思春期は、家の中に台風が居座っているみたいで、家族にとっては大変な時期です。
そして、そんな時期が、子どもにとっては勉強が大切な時期と重なります。
だから、親にとっては 心配になってついガミガミと言いがちです。
そんなあなたに、少しでもお役に立てば・・・ と思い、試験勉強について書いてみました。
「なんで勉強しないの??」などに使う、
「なんで?」「なぜ?」という言い方は、相手を責めた印象になります。
責められたと感じると、人も動物の一種なので 逃げたり、隠れたり、攻撃態勢に入ります。
結果的に、親子関係が悪くなったり ますます勉強をしなくなったり・・・
この時期、どんな言葉を子どもにかけるのかは とても重要です!
まず、勉強はこの3つがあると 子どもは自分から勉強を始めます。
①子どもの心が安定している
→子どもの心が不安感や怒りでいっぱいのときには、勉強にエネルギーをまわすことが出来ません。
「早くやりなさい!」 と言う前に、子どものココロ貯金を貯めていきましょう。
この貯金が貯まった延長線上に 「子どもが自分から勉強する」 というゴール旗があります。
ココロ貯金は、 帰宅後に子どもの話を聴く、
「目に見えたこと」「ちょっとした変化」 を言葉にして伝える
いっしょにおやつを食べる 、そんなことで貯まります。
②勉強するとママから認められる
→子どもが宿題をするのは当たり前と思い、 何も言わないとしたら・・・
残念ながら子どものモチベーションは いつまでたっても上がりません。
子どもが勉強をしているそばで
「まあ、3年生になって難しい漢字習うのね」
「すごい筆算できるのね」 「ママは、この文字好きだな~」
と当たり前のことを認めていきましょう。 子どもの勉強エネルギーがどんどん上がりますよ。
③何をしたらいいのかがわかる
→たとえ毎日やっている宿題だとしても、 帰宅後から寝るまでの長い時間の中で
いつ、何をやったらいいのか? そんな時間の段取りがまだまだ上手ではありません。
だから、 「今日の宿題何かあるの?」 (あるのがわかってあえて聞く)
「夕飯までに○○だけやっとく?」 (いつまでに、何をやるとよいのかを伝える)
「今日は、あと、公文が残っているの?」
「寝る前に終わらせておく?」 (怒らずに、やることを具体的に伝える)
指示・命令ではなく、 「○○やる?」と疑問形で伝えた方がよいでしょう。
その方が、長い目で見て、自主的な子どもに育ちます。
興味深いことに、 こんなやりとりを重ねていくと・・・
子どもは、自分ひとりでも学習する時間が だんだんと長くなるのです。
↑ 学校で実践済みです!
別に、一生こんな声かけをするわけではありません。
子どもは、一度、ちゃんと「できる経験」をした後に
自分ひとりでもできるようになっていきます。
それまでに、ちょっとお手間がかかります。 では、応援していますね。
子どもが中学生になると、小さいときのように抱っこやおんぶ
「大好き!」という言葉をかけづらくなります。
でも・・・ 子どもは、間違いなく母からの承認がほしいのです。
で、 どうするかというと、
学校から帰った時に 「お帰り、何か飲む?」と声をかける。
「お疲れ様だよね~」とねぎらいの言葉をかけてみる。
「大事な子だから、〇〇してあげるわ」と子どもの要求を聞く。
頭ごなしに話をすると、親子関係がますます悪くなります・・・
まずは 母の話を「聞く耳」づくりからスタートです。
思春期以降は、間違いなく、子どもは楽しいところ、居心地のいいところに引っ張られます。
自分を認めてくれる人がいる家庭、だめな自分も応援してくれる母、
まずは、土台から築いていきます。
「うちの子は、怒鳴らないと何もしないのです・・・どうしたらいいでしょうか?」
実際に、私が子育て相談を受けるときに、最初の段階でお母さん方がよく言われることです。
お母さんが、子どもへの指示・命令口調だけを使って、子育てをしてきて
子どもに自主性が育っていない場合には、お母さんの言い方を変えただけでは
なかなか子どもが動かないと感じることがあります。
過去十年以上にも「お母さんの指示・命令」→「子どもが従う」
というパターンで子育てをしていた場合は、お母さんがそのパターンの手綱をゆるめると
子どもは何をしたらいいのかわからなくなってしまい、行動が鈍くなります。
そうすると、さらにお母さんは「やっぱり私が言わないとダメだわ」
と、過去の子育てパターンをくり返してしまいます。
そんな子どもの変化が少ないと感じられるときほど、
根気よくプラスのふれあいを続けましょう!
子どもの変化は、右肩上がりではなく、横ばいをする時期があります。
そのときに「ダメだ、ダメだ」と言ってしまうと
子どもが認めてもらえないと感じ、ココロ貯金が目減りします。
すると結果的に、いまの状態が長引いてしまいます。
子どものよい変化が少ないときほど「いまのこの子は、これでよし!」
と心の中で認めていくと、どんな状況のときでも
確実にココロ貯金が貯まっていくので、子どもが早くよい状態になります。
子どもの状態が悪いときほど、親が子どもに何をするのかが大切ですよ。