ココロ貯金®︎入門講座 福原けいかカウンセラー開催 募集中の講座一覧

ココロ貯金®︎入門…

福原けいかカウンセラーの講座

講座名:ココロ貯金®︎入門講座

講座の主な内容

・ココロ貯金とは?

・話の聴き方とは?

・イライラ感情・不安感情との上手なつき合い方とは?

場 所 オンライン

開催日

それぞれ1回

・ 9月 5日(土)21:30~23:00

・ 9月12日(土)21:30~23:00

・ 9月16日(水)15:00~16:30

受講料 3,300円(税込)
定 員 2名(1名様より開催)
お申込み こちらから
 
ココロ貯金®︎【思春期やる気と自信育て講座】松幸均実上級カウンセラー開催 募集中の講座一覧

ココロ貯金®︎【思…

松幸均実上級カウンセラーの講座

講座名:ココロ貯金®︎【思春期やる気と自信育て講座】

講座の主な内容

【思春期☆やる気と自信育て講座】

  • 思春期のココロ貯金
  • 子どものタイプ別 ココロ貯金の効果的な貯め方術
  • ママのタイプ別、ココロ貯金の効果的な貯め方術
  • 実践的!子どもの話が十分聴けない時の対応法
場 所 オンライン
開催日

① 8月 6日(木)14:00~16:00

② 8月10日(月)14:00~16:00

受講料 24,200円(税込)
定 員 5名
お申込み こちらから
ココロ貯金®︎【思春期☆ぶれないココロ軸講座】オンライン:佐藤陽子 上級カウンセラー開催 募集中の講座一覧

ココロ貯金®︎【思…

佐藤陽子 上級カウンセラーの講座
講座名:ココロ貯金®︎思春期☆ぶれないココロ軸講座
講師名:佐藤陽子

 

講座の

主な
内容

思春期版】

・責めない心を育てる方法
・心の仕組みを学ぶ
・インナーチャイルドセラピーで心を癒す方法を学ぶ
・勉強・スマホ・ゲーム対応を学ぶ
・発達障害・不登校に対応する方法
・自傷行為への具体的対応
・資格「子育て心理学インストラクター」取得を目指す

場 所 オンライン(ZOOM)
開催日

① 7月24日(金)  9時30分~11時30

② 7月31日(金)  9時30分~11時30分

③ 8月28日(金)  9時30分~11時30分

受講料 108,900円(税込
定員  5名(1名様から開催させていただきます)
お申込み お申し込みはこちらから
 
 
  
ココロ貯金®︎【思春期☆チャレンジング子育て講座】オンライン:松幸均実 上級カウンセラー開催 募集中の講座一覧

ココロ貯金®︎【思…

松幸均実 上級カウンセラーの講座
講座名:ココロ貯金®︎思春期☆チャレンジング子育て講座
講師名:松幸均実

 

講座の

主な
内容

思春期版】

○子どものやる気を引き出す!認め方 
○心が安定した子どもを育てるふれあい方 
○子育ての迷い解消!子育ての本質とは? 
○発達障がいのお子さんをぐんぐん伸ばす方法 
○行き渋り・不登校のお子さんをぐんぐん伸ばす方法

場 所 オンライン(ZOOM)
開催日

① 6月18日(木) 21時00分~23時00

② 6月25日(木) 21時00分~23時00分

受講料 31,900円(税込
定員  5名(1名様から開催させていただきます)
お申込み お申し込みはこちらから
 
 
  
ココロ貯金®︎入門講座 綾部美虹カウンセラー開催 募集中の講座一覧

ココロ貯金®︎入門…

綾部美虹(あやべ みく)カウンセラーの講座

講座名:ココロ貯金®︎入門講座

 

講座の主な内容

・ココロ貯金とは?

・話の聴き方とは?

・イライラ感情・不安感情との上手なつき合い方とは?

場 所 オンライン

開催日

それぞれ1回

・ 4月17日(金) 21時30分~23時30分

・ 4月24日(金) 21時30分~23時30分

受講料 3,300円(税込)
定 員  1名
お申込み こちらから
ブログより 福岡・言語聴覚士ママ 綾部 美虹(あやべ みく)~言葉の専門家が教える「勉強が苦手な子の自己肯定感と学力の伸ばし方」~
 
ココロ貯金®︎思春期チャレンジング子育て講座 宮治ゆみ上級カウンセラー開催 募集中の講座一覧

ココロ貯金®︎思春…

宮治ゆみ上級カウンセラーの講座

講座名「ココロ貯金®︎」思春期チャレンジング子育て講座

講座の主な内容

思春期版】

○子どものやる気を引き出す!認め方 
○心が安定した子どもを育てるふれあい方 
○子育ての迷い解消!子育ての本質とは? 
○発達障がいのお子さんをぐんぐん伸ばす方法 
○行き渋り・不登校のお子さんをぐんぐん伸ばす方法

場 所 オンライン
開催日

① 8月  7日(金)21:30〜23:30

② 8月21日(金)21:30〜23:30

受講料 31,900円(税込)
定 員  3名(1名様より開催)
お申込み こちらから
 
体験談

vol.34 不登…

◆遠ざかっていく学校生活

小学6年のときのあるトラブルをきっかけに、登校をしぶるようになった長男。

どうしたものかと悩んでいるうちに、次第に学校へ行く回数が減っていきました。

 

好転するきっかけがないまま時が流れ、中学生になると大きな環境の変化についていけず、事態はますます深刻になっていったのです。

 

朝、起きられない。夜は眠れず、明け方までゲームに没頭。

活力がなく、常に横になっている状態……。

 

人を寄せつけない雰囲気で表情も暗く、話しかけても反応がなくなりました。

心も体も、まるで地中深くにもぐってしまったかのよう。

もはや「学校に行ってみよう」などと声をかけられる段階ではなく、心配でたまりませんでした。

 

——どうすればいい? どう抜け出したらいいんだろう。               

焦りは強まるものの突破口が見いだせず、出口のないトンネルを手探りでさまようような毎日でした。

【お母さんのプロフィール】

4人のお子さんをもつワーキングマザー。現在高校2年生の長男さんは、小学6年生のときのあるトラブルから登校をしぶりだし、中学に入り不登校に。田本さんが子育て心理学カウンセラー養成講座を受講したのは、長男さんが中学1年生の頃。

◆引き金は、やさしさと正義感

登校しぶりの引き金になったのは、小学6年生のときのあるトラブル。

いじめを見過ごせず、困っている子を助けようとした長男は気持ちがたかぶり、少し行き過ぎた行動をとってしまったのです。

根っこにある正義感には気づいてもらえず、行き過ぎた行動だけをフォーカスされ、先生にも誤解されてしまいました。

 

長男はちょうど思春期の入り口にいて、誰かに認めてもらいたいと願っていた時期でした。

この出来事は、彼の中に「大人や社会への不信感」という影を落とし、学校から足を遠ざけてしまったのです。

◆別物の「不登校」

実は、長男の前に次男でも不登校を経験していました。

ですから耐性はあったはずなのですが、形がまったく違っていたのです。

 

次男は、わたしに感情をぶつけてきました。大変でしたがある意味わかりやすく、コミュニケーションがとれたといえばとれたのです。

 

しかし、長男は違いました。

怒るでも泣くでもなく静かに怒りと悲しみを蓄えて、目に見えない憤りが心の中でどんどん渦を巻き、大きくうねっているように感じました。

 

元々おとなしい性格で語彙の発達がゆっくりだった長男は、感情をうまく言葉にできなかったのかもしれません。伝えられない想いが心の奥に蓄積し、体すら動かせないほど重くなってしまったのだと思います。

 

一体どうすればいいの?

 

どんなに悩んでもなす術がなく、長男の元気がどんどん失われていくのをただ見つめることしかできませんでした。母親としての自信もすっかり失い、暗闇の中でもがく日々が続きました。

◆「ココロ貯金」との出会い

とにかくできることを見つけたい。

 

手探りで情報を集めていたときに出会ったのが、「ココロ貯金」という言葉でした。

Instagramで東ちひろ先生のアカウントにたどりつくと「思春期が専門です」という投稿があり、わたしの心にスッと光が差し込んだのです。

 

——これだ!

思春期の子どもには、“心に寄り添う”ことが何より大切なんだ。

 

まさにわたしが求めていたものだと感じ、子育て心理学カウンセラー養成講座の募集がはじまったときは、迷う間もなく申し込みボタンを押していました。

◆愛情が伝わっていなかった!?

「ココロ貯金」を学んで、ハッと気づいたことがありました。

 

わたしの愛情は長男に届いているのかな?

もしかすると、伝わっていないのかもしれない。

「信用できない大人」のグループにひとまとめにされているんじゃない?

 

とにかく、大切に想っている気持ちを伝えたい。

そう考えて、“大好き”を伝える「触れる」ココロ貯金を、毎日できる限り実践しようと決めました。

 

朝起きたとき、通りすがりに、長男が寝ているときでさえ、できるだけスキンシップ。

さりげなく肩に手を置く。

名前を呼んで、おやつを手渡す。

少し照れくさそうにしている長男に毎日たくさん触れて、名前を呼び続けました。

◆あふれ出した言葉

「俺、このままでもいいんだ」

 

今のままの自分愛されている——そう伝わったとき、長男の心の中にゆっくりと自信が芽生えはじめたように感じました。

 

語彙が少なかった長男は、自分の中にストレスを溜め込みやすかったのだと思います。

すべてをひとりで背負ってしまい、苦しくなっていたのでしょう。

 

でも「ココロ貯金」を実践するうちに——

少しずつ少しずつ言葉が出てくるようになり、2~3ヶ月経った頃には、今までの沈黙が嘘のように会話が増えていました。言葉が増えていくにつれ、長男の心がどんどん解きほぐされていくのがわかりました。

暗闇にいた日々は少しずつ遠ざかり、光が差しはじめたのです。

◆少しずつ、少しずつ——変化のきざし

最初は本当に小さな一歩。

まるで、ちょっとずつ高いハードルを跳べるようになっていく感覚で——。

 

最初に変わったのは、目つきでした。

覇気がなかった瞳に力が宿り、まんまるく、くりっと可愛らしくなってきたのです。

「そう、これが本当のあなたよね」

そう思いました。

そして、何か月も合うことがなかった視線が交わるようになってきたのです。

 

今まで「絶対に行かない」と拒んでいた外出の誘いにときどき応じるようになり、家族と一緒に出かける機会も徐々に増え……。

「俺は外に出ないから」と心を閉ざしていた彼が、ほんの少し外の世界へ足を踏み出した——。

小さな変化が、わたしにとっては奇跡のように思えました。

◆自己解決

通信制高校への進学を決めて面接の練習をしていたときのこと。

さらなる変化が訪れました。長男自ら“過去の自分”を振り返りはじめたのです。

 

「あのときの俺、すごく認めてもらいたかったんだよね」

ぽつりぽつりと話し出す彼。

 

「そうだよね」

心の中で何度もうなずきながら、わたしは彼の様子に見入っていました。

 

そして——

「結局は巻き込まれただけだよね、俺」

 

長男は、最終的に自己解決を果たしたのです!

 

——ああ、彼はもう、自分の力で歩きはじめている。

わたしは静かな感動に包まれていました。

 

小学校時代のあの出来事を心の中でひとつひとつ整理して、受けとめられた長男。

以後、まるで羽が生えたかのように、急成長していきました。

◆「聞いて、聞いて!」と話しかけてくれる日々

かつて、言葉を閉ざしていた長男が——

今では話したいことがあふれ出し、うれしそうに話しかけてきます。

 

「聞いて、聞いて! 今日こんなことがあったんだ!」

「友達がこんな風に言うんだよ」

 

「ああ、喋ってる……!」

胸がいっぱいになります。あの暗闇にいた日々が、まるで嘘のようです。

 

自信を取り戻した長男はお友達も増え、自分から誘って出かけるなど積極的に仲間と関わるようになりました。

 

今は、通信制高校の2年生。

起き上がれなかった頃の彼とは別人になり、ようやく「本来の自分」を生きはじめた気がするのです。

◆自分で決めた道を、自分の力で歩む

「俺も、普通高校に行けたのにな」

あるとき、長男がつぶやきました。

 

「うん、きっと行けたと思うよ。でもね、今の学校でいろんな人と関わりながら、自分らしく生きてる。それって、本当にすごいことじゃない?」

わたしは、心から言いました。

 

普通高校が“正解”というわけではありません。

長男が通う通信制高校では、スクーリング・テスト・レポートの三本柱を自分で計画し、管理しながら進めていかなければなりません。すべては、自分次第。

 

「絶対3年で卒業する」

長男はそう宣言し、今も目標に向かって着実に歩き続けています。

 

レポートの提出も出席も、すべて問題なく順調。

誰に言われるでもなく、自分の頭で考えて歩む姿に、ただただ感動するばかりです。

◆暗闇の先で気づいた、かけがえのない今

——あのとき、ココロ貯金に出会えて本当によかった!

今、心から思います。

 

親と話さなくなる年頃だと聞きますが、わが家では毎日、自然に会話が弾んでいます。

長男も機嫌よく、笑顔で過ごす毎日です。

 

そしてわたし自身も、母親としての自信を取り戻すことができました。

長男の元気がないときは自分の力不足に落ち込み、長男の成長にあわせて、わたしの自己肯定感も上がっていきました。

 

絶望の中でもがいた時期があったからこそ「あたりまえの日常」が尊く、しみじみと幸せをかみしめる毎日です。

 

暗闇をさまよう過去のわたしへ。

——大丈夫! もうすぐ“心を育てる”方法に出会うから。

 

暗闇の先に光に満ちた未来があると、伝えてあげたい気持ちです。

◎お母さんが実践したココロ貯金

・“大好き”を伝えるスキンシップ

・長男の言葉をそのまま聴く

体験談

vol.33 部屋…

引きこもり

――そろそろ、空気を入れ替えたほうがいいかもしれない。
軽く息を吸ってから、娘の部屋のドアを小さくノックしました。返事がないのは、いつものこと。ほん
の少しだけ扉を開けた、その瞬間――、
「入ってくんな」
鋭い声が飛んできて、胸の奥がぎゅっと縮むのがわかりました。
高校2年生の冬休みが明けてすぐ、娘は学校へ行かなくなりました。いつも機嫌が悪く、話しかけても
返ってくるのはトゲのある言葉ばかり。会話はもう、成り立たなくなっていました。
一日中、ほとんどの時間をベッドの中で過ごす。
お風呂にも入らない。
部屋からはまず出てこない。
娘はまるで、人として生きるための営みを放棄してしまったように見えました。

【お母さんのプロフィール】

現在高校3年生の女の子のお母さん。お嬢さんは高校2年生の1月から不登校に。
子育て心理学カウンセラー養成講座を受講したのは、お嬢さんが高校3年生の6 月。

不登校の兆候

学校をぽつぽつ休むようになったのは、高校2年生の10 月頃からです。
夏休みの明けのテストが終わると塾に行きはじめましたが、
「わたしは行かない」
そう言って、すぐに辞めてしまいました。
はっきりした理由はわかりません。けれど、ちょうどその頃から、学校を休む日が増えていったように
思います。
部活動は陸上部のマネージャーをしていました。
活動が活発な部で、土日も毎週あったり、雨の日でも外でやったり。
練習がない日でもマネージャーだけ行くこともあり、忙しそうにしていました。
そんな慌ただしい日々を、明るく朗らかに過ごしていた娘。
「部活もがんばるし、大学受験もがんばる」
前向きな彼女の言葉を、頼もしい思いで聞いていたのです。

止まった時間

それなのに、今は……。
学校に行けなくなっただけでなく、親子の会話すらできない状態。
――いったい何が起こったの?
娘の急激な変化を、わたしはなかなか受け止められませんでした。
気がつけば季節はめぐり、窓の外では明るい日差しを受けて葉桜がゆれています。
けれども家の中は冷え冷えとしていて、時間も季節も止まってしまったようでした。
かろうじて3年生に進級できたものの「不登校」の状況は変わりません。
勇気を出して娘に話しかけるたびに、刺々しい暴言が返ってきます。しだいに疲弊し、娘との会話を避
けるようになっていきました。接点が減るにつれ、どうすれば彼女の心に触れられるのか、ますますわ
からなくなってしまいます。
まるで暗闇の中にひとり取り残されたような、八方を塞がれたような、つらい気持ちでした。
ここから抜け出すには自分で動くしかない。
頭ではわかっているのに、どう動けばいいのかわからない――。
そんなときに出会ったのが「ココロ貯金」でした。

会話がなくても

東ちひろ先生の発信を追うようになり、真っ暗だと思っていた場所に小さな灯りがともった気がしまし
た。
どんな状態でも、たとえ会話がなくても「ココロ貯金」はできる。
その考え方に、深く救われました。
「〇〇ちゃん、おはよう! 起きたんだね」
名前を呼んで、挨拶をする。
目に入ったことを、そのまま言葉にして“実況中継”する。
ただそれだけの関わりで、子どもが前に進む力をチャージできるというのです。
また、娘の好きなご飯をつくってあげる“腹貯金”もできるだけ心がけました。娘は好き嫌いがはっきり
しているので、とてもよかったと思います。
ささやかなココロ貯金を重ねていくうちに、ピリピリしていた娘の空気がやわらいでいきました。やが
て少しずつ会話が戻り、彼女が抱えていた思いも知ることができました。
「大学に行かないのに、高校に行く意味がない。だから高校はやめたい」
娘なりに考え、一般的な価値観や親の期待を感じて、葛藤していたのかもしれません。

スイッチ

6月。
子育て心理学カウンセラー養成講座に通いはじめて、間もない頃のことでした。
学校の先生から、一本の連絡が入ります。
このままでは、あと〇日で卒業がむずかしくなる――
そんな現実を、静かに突きつけられました。
――とうとう、このときが来てしまった。
覚悟を決めて、娘に伝えます。
ところが意外にも、娘はある程度の出席日数を把握しており、置かれた状況もわかっていました。
そして、さらに驚くことが起こります。
その日を境に、毎日、学校に通いはじめたのです!

自分をつらぬいた夏休み

夏休みになると、娘の学校では、ほとんどの生徒が補習授業に通います。
6月、7月とほぼ毎日登校した娘でしたが、夏休みの補習は一切参加しませんでした。
空いた時間で、料理をしたり、お化粧の練習をしたり、ネイルに触れてみたり。
自分が「やりたい」と思うことにたっぷりと時間を使い、機嫌よく過ごしていました。
まわりのお友達はほぼ全員が補習に参加していたので、
「どうして行かないの?」
とたずねると、娘はあっさり言いました。
「授業を聞いてもわからないから」
受けても意味がない。
わからないまま座っているのが苦痛なのだ、と。
以前の娘なら、まわりに合わせて無理をしていたと思います。それを思うといい意味での図太さが備わ
り、自分を守る力が育ってきたように感じました。

未来へ

そして今。
驚いたことに娘は、大学への進学を希望しています。
「やっぱり大学に行きたい」
そう言って、勉強にも向き合うようになりました。
理由は、「大学生になりたいから」。
それだけです(笑)。
――どうか、高校だけは卒業させてください。
そう祈っていた一年前のことが、ずいぶん遠い出来事に思えます。
娘の暴言に傷つき、無力な自分に落ち込んでいたあの頃……。
当時の娘は、確かに大きな壁の前で立ち尽くしていました。
けれど、ココロ貯金で心が満たされはじめると、気がつけば自分の力で、その壁を越えていたのです。
親は、子どもの問題を解決することはできない。
子どもの心が動き出すまで、ただココロ貯金を続けるだけ。
ああ、それでよかったのだと、今はそう思っています。

◎お母さんが実践したココロ貯金

・名前呼び+挨拶
・実況中継
・腹貯金
・補習を受けないなど子どもが周りと違う行動をとっても、ただ見守る

体験談

vol.32 玄関…

■急変

その日は突然訪れました。
息子が小学2年生になって間もない普通の朝。
学校へ送り出そうと玄関に出た瞬間、息子の全身の力がふにゃふにゃっと抜け、くずれ落ちるようにしゃがみこんでしまったのです。そのままの体勢で泣きだす息子。
どんな声をかけても石のように倒れたまま、立ち上がることができませんでした。
今思えば、クラス替えで仲のよいお友達と離れてしまったのが、原因だったかもしれません。
お友達がいない。誰も話しかけてくれない。自分からは行けない。休み時間はひとりぼっち……。
学校でかくれんぼをしたとき、ずっと見つけてもらえなかったことがあったそうです。先生にも友達にも誰にも気づいてもらえず、「ひとりぼっち」の孤立感が深まってしまったのかもしれません。

【お母さんのプロフィール】

小学3年生の長男くん、小学6年生の長女さんのお母さん。長男くんが小2の4月、突然学校に行け
ない状態に。子育て心理学カウンセラー養成講座を受講したのは、長男くんが小2の秋。

■息子を置いて

息子の足は学校から遠のき、ゴールデンウィーク前には一切行けなくなってしまいました。
——明るく元気な子だったのに、何がおこってしまったの?
学校へ行こうとすると全身の力が抜けてしまう息子に、「行こうよ、行こうよ」と励ましたり、「何が嫌なの?」と原因をきいてみたり。
そのうちにイライラしてきて、「理由がないんだったら行けるじゃん」と腕を引っぱりますが、反応がありません。
わたしは勤めているので、電車に乗り遅れないかと気が急きます。仕事に穴はあけられず、泣く泣く息子を置いて会社へ向かう日々でした。

■食べない飲まない

息子のことが心配で会社から電話をしても、応答がなく不安がつのりました。
ご飯も食べず、水分すらとっていない様子の息子。
どれくらい飲んだかわかるように水筒を準備していましたが、まったく減っていないのでした。お菓子もフルーツも食べず、たた横になっているだけ。目で見てわかるほど、やせ細っていきました。
先生が電話で様子をたずねてくださっても、
「すみません、今職場にいますので」
としか応えられない自分が情けなく、落ち込むばかり。
——どうしたら、いいんだろう。
——なぜ、こうなってしまったの?
不安ばかりが広がっていきました。

■ココロ貯金のシャワー

「ココロ貯金」に出会ったのはそんな頃。藁をもつかむ思いで子育て心理学カウンセラー養成講座に申し込み、秋口から受講できることになりました。1回2時間の講座でたっぷりとココロ貯金のシャワーを浴び、通勤時にはいただいた動画で勉強します。
——そうだそうだ! 今日もがんばろう。
不思議と勇気がわきました。
ある日、講座で習ったように息子のふくらはぎをさすってあげると、気持ちよさそうな顔をしました。
「ママ、もっとさすって」
ご飯はいらない。お風呂にも入らない。無気力になり、何も求めなくなっていた息子の「〇〇して」
という言葉は、本当にうれしく感じました。それからは時間があれば、息子のふくらはぎを、なでなで。
マッサージを受ける息子は、何とも言えない穏やかな表情をしていました。

■先生達の協力

マッサージや承認を続けていくと、10 月には放課後登校ができるようになりました。
先生が昇降口まで来て、明るく声をかけてくださいます。調子がよければ教室まで行き、
「今日は何時におきたの?」「ごはんは食べた?」「次いつ会える?」
など、少しだけ会話して帰ってきます。
また、とても親身になってくださる先生で、ほとんど学校に行けなかった1学期分の通知表をいただけたのです。多くは斜線が入っていましたが、数箇所だけ印がついていました。息子はとてもうれしかったようです。2学期の最終日は「通知表をもらうんだ」と言って、ラスト 30 分だけ学校に行きました。
「Aくんは次の順番だから、ここで立ってるんだよ」
クラスの子が教えてくれます。一人ずつ廊下に出て、先生から一言いただいて通知表を受け取るスタイルのようで、恐らく上手にほめてくださったのでしょう。ニコニコしながら戻ってきました。
「ママ、成績ついてたよ」
限られた教科だけでしたが、誇らしげに報告してくれました。教室の後ろで見ていたわたしは、あふれる涙を止められず、マスクで顔を隠しました。
「Aくんが来てクラス全員そろったから、写真をとりましょう」
担任の先生が写真をとっていると、学内を巡回していた校⾧先生と教頭先生が「それはいいな、先生 もとっていいかな」などと言いながら加わり、「やりましたね」という表情で、わたしに目配せしまし た。

■Aくんはクラスメイト

3学期も放課後登校を続けていましたが、通知表を受け取った日の登校が後押しになり、たまに時間 内にも行けるようになりました。
ありがたかったのは、担任の先生が
「Aくんはお家で勉強しています。でも、みんなのクラスの一員です。いつ学校に来てもおかしくありません」
といつも言い続けてくださったこと。
おかげでたまに学校に行くと、クラスの子達がごく自然に、温かく迎えてくれました。
「あ、Aくん来た」
「席はここだよ」
子ども達のやさしさに救われて、教室の後ろで泣きました。
3月には週1~2回、4時間目から学校に行き、給食を食べて帰れるようになりました。
「3年生になったら、俺、学校に行く」
担任の先生に宣言したそうです。

■「配慮してもらう」のはよい? 悪い?

「クラス替えについて、学校に配慮してもらって何が悪いんですか。いいじゃないですか、行けるようになれば」
講座で相談すると、ちひろ先生は背中を押してくださいました。ところが夫は、
「社会に出たらどんな状況でも、たくましく生きなければならない。配慮をお願いするのは、ちがうと 思う」
という意見。夫の意見ももっともな部分があり散々悩みましたが、勇気を出して相談に行きました。 「どうぞ、どうぞ」
校⾧先生は温かく、じっと話を聴いてくださいました。
「この場で『必ずいい先生をつけます』というお約束はできません。ですが、状況はよくわかりましたし、お気持ちもわかりました」
思いやりにあふれた言葉が心にしみました。

■始業式の日

4月。3年生になった最初の登校日、息子は普通に学校に行きました。
「朝から登校しました。色々ご対応いただき、本当にありがとうございました」 学校にお礼の電話をして担任の先生にご挨拶していると、「少しお待ちください」と言われ校⾧先生 に替わりました。
「Aさん、校⾧です。やっと言える日が来ました。指導力抜群の担任をつけましたから、安心してください!」
熱いものがこみあげました。

■息子の変貌

息子は別人になりました。
朝は自分で起きて、服選んで 鼻歌をうたいながら身支度します。わたしが送らなくても、登校班の お友達と学校に行きます。
表情も生き生きとして、いつもニコニコ。
土日にお友達と遊びたいと思えば、「遊ぼ?」と自分から声をかけ、家に招いて遊びます。
「宿題を終わらせてからお風呂に入る」
「あと 30 分やったらゲームはやめる」
宿題もお風呂もゲームの終わりも、自分で決めてできるようになりました。ココロ貯金と先生方のご協力には感謝しかありません。

■もうひとつの変化

ふくらはぎのマッサージは、寝る前の習慣になりました。承認や声がけも、忘れず心がけています。
講座を受ける前は何をしたらよいのかわからず、ネットで調べても答えは出ず、その場その場で漠然と対処するしかなかったのですが、今は「わたしができること」が明確になりました。
実は、ココロ貯金で変わったのは、息子だけではありませんでした。
殺伐としていた夫婦仲がよくなったのです。
以前は会話がほとんどなく、夫もわたしも息子の不登校に引っぱられて、ウツっぽくなっていました。 息子だけではなく、自然に夫のココロ貯金もためていたらしく、今では家族みんながよく笑います。
さらに職場でも、「あ、これココロ貯金をあげた方がいいな」と感じることが増えたのです。
「あちゃー、これは貯金不足かな」とわかるので、頼まれたわけではないのですが、どんどんココロ貯 金を配っています^^

◎お母さんが実践したココロ貯金

・ふくらはぎのマッサージ
・承認や声がけ
・学校の先生との連携プレー