イライラママのガミガミ話
「ケンちゃん、何べん言ったら聞いてくれるの!」
「ケンちゃんは、いつもそうなんだから!」
「うるさい!」
今度はプラスチックののぞみが壁に当たりました。
さっきのブロックはママの足元に散らばっています。
ママは「ケンちゃんの大好きなオムライスができたから一緒に食べようね」と、
いつもよりやさしく話しかけたつもりでした。
最初は、静かに集中してブロックでおうちを作っていたのです。
動こうとしないケンちゃんに、もう一度声をかけました。
ブロックで作っていたタワーが飛んだのは、
「せっかくケンちゃんのために作ったオムライスが冷めちゃうから、早くしてよ」
と言った後でした。
「うるさい」を連呼しながら、もう何を言っても聞き耳持てる状態ではありません。
そのケンちゃんの様子を見ながら、ママはイライラもエスカレートしていきます。
だから、
(何か私、ケンちゃんが気にさわること言ったのかな)
(何も私は悪くない)
(せっかくケンちゃんが大好きなオムライスを作ってあげたのに)
(暴れている理由がわからない)
(私が怒るのは無理もない)・・・
とママは自分を正当化しています。
その分、ケンちゃんのあばれぶりを見ると、ケンちゃんを責めたくなります。
荒れた部屋はママとケンちゃんの二人きりです。
その部屋の荒れ様をみると、ママは嫌になってくるのです。
そして、また怒鳴るのです。
何回大きな声を出したでしょうか。
言えば言うほど、ケンちゃんは暴れまわります。
そのケンちゃんを見ているママの怒りはピークに達しています。
あなたのために頑張っているのに
そして、
「ママは疲れているのに、わざわざ、ケンちゃんのために、あなたの好きなオムライスをママが作ってあげたのに」
「勝手にすればいい」
「ママの言うこと聞けないケンちゃんは、ママの子じゃない」
「もうー!ママ知らないから!」
「ママは一人で食べるからね」
と言って、
ケンちゃんを残して、部屋から出て行ってしまいました。
ケンちゃんママが、なぜイライラや怒りをもったのがなぜか共感できるママは多いかと思います。
でも、ケンちゃんは、なぜ、暴れたのでしょうか。
ママはケンちゃんにどう接すればよかったのでしょうか?
「ココロ貯金®」はママ自身から
一般社団法人子育て心理学協会は、
子育てママの応援をし、
ママが子育てを通して、
お子さんが自立に向かう成長を、
ともに喜び、ハッピーな気持ちになること
を願っています。
そのために、
子育て心理学講座、
カウンセラー養成講座を実施したり、
年代別、男女別のDVD、音声教材や
書籍を提供したりしています。
また、東ちひろや協会インストラクターが、全国各地での講演会で、
子育てママがハッピーになる秘訣をお話しています。
その子育てハッピーの核となるのが、
「ココロ貯金®」
です。
「ココロ貯金®」は、だれでももっているものです。
「ココロ貯金®」をためると、ハッピー子育てができるのです。
これまで多くの育児書や子育て本、講演では、お子さんをどう変えるかに焦点を当て、
お子さんの変わるために、どのようにお子さんに関わっていくか、
どんな方法があるのかということが話題の中心となることが多かったようです。
そのために、ママがママの理想にかけ離れた子どもに、
あの手この手と働きかけますが、子どもは自分の思ったようには変わってくれません。
そのうち、子どもへの必死な働きかけに終始するママは、
変化があまりない子どもの姿に、
疲れ果ててイライラ気分で、感情的になり、ガミガミ、クドクドと接するようになります。
そうして、子育てが、ママにもお子さんにも悪循環なものとなります。
この負の連鎖から立ち直る方法が、
「ココロ貯金®」のため方なのです。
「ココロ貯金®」のためかた
ママのお子さんへの接し方の中にも
、ママが思い描く変化に近い、かなり効果的な接し方があります。
それは、
お子さんの「ココロ貯金®」のため方となります。
そのノウハウについては、
具体的に今後のブログでも多く取り上げていきます。
今回は、
子育てにおいて、ママがご自身の「ココロ貯金®」をためる重要性について取り上げましょう。
ママが自分の「ココロ貯金®」をためる意味はどういうところにあるのでしょうか。
それは、ママ自身が「ココロ貯金®」をためることで、
ママのたまった「ココロ貯金®」がお子さんに伝播していくのです。
直接的に、ママがお子さんに「ココロ貯金®」をためるように働きかけるだけでなく、
ママ自身が自分で自分のために「ココロ貯金®」をため始めたり、
ママが周りから「ココロ貯金®」がたまるように働きかけたりされると、
ママ自身の「ココロ貯金®」がたまります。
すると、お子さんの「ココロ貯金®」がたまっていくのです。
ママの「ココロ貯金®」がたまると、
ママは気持ちがラクになり、
いつもの子どもの様子がゆったりとやさしく見えるようになるのです。
ママの「ココロ貯金®」がたまっていると、
今までと同じお子さんのイライラするような様子であっても、
見え方が違ってきますので、
今までのガミガミ、クドクドから、
小言のないやさしい目で見ることができるようになるのです。
すると、
お子さんは、「ココロ貯金®」がたまったママから、
直接的に「ココロ貯金®」をためるのと同じ効果が生まれます。
「ガミガミ言わないようになった」
「子どものことでイライラしなくなった」
「うちの子が言うことを聞くようになった」
「下の子の世話をするようになった」
「学校に行くようになった」
「ママ大好きといってくれた」など、
いっぱいのうれしいハッピーママの報告が聞けます。
さて、先ほどのケンちゃんママは、どうだったのでしょうか。
ケンちゃんママは、
ケンちゃんが喜ぶようにと一生懸命に子育てをしていることがよく伝わってきます。
いつも食事をとらせるときにトラブルになるので、ママも考えました。
ケンちゃんが好きなオムライスを手間暇かけて作ったのです。
あたたかいうちに食べるととってもおいしいのです。
ケンちゃん思いの素敵なママでよすね。
ケンちゃんへの声のかけ方も
ていねいでケンちゃんの様子を見ながら静かにタイミングを見ながらかけていますね。
グッドです。
だったら、ケンちゃんの方に何か問題があるのでしょうか。
いいえ、ケンちゃんのふるまいもケンちゃんらしい反応でしょう。
ただ、ケンちゃんとママとのかかわりの中で、
ママに少しの余裕があるとよかったのかもしれません。
いつも、ケンちゃんが食事始まりの時間は遊んでいてトラブルになり、
そんなケンちゃんを見ているママは
イライラし怒りが爆発しガミガミ・ネチネチと接するのでしょう。
そのママの気持ちに反応して、ケンちゃんが暴れるのです。
つまり、ママの気持ちとケンちゃんの行動はつながっているのです。
他人を変えることができない、ぜいぜい変えることができるのは自分だけ
一般的に、人と人との関係において、
自分は変えることができても、他人は変えることはできないのです。
ママと子供の関係においても同じです。
ママの分身である子どもだからといっても、
ある年齢までは、子どもの心に生活の中での親が与える良し悪しの刻みを意識に残しながらも、
コントロールはできる部分があります。
しかし、我が子といっても、自分ではありません。
自分の事でも直しにくいのに、
ましてや自分以外の人の行動や意識まで変えることは困難なのです。
だからこそ、
自分を変えるのです。
ママ自身が自分を変えるのです。
その方法が、ママの「ココロ貯金®」なのです。
「ココロ貯金®」がたまっているママなら、
お子さんに「ココロ貯金®」が伝わっていきます。
そして、お子さんに「ココロ貯金®」がたまっていくでしょう。
今回のケンちゃんママの言葉に次のようなものがありました。
(口に出して言っていなくても、同じ思いをもっていたのなら名字です)
「ママは疲れているのに、
<わざわざ>、
ケンちゃんの
<ために>、
ケンちゃんの好きなオムライスを
ママが作ってあげた
<のに>!」
ケンちゃんの暴れるようはいつもだったんですね。
ケンちゃんママは、子育てに日々疲れているんですね。
ママは、毎回食事のたびに、疲れ果てているんですね。
ママは、ケンちゃんのために、わざわざやってあげているという意識なんですね。
そして、次の言葉は、最悪です。どんなに怒っていても、子どもに言ってはいけない鋭いナイフの言葉です。
子供の悪い一生を作り出す悪魔ママの言葉です。
「勝手にすればいい」
「ママの言うこと聞けないケンちゃんは、ママの子じゃない」
「もうー!ママ知らないから!」
「シネ」
若いママの中には、実の子どもに向かってこんな言葉を使う方もいるようです。
ママ自身の「ココロ貯金®」は、簡単にためることができます。頑張った自分をほめてあげることです。当たり前の自分の行動を認めてあげることです。
「疲れているのに、私、ケンちゃんのオムライス作ったわ。私って偉い!」
「
こんなママ自身の「ココロ貯金®」がたまっていると、ケンちゃんの前での余裕ができるでしょう。
すると、ママからの言葉は、
たとえば「ケンちゃん、素敵なものができたね」と言って、
焦らず(ケンちゃんは焦るママに反応するのです。
しかも常習的であれば、身構えて暴れるエネルギーのスイッチを押す寸前です)
しばらくケンちゃんの様子を眺めていましょう。
そして
「私は、ケンちゃんの様子を、ゆっくり見てたわ。私って偉いね」
と思ってみる(声に出してみるのもいいかも)、
さらに、
「おいしいオムライスできたよ。ママが先に食べていてもいい」
と聞いてみる。
「100数えたら、もう一回、食べよって言うけどいい」といってみる。
「怒らずにイライラしないので、今日の私は100点!」どうでしょう。
こんなことで、自分自身への「ココロ貯金®」がたまりだします。
すると、お子さんの動きが変わってきます。すごいですよ。
また、まわりから自分の当たり前をほめてもらうのもよいでしょう
(協会では、
「ママほめ」(秘密)
というクローズなFACEBOOKコミュニティで、
お互いにママ同士、当たり前をほめ合う場所を提供しています)
そうすると、
みるみる「ココロ貯金®」がたまって、
お子さんにやさしくできる余裕が生まれます。
そして、いつもと同じお子さんの様子でも、
イライラが少なくなるのです。
ぜひ試してみませんか。
子育て心理学協会webはコチラ
https://kosodate-up.com/
「ココロ貯金®」は、一般社団法人子育て心理学協会が標章登録しています。