私は、二人目が生まれた頃から
子育てが最もハードになってきました。
母親として、目の前の子育てを
一生懸命にやっているにも関わらず、
子どもの心が安定してこないのです。
ちまたの本は、基本的には
一人っ子を対象に書かれているようなものですから、
「一体何が違っているのか?」
「みんなこんなものなのか?」
がよくわかりませんでした。
あるとき・・・
公共の講座か何かを利用した時にお目にかかった、
保育おばあちゃんがおっしゃっることに
私は、目からウロコが落ちました。
その方は、男の子を二人育てていたようです。
当然そのお子さんは成人しています。
その方が言うのに・・・
「上の子をおんぶして、同時に下の子を抱っこしておけばよかった」と。
どう考えても大変な姿ですが、
そのくらいしておけば、
成人した我が子がもっと
仲良くやってくれているだろうに・・・
ということなのですね。
体育大会の練習で毎日酷暑の中で練習していた息子のことです。
中2の息子は、毎日水筒を持って登校していました。
でも、あまりに暑いため、2リットルの水筒に切り替えたのです。
(デカっ!)
お茶が多いのはいいけれど、結構重いよな・・・・
と思っていたら、案の定、
お茶を水筒に残して持って帰ってきたのでした。
母:「あ~、お茶の量、多かった??」
「かえって重かったね~」
息子:「いや、これがいいんよ」
母: 「え~?重いだけだったんじゃないの??」
息子:「お茶がまだ残っとる・・・と思うと、それだけで安心感があるわ~」
母: 「ほ~、安心感?」
息子:「そうそう、まだ残りがあると思うと、友だちにちょ~だいと言われても、いいよって言えるんやって」
「でも、量が少ないと思うと、丁重にお断りするんやって」
母: 「なるほどね~」
※残すのであれば、流してくればいいのにと頭をかすめるが、あえて言わず・・・
これって、わたし達のココロと同じですよね。
ママの「ココロ銀行」 と同じですわ。
いっぱい残りがあると思うと、おすそ分けも気軽にできます。
でも、残量が少ないと感じたら・・・
出し惜しみをするってわけ。
子育てママの場合は、
自分のココロとカラダに余裕があれば
「ママ、見て~~」と言われたら、
「な~あに?」と言ってみることもできる。
でも、余裕がないと
後で・・・とか
うるさいな・・・
とかの反応になってしまいます。
もし、あなたがそうであれば、あなたが悪いわけではありません!
ただ、あなた自身の「ココロ銀行」の残高が目減りしている
もしくは、焦げついていいる可能性は・・・高い。
いくら、「子どもが話しかけてきたら、すぐに聞いてあげましょう」
といわれても、今は出来ないココロの状況にあるのです。
そんな時には、あなたの行動を変える前に
「ココロの栄養」をとってください!
子育てが何よりも楽しければ、それに超したことはありませんが
最近、疲れているかも・・・、
すぐに怒りやすいかも・・・
と思うのであれば
あなたが、あなたらしくなれることをやってみましょう!
■子育て以外にやりたいことは何ですか?
■何をしているときが、充実していますか?
■何を食べたり飲んだりしている時が、落ち着きますか?
■どんな洋服を着ているときに、自分らしさを感じますか?
■本当は行きたいけれど、最近行っていない場所はありませんか?
「ココロの栄養」を取り忘れていると、ココロは確実に疲れるようになっています。
カラダが食べ物で栄養をとるように、ココロにも栄養が必要です!
最近、疲れるな~というときには、ココロの栄養不足かもしれませんよ!
ココロは目には見えないけれど、結構傷つきやすく、疲れやすいのです。
子育てをしていると、
自然に自分が育てられた時のこと
を思い出すようになります。
「こんなに親は大変だったんだ」と気づいたり、
「うちの親は、怒ってばかりだったな」とか、
親がしていたことを客観的にわかるようになります。
しかし、自分が完ぺきな子育てをしていない
のと同じように、わが親も完璧ではありません。
わが親も、子育て環境が厳しく、気力体力が摩耗すると、
子ども、つまりあなたに八つ当たりしたこともあったかもしれません。
そんな親との確執がある場合は、
ちょっとだけ物の見方をシフトしたらどうでしょうか。
わが親を上回るご提案です。