宿題をするときに、「こんな宿題はやりたくない」
「なんでこんなことしなきゃいけないの」と文句ばかり言う8歳の男の子。
宿題のやり初めも遅いし、やりだしてもダラダラと時間をかけています。
宿題くらいは自分でやってほしいと思っているママ。
宿題は、学校の勉強より少しハードルが高いように私は思っています。
内容が難しいのではなく、家庭という環境で取り組むのが難しいと思うのです。
学校の勉強であれば、他の子も一緒に勉強をしていますし、
「算数が嫌いだから運動場で遊んでくる」という発想にはなりません。
しかし家庭では、急いで宿題をやる必要はなく、おしゃべりをしていても許されるわけです。
だから文句も出ますし、ダラダラもします。
宿題は「当然するべきもの」というよりは「がんばってやっているもの」と思うくらいがいいでしょう。
それを「宿題したらおもちゃを買ってあげる」と物で釣るのは甘やかしです。
一時的には頑張りますが、この先もずっと物で釣ることになり、
やがては物で釣っても宿題をしないときがやってきます。
そのときに「宿題をしないから、おもちゃは買わない」と言おうものなら、子どもは反発します。
そして子どもには、学校の宿題、塾の宿題、習い事の練習など、することが山のようにあります。
「何を」「どの時間までに」やるといいのか、子どもが段取りをつけるのは困難。
そこでママが「夕飯までにすること」と「夕飯後にすること」に分けて、
「夕飯までに〇〇はできそうかな?」などと声をかけるようにしましょう。
また、途中でも「1ページ終わったね」と認めたり、子どもの頭に触れたりします。
全部終わった後にようやくほめるのでは、途中でやらなくなってしまいます。
ひとりですべてできる段階に子どもが到達していないのだとしたら、
ちょっとしたサポートが必要です。
前述のように段取りなどの手助けをすることで、
「どうすればすべてを終わらせることができるのか」を子どもに経験させます。
一度、その経験ができれば、お母さんがそばであれこれと言わなくても、
だんだんと自分でできるようになります。
そして、短時間で宿題を終わらせられるようになるのです。