私が先生時代、一日10人ほど保護者向けに個人懇談をした時に思ったこと。
「先生、ウチの子は、元気がありすぎて困ります・・・・・」
「先生、ウチの子は、おとなしすぎて困ります・・・・・」
子どもって、「中」がない扇風機みたいです。
「強」にすると、あたり一面紙類が飛び散って困ります。
「弱」にすると、風が届かず頼りない。 90%の子どもが、「強」か「弱」になるみたい。
残り10%って、激戦区よね。 子どものココロに「中」はないのです。
クライアントさんとお話ししながら明確になったことです。
子どもの心が扇風機だとしたら・・・・
「強」のお子さんは、エネルギッシュです 。
自分の意見もバンバン言うし、反抗もバッチリできる。
自分の要求もハンパなくしてくれるので、親は目がまわります。
わかりやすく言うと・・・ 親が子どもに振り回される型です。
このタイプは、イヤなことがイヤと言えてしまうので、
集団ではよいのですが家庭の中では、ふりまわされるんです。
扇風機も「強」だと、近くの紙も吹っ飛んで辺り一面、大騒ぎなんて感じ。
でも、扇風機の機能としては涼しい。
かたや、「弱」タイプのお子さん、紙も飛びませんし、周囲は落ち着きます。
安心してつけておけれるけれど・・・やっぱり風が弱いので物足りません。
親は、もっと自分の言いたいことを言ってほしい、
イヤはイヤと言える子になってほしいと心配します。
はい! このコドモ扇風機は 「強」と「弱」の2パターンしかないようです。
ちょうどいい加減の「中」があればいいのですが、どちらかのようですよ。
微妙な目盛りがほしいくらいですが、そこがないんだよね。
扇風機にも「涼しいね~」と「ココロ貯金」を貯めていくと
「中」ができるだろうか・・・不明です(汗)
子どもは、ネコちゃんに似ています。 ネコは、暖かいところが大好きです。
本能的に暖かい場所を探して、そこに居座ります。
子どもはね、自分の心をあたためてくれる人のところに居座ります。
自分の心をあたためてくれるというのは、
自分の話を否定しないで聴いてくれたり、
体に触れてくれたりすることです。
それは何をしても許してくれる人が好きなのではありません。
ユルいだけではダメなんです。
きちんと自分の存在を承認してくれる人が好きなんです。
結構本質をついています。
「子どもを変えたい」「子どもに変わってほしい」
というお母さんのお気持ちも分かりますが
そこはグっとこらえて「今できる一番いいと思うこと」をやります。
そうすると、子どもは必ずいい方向に変わっていきます。
親の手立てが変われば、必然的に子どもは変化します。
むしろ、変化しない方が難しいのです。 子育ての基本はとってもシンプルです。