生まれつき心の中に貯金箱をもっています。
「あなたの味方だよ、大好きだよ」
と愛情が伝わる言葉を言われたときに
貯金がたまるしくみになっています。
貯金残高が多いと心に余裕がうまれ、
自然と友達や兄弟にもやさしく接したり
勉強や習い事など新しいことも
がんばるようになります。
貯金残高が多いと、
自己肯定感、やる気、自信も増えます。
ですが、親が子どもに対して
子どもの存在・人格を否定するような
行動や言動をすると
ココロ貯金箱の残高が減ってしまいます。
具体例として、虐待です。
虐待は、
子どもに精神的・肉体的な
不安や恐怖を与えます。
そのため、
自分への自信は生まれず、
やる気や意欲をもてない子どもに
育ってしまいます。
また、虐待まではいきませんが
子どもは親に
ガミガミ・クドクド・ネチネチ言われると
ココロ貯金が減ってしまいます。
・ガミガミとは
いい加減にしなさい!早くしなさい!
と感情にまかせて怒ることです。
・クドクドとは
子どもの悪いところを直そうとするあまり、
必要以上に長話をしてしまうことです。
子どもは、長話を聞くのが苦手で、
最後まで聞けません。
・ネチネチとは
「そんなことをしたら嫌われるよ、
いつもダメね」などと、
子どもの人格否定をするような事を
言ってしまうことです。
これらの行為は、
子どもの自己肯定感を低下させてるため
いくら親が
「もっとしっかりしなさい、
もっと自信をもちなさい」
と言っても
自信がある状態にはなれないのです。
子どもによかれと思って言ったとしても
子どもは
自分のことを否定的に見られている、
認められていないと感じてしまいます。
あなたのお子さんのココロ貯金箱の残高は、
いくらでしょうか?
思春期の子どもなので、
親への反抗があって当たり前とは思います。
ですが、
目に余るほどの
反抗行為がくり返されているならば
貯金残高が赤字状態である
可能性があります。
「子どもが言うことを聞かない」
「友達関係の悩みが多くて困っています」
など、
お母さんの子育ての悩みは
尽きないでしょう。
ですが、悩んで解決策を考え、
一つひとつの問題を解決していくよりも
ココロ貯金を貯めることに
力を注いだほうが、効果的に
やる気のある子どもに変わっていきます!
結果的に
子どもの能力全体を底上げすること
につながります。
【反抗期をこじらせない3つの鉄則】
反抗期真っ只中の子供と接するときに、
必ず守りたい鉄則があります。
「こうしないと、あれもしないといけない」
とあれこれ考えるより、
3つの鉄則を頭の片隅におきながら、
子供と接していけば、
自然と子供との関係がよくなること
と思います。
①正しさを一方的にふりかざさない
無駄に子供を怒ってはいないでしょうか。
たとえ、
お母さんが正しいことを言ってるとしても
子供が親に悪態をついたり、
暴言を吐いたりするなどしたら
別の言い方を取り入れてみましょう。
その方が状況を改善する近道となります。
たとえ正論であったとしても
その伝え方次第で、
子供は受け入れられず、
お母さん「私の言うことが正しいのよ!」
子ども「その言い方うざい、
気にくわない!」
というかたちで、
互いにエネルギーを消耗するだけで
同じやりとりが何度も何度も
繰り返されてしまい、
状況の改善にはつながりません。
②最初にすべきは、
子どものココロ貯金を貯めること
親として、子どもをあれこれしつけたい
ところですが
子どものココロ貯金が減っている状態では、
親からのしつけを
素直に聞こうとはしません。
子どもの言動などで、
いくら気になることがあったとしても
始めにするべきことは、
子どものココロ貯金を貯めることなのです。
子どものココロ貯金は、
親子で感情の言い合い、
バトルをしているときではなく、
子どもが落ち着いているときに、
コツコツと地道に貯めておく必要
があります。
ココロ貯金が貯まった状態の子どもは、
親のしつけも比較的
受け入れやすくなります。
③ココロ貯金が確実に貯まるしくみを作る
お母さんが「子どもをほめて育てたい」
と思っていても、
実際に子どもがその行為に対して、
腹が立つことは多くあります。
まずは、子どもをほめて伸ばす、
常に完璧なお母さんになることを
目指すのではなく
「この時間帯なら、子どもの話を聞ける」
など、
お母さんの都合や調子がいい時に、
できることを時間を決めて実践します。
例えば、
「朝は忙しくて何もできないから、
夕方は子どもの話をしっかり聞こう」
「子どもが出かけるときは、
必ず玄関先まで見送り、
いってらっしゃいと声をかける」
など事前にシミュレーション
をしておきます。
お母さんは、家事に子育て、仕事など
大忙しですから、
ここだけは外さない、
というところを自分のできることから
考えておく
くらいがちょうどいいですよ。
子どもの問題行動のほとんどは、
ココロ貯金が焦げ付いていることから
起こります。
そのため、
子どもの問題行動を改善させることのみに
全力を注ぐと、
子どもの問題行動の根本的な解決
になりません。
あれこれ言うよりも、
子どものココロ貯金を貯めることから
始めましょう!