抗期」としたら、高校生が「後期第二次反抗期」ってところです。
さて、反抗期になるとこんなことよくあります。
お母さん「もうすぐテストでしょ」
子ども「知らん」
お母さん「知らんじゃないでしょ」
子ども「だって知らんもん」
お母さん「先生なんか言うでしょ」 子「別に・・・」
お母さん「別にじゃわかんないでしょ」
子ども「うっせーな~」
これ、この時期の子どもによーくあるパターンです。
中学生になると今までニコニコとかわいい子どもだったのに、
「知らん星人」「別に星人」に変身します。
これは、ある意味お年頃。 高校生が終わるころには、無事羽化します。
みごとにきれいな蝶々になるまでしばらくお待ちください。
ここを通らないと蝶々にはなりません。
それでね、いきなり中学になってから反抗する子もいますけど、
徐々にその片鱗を見せるのが小学校高学年。 プチ反抗期、プレ反抗期ってところです。
まだこのころは、反抗期に片足を突っ込んでいるところ。
日替わり定食のように、大人っぽく文句を言ったり、
おこちゃま発言満載だったりその都度クルクルと変わります。
やっかいなのは、これがいつから反抗期になっているのかがわからないところ。
女子の初潮はスタートがわかりますが、メンタル反抗期はよくわかりません。
じわじわとやってくるので、その子どもの変化に気づかずに親子バトルが展開されます。
では、どう対応したらいいのでしょうか?
本来ね、わが子といえども一人の人間として尊重して接しないといけないのです。
親だから、何でも好きなことを言っても許されるものではないわけです。
子どももね、小さい時には、親に怒られることが怖いから、親の言うことを聞いています。
それが、10歳ころから、オトンもオカンもただの人だったと気づきます。
親の自己中心的なところ、相手に配慮なく言いたいことを言うところ、
このあたりをおかしい!!!とわかるようになり、それに反発をするわけです。
ということは、たとえ「知らん星人」「わからん星人」になったとしても、
「そうなん?」「そろそろテストかもよ」と気づかせる言い方をしましょう。
(子どもも本当は、テストがあると気づいています)
あとはね、目に見えたことを言葉にして承認するといいですね。
承認は、子どもが活動するエネルギー源になります。
子どもを認める「プラスのふれあい」には
「条件つきのふれあい」と「無条件のふれあい」があります。
「条件つきのふれあい」とは、子どもをしつけるときに
「〇〇ができて偉いね」などど、偉いことへの条件を提示することです。
子どもをしつけるときには、「条件つきのふれあい」はとても有効ですが
そればかりだといけないのですよ。
理由は、子どもがほめられない状況が続いたときに
ずっとほめられなくなってしまうからです。
それとね、「条件つきのふれあい」ばかりだと、だれかに
ほめられることが目的となって行動しようと思ってしまいます。
大きくなると、幼いころと違って「できて当たり前」と思われることが
多くなり、どんどんほめられる回数が減っていきます。
ほめられることが減るばかりでは、心は不安定な状態になってしまいます。
一方、何かができなくても自分のことを無条件に認めてくれる「無条件のふれあい」
があると、子どもは少々のことでぶれることがない、自信がある子どもに育っていきます。
人間はうまくいくことも、いかないこともありますから、
どんな状態でも自分自身を認めることができたら、こんなに心強いことはありません!
【無条件のふれあい】
「そのままのあなたが好き」
「そこにいてくれてうれしい」
と、そのままの子どもを認めるふれあいです。
何ができても、何もできなくても認められるので、「ぶれない自信」のおおもとになります。
【条件つきのふれあい】
勉強したら「偉い子ね」、お手伝いをしたら「よい子ね」と言って、条件をつけることです。
教育やしつけでは、条件つきのふれあいをたくさん与えるとよいとされることもあります。
しかし、いつも条件つきのふれあいばかりでは、できないと認められないことにもなるので
「もっと頑張らないと自分は認められない」と常に感じてしまうことにもつながります。
そのため、本当の「ぶれない自信」が育ちにくくなります。
子育ての相談で私がお伝えすることは、
いかに子どもにお母さんの愛情を伝えていくのか ということです。
親御さんの言うことは、ほとんどの場合、正しいのです。
しかし、 「あなたは、いつも・・・」 「いい加減にしなさい・・・」
とガミガミ・クドクド・ネチネチと言われると 子どものココロ貯金は目減りします。
・・・というと、次にママから出てくる言葉は
「では、放っておくといいのですか?」 とたいてい言われます。
でもね、 そのまま放っておくとかなり確実に状況は悪化します。
放っておくのではなく、 子どもがやんちゃを言っていない
【普通】の時に 「目に見えたこと」を言葉に伝えていきます。
「今日は冷えたね」
「ご飯、食べ終わったね」
「よく寝たみたいだね」
「宿題、たくさんあるね」
「難しい漢字を習うのね」
「たくさん食べたね」
「たくさん遊んだね」
「手、洗ったのね」
簡単な言葉ですが、実は子どもをよく見ていないと言えません。
だから、 あなたに関心を寄せていますよ、ということを言葉で子どもに伝えてあげてくださいね。