体験談

vol.16 ネガ…

冬の季節

「朝が来るのが嫌だから、寝たくない」

 

息子の登校しぶりが重くなったのは、小学5年生の冬でした。

幼稚園の頃から登園前にぐずる子で、小学校入学、クラス替えなど環境の変化に弱いタイプ。

5年生になると転校という大きな変化があり、転校先の様子が徐々につかめてきた頃からネガティブな言葉が増えていきました。

 

「クラスの子と話が合わない」

「勉強はひとりでもできるじゃん」

 

——気を許せるお友達ができないのかな。

学校でひとりポツンと過ごすわが子を想像し、胸が痛みました。

 

いつも沈んだ表情で、情緒も不安定。

その日その日で息子の様子を見ながら、「もうしんどい」というときは学校を休ませました。

朝から登校できる日は少なく、学校がはじまってから送っていくことが多かったように思います。

 

寒々とした冬空は、当時のわたしの心境そのもの。

「行くのか、行かないのか、それとも途中から行くのか」

ギリギリまでわからない生活の疲れは、少しずつ沈殿していきました。

 

 

 

【おかあさんのプロフィール】

小学6年生、小学4年生の兄弟のお母さん。長男さんが小学校5年生の冬から、登校しぶりに悩むように。子育て心理学カウンセラー養成講座を受講したのは、長男さんが6年生になってまもない頃。

 

がんばりの反動

春がきて6年生になった息子は「気を取り直して頑張ろう」という心境になったようです。

「遅刻して行くよりは、朝から行った方が教室に入りやすい」

と言って、朝登校するようになりました。

しかし、どこか無理をしている様子が伝わってきて、ポキンと折れてしまわないか心配でした。

 

残念ながら、予感は的中。

「休むか行くか」に選択肢を狭めてがんばりすぎた結果、「休む日」が増えてしまったのです。

常に頭のどこかに学校のことがあり、息子もわたしも鬱々とした気持ちで過ごしていました。

 

ちょうどその頃、東ちひろ先生が主宰される子育て心理学カウンセラー養成講座の募集を知り、受講してみることにしました。

 

 

“簡単”以上のココロ貯金

子育て心理学カウンセラー養成講座を受けてうれしく思ったのは、ココロ貯金がとても身近な感じで、むずかしくなかったこと。誰でもどこでも今すぐはじめられる、温かなものだと思っています。

 

そして続けていくうちに、“簡単さ”だけではない魅力を感じるようになりました。

それは「親が変われる」こと。わたしの心境も、いつの間にか変わっていったのです。

 

以前は「学校が嫌だ」という話を聞きたくなくて、ネガティブな言葉が出はじめると話をそらしていました。それが「どうぞ話して」という気持ちに変わり、「話すことで、息子がすっきりしてくれたらうれしい」と思えるようになったのです。

 

クッションのようにフワッと息子の愚痴を受けとめていくと、講座を受講して2~3か月経った頃には学校を休まなくなり、登校班で登校できるようになりました。

 

「学校が嫌」という気持ちが消えたわけではないようですが、「ほんっと嫌」などと言いながらも着替え、着々と準備が整っていきます。

 

もう一つの変化

学校に行けるようになっただけではありません。

活力が宿り、こちらは何も言わないのに、勉強に力を入れるようになりました。

お友達が漢字検定に受かったと聞くと自分も受けたいと言ってきたり、好きな算数については中学の問題集を買ってきたり。当然、問題集を見ても意味がわからないので、次は参考書を買ってきて問題を読み解き、勉強を楽しんでいるようにすら見えます。

 

学校でもお友達ができて、お気に入りのYouTuberさんの話題で盛り上がっているようです。

 

わが子が元気に過ごせているだけで、親は明るい気持ちになれるのですね。

うつむいて過ごしていた5年生の冬がうそのように、今、幸せな毎日を送っています。

 

 

 

おかあさんが実践したココロ貯金

・「学校が嫌」などネガティブな言葉も、しっかり聴く。

体験談

vol.15 不登…

突然の告白

「体調がおかしい」

中学1年も終わりが近づいてきた2月、暗い表情で息子が訴えてきました。

 

「学校でうまく話せない。ゴクンと飲み込む音がまわりに聞こえそうなほど、唾がたまってしまう」

この告白を機に、たびたび学校を休むようになりました。

 

息子は真面目で大人しいタイプの男の子。小学生の頃から学校の友達とはあまり遊ばず、目立たない存在だったと思います。スイミングに打ち込んでいて、力を発揮できなかった試合の翌日は「学校に行きたくない」と言ったり練習中に泣き出したり、不安定になることもありました。

ただふだんはニコニコしており、小学校を休むこともほとんどなかったのです。ですからあまり深刻には捉えておらず、たまに登校をしぶっても

「水泳で学校を休むとか、違うやろ」

「学校ありきの水泳でしょ」

といった言葉でハッパをかけてきました。

 

 

 

 

 

【おかあさんのプロフィール】

中学2年生の長男さんと妹さんのお母さん。

まじめで大人しい性格の長男さんは中学1年の3学期に体調不良から学校を休みがちになり、中学2年の夏、完全不登校に。同年7月から、子育て心理学カウンセラー養成講座を受講

気づけなかったサイン

中学に入ってからも学校とスイミングの二刀流はつづき、がんばっているなと思っていました。

ところが実は、入学して間もない頃から体調不良があったそうです。わたしにも伝えていたそうなのですが、しっかりキャッチできずに「気にしなくても大丈夫だよ」と軽く流してしまったようなのです。

 

息子は半年以上ひとりで悩み、我慢も限界に達してしまったのだと思います。彼のSOSに気づいてあげられなかった後悔は大きく、わたしは自分を責めました。

 

完全不登校

2年生にあがると、息子のメンタルをさらに追いこむ出来事がありました。やりたい子が誰もいなかった「学級委員」に、多数決で選ばれてしまったのです。生徒会にも属する責任の重いポジション。息子の性格的に、ものすごく負担が大きかったと思います。もう一人の候補者に「前期はやりたくないから、僕は後期にやる」と宣言され、強く主張できない息子は押しつけられたような形で委員をつとめることになりました。

 

忘れもしない、6月の終わり頃。

「人生やり直したい」

そう言ってわっと泣き出し、壁を殴りはじめました。

やり場のない気持ちを爆発させ壁を叩きつづける息子。どんな言葉をかければよいのかわからず、ただ見守るばかりでした。

 

以後、糸がぷっつりと切れたように、息子は学校に行かなくなってしまいました。

 

みんな、うるさい

朝、声をかけても布団から出てきません。

「今日は学校行くの? 行かないの?」

たずねても返答はなし。

やっとごそごそと起きてきても、表情が暗く目もどんよりしています。

「行かない」

「頭が痛い」

 

特定の誰かが嫌だというわけではなく、“学校” そのものへの強い嫌悪感が見てとれました。

「生徒は嫌い」

「先生も嫌い」

「みんな、うるさくて嫌い」

といった具合です。

もともと口数の少ない息子でしたが、黙りこくったまま一日中リビングでぼうっとしています。

 

——どうすればこの状態から抜け出せるのだろう。

 

途方にくれていたときに「ココロ貯金」に出会いました。タイミングよく、7月スタートの「子育て心理学カウンセラー養成講座」を受講できることになったのです。

思春期の子にできるココロ貯金

子育て心理学カウンセラー養成講座では、会話がなくてもココロ貯金ができる「現実的な方法」を教えていただけて、とてもありがたかったです。息子とコミュニケーションがとれなかったわたしは「できること」があるのがうれしく、一つずつ教えを実行していきました。

 

ささやかな関わりでもココロ貯金はたまります。

「〇〇、おはよう」

一日のはじまりは、名前を呼んであいさつ。

次は“実況中継”です。

「着替えたね」「そのシャツいいね」「食べたね」……。

見たままを言葉にすればよい“実況中継”は、本当によくやりました。

 

他にやりやすかったのは“腹貯金”。

買い物に出たときは、息子の好きな食べものをお土産にしました。

「〇〇の好きなパン買ってきたよ」などと言って手渡すと、かすかに顔がほころびます。ご飯のおかずも、彼の好きな唐揚げをよく作りました。

 

それから“マッサージ”。

ある日、ゴロンとしていた息子に「今日もお疲れさま」と言って、ふくらはぎをさすってみました。意外にも嫌がりません。「これはいいかも!」と思い何度かトライしていくうちに習慣となり、楽しい時間になっていきました。

 

兆し

ココロ貯金をつづけているとなぜか気持ちがゆったりして、夏休みは家族でのんびり過ごしました。すると不思議なことに、息子の顔つきが変わってきたのです。

 

表情は穏やか。ときどき鼻歌も聴こえてきます。朝も自分で起き、スイミングの試合で凹んでも立ち直りが早くなりました。私の友人が遊びにくるとおしゃべりの輪に入ってきます。今までは見たことがない光景でした。よく笑い、話しかけてくる機会が増え、布団から出なかったときとは空気がまるで違うのです。

 

「よく話すようになったねえ」

単身赴任先から帰省してきた夫が、驚きの声をあげたほどでした。

2学期が始まると、学校には行かないものの自分で起きて、登校時間に間に合うように着替えるようになりました。

 

足踏み

「遅刻して行ってみようかな」

「毎日電話をくれる先生に申し訳ないな」

「学級委員の仕事もやらないとあかんな」

そのうちに、前向きな言葉が出てくるようになりました。

 

「学校に戻るタイミングは子どもが教えてくれる」

ココロ貯金の教えどおり、息子が自ら“スモールステップ”を踏みだしたように感じました。

 

正直、そこまで用意するなら行けばいいのにと歯がゆく、校内にあるフリースクールのようなスペースに誘ってみたこともあります。しかし、

「授業は受けたいから、そういうところには行かなくていい」

と断られ、もう待つしかないと覚悟を決めました。

歯みがきまで終えて「あとは出発するだけ」という状態での足踏みは、約1か月つづきました。

 

 

葛藤

10月に入ったある日のこと。

「今日、学校行こっかな」

息子の言葉を受けて、車で学校まで送っていきました。実は前日も同じ流れで学校までは行ったのですが、結局車から降りられずに帰ってきたのです。ですから期待が半分、不安が半分。車内で待機していると、むなしく時が過ぎていきました。

 

——そろそろ6時間目だな。

さりげなく時計を確認し「今日もダメかな」とあきらめかけたとき、息子がわーっと泣き出しました。

「ママが学校休めって言ったから休んだのに、全然よくならんかった!」

 

「え? 休めとは言っていないぞ」と思いましたが、講座の学びを思い出しました。

「思春期は言葉のチョイスをまちがえる」のだな。

 

「そんなこと言っちゃってごめんね」

言った記憶のない言葉について詫びてから、つづけました。

「でも、顔つきが穏やかになったし、楽しく会話もできるし、ママはすごくいいと思うよ」

 

「いや、演技で笑っていただけで、治ってない」

憎たらしい言葉に反論したい気持ちをぐっとこらえました。

 

出発のとき

「そっか。ママのために笑ってくれていたんだね。ありがとう」

 

言葉を否定せずに受けとめていくと、息子はしだいに落ち着きを取り戻していきました。

そしてスッと顔をあげ、

「出発する」

と言ったのです。

最後は一人では無理だと思ったのでしょう。

「先生を呼んでほしい」

と頼まれ、急いで電話をかけました。

 

「すぐ行きます」

駐車場まできてくださった先生に「お願いします」と頭を下げたときは、駅伝のパトンを渡したような気持ちになりました。

息子はついに、再登校をはたしたのです!!

 

 

 

その後

「そっか。ママのために笑ってくれていたんだね。ありがとう」

 

言葉を否定せずに受けとめていくと、息子はしだいに落ち着きを取り戻していきました。

そしてスッと顔をあげ、

「出発する」

と言ったのです。

最後は一人では無理だと思ったのでしょう。

「先生を呼んでほしい」

と頼まれ、急いで電話をかけました。

 

「すぐ行きます」

駐車場まできてくださった先生に「お願いします」と頭を下げたときは、駅伝のパトンを渡したような気持ちになりました。

息子はついに、再登校をはたしたのです!!

 

 

再登校を終えて帰宅した息子は、一言「よかった」と言いました。
そして、翌日からはごく自然に「いってきます」と出ていき、普通に帰ってくるようになりました。穏やかに過ごしている様子が感じとれ、「今日はこんなことがあったよ」と学校の話もしてくれます。

週明けだけは弱く休む日もありますが、火曜日以降は普通に登校します。休んだ月曜日も「学校に行けない」と落ちこんでいる様子はなく、昼寝や好きなことをして、機嫌よく過ごしています。
「学校が嫌い」だとか「スイミングが嫌」だとかネガティブな発言もありますが、外で言えない分、家でゆるめているのでしょう。

振り返れば、ほんの数か月だった息子の不登校。

けれども、ココロ貯金を学んで息子と向きあった経験は、わたしの武器になりました。

予期せぬ困りごとが起こっても息子が何も話さなくても「何をすべきかわからない」と悩むことはもうありません。武器をしまった引き出しがたくさんあり、そのときどきに適したツールを「今回はこれ!」と引っぱり出してくるだけ。

 

これからも、ココロ貯金をためつづけたいと思います。

 

おかあさんが実践したココロ貯金

・“名前呼び”や“実況中継”で「認める」

・好きな献立やおやつで「腹貯金」

・ふくらはぎのマッサージで「ふれる」

・子どもの発言を否定せずに「聴く」

・子どもの機が熟するのを辛抱づよく待つ

ココロ貯金®︎【チャレンジング子育て講座】中村ともえ 上級インストラクター開催 募集中の講座一覧

ココロ貯金®︎【チ…

中村ともえ 上級インストラクターの講座
講座名:ココロ貯金®︎チャレンジング子育て講座
講師名:中村ともえ

 

講座の

主な
内容

○子どものやる気を引き出す!認め方 
○心が安定した子どもを育てるふれあい方 
○子育ての迷い解消!子育ての本質とは? 
○発達障がいのお子さんをぐんぐん伸ばす方法 
○行き渋り・不登校のお子さんをぐんぐん伸ばす方法
場 所 オンライン(ZOOM)
開催日

① 3月17日(月)14時00分~16時30分

② 3月21日(金)14時00分~16時30分

受講料  31,900円(税込
定員   3名(1名様より開催)
お申込み お申し込みはこちらから
 
 
 
 
  
ココロ貯金®︎【思春期☆チャレンジング子育て講座】オンライン:中村ともえ 上級カウンセラー開催 募集中の講座一覧

ココロ貯金®︎【思…

中村ともえ 上級カウンセラーの講座
講座名:ココロ貯金®︎思春期☆チャレンジング子育て講座
講師名:中村ともえ

 

講座の

主な
内容

思春期版】

○子どものやる気を引き出す!認め方 
○心が安定した子どもを育てるふれあい方 
○子育ての迷い解消!子育ての本質とは? 
○発達障がいのお子さんをぐんぐん伸ばす方法 
○行き渋り・不登校のお子さんをぐんぐん伸ばす方法

場 所 オンライン(ZOOM)
開催日

① 6月 3日(水)22時00分~24時00分

② 6月10日(水)22時00分~24時00分

受講料 31,900円(税込
定員  3名(残り2名様)
お申込み こちらから
 
 
 
  
ココロ貯金®︎【思春期やる気と自信育て講座】才賀ゆみ上級カウンセラー開催 募集中の講座一覧

ココロ貯金®︎【思…

才賀ゆみ上級カウンセラーの講座

講座名:ココロ貯金®︎【思春期やる気と自信育て講座】

 

講座の主な内容

【思春期☆やる気と自信育て講座】

      • 思春期のココロ貯金
      • 子どものタイプ別 ココロ貯金の効果的な貯め方術
      • ママのタイプ別、ココロ貯金の効果的な貯め方術
      • 実践的!子どもの話が十分聴けない時の対応法
場 所 オンライン
開催日時
日本時間

① 4月20日(日)21:00~23:00

② 4月27日(日)21:00~23:30

受講料 24,200円(税込)
定 員 3名(1名様より開講)
お申込み こちらから
 
ココロ貯金®︎【思春期やる気と自信育て講座】才賀ゆみ上級カウンセラー開催 募集中の講座一覧

ココロ貯金®︎【思…

才賀ゆみ上級カウンセラーの講座

講座名:ココロ貯金®︎【思春期やる気と自信育て講座】

 

講座の主な内容

【思春期☆やる気と自信育て講座】

      • 思春期のココロ貯金
      • 子どものタイプ別 ココロ貯金の効果的な貯め方術
      • ママのタイプ別、ココロ貯金の効果的な貯め方術
      • 実践的!子どもの話が十分聴けない時の対応法
場 所 オンライン
開催日時

① 8月 1日(土)15:00~17:00

② 8月 8日(土)15:00~17:00

受講料 24,200円(税込)
定 員 3名(1名様より開講)
お申込み こちらから
 
体験談

vol.14 娘の…

毎夜の炎上

「お母さん、ちょっとコーヒーショップに行ってくる」

 

以前のわたしは、頻繁にコーヒーショップに避難していました。頭にカッと血が上り、ひどい言葉を子どもに吐き捨てそうになると家を出て、なんとか心を落ち着かせていたのです。

 

息子はハイパーなADHDで、とにかく「言うことを聞けない」子。

物心ついた2歳頃からずっと、人に指示されるのが大嫌い。言うことを聞かされそうになると、逆方向に全力で走ってしまうタイプです。

特に、宿題・入浴・歯磨き……と、タスクが多い夕方からは大炎上が日課でした。

 

「次はコレをしないと、寝るのが遅くなっちゃうよ」

伝えたそばから、お姉ちゃんの勉強を邪魔して、犬を起こして、嫌がらせをしながら竜巻のように部屋中を駆けまわる。簡単に見えることが思うように運ばず、毎晩ヘトヘトになっていました。

 

成長した息子の腕力が強まり、ますます手を焼くようになってきた頃、まじめでいい子だった5歳上の娘まで、様子がおかしくなってきたのです。

 

 

【おかあさんのプロフィール】

高校3年のお嬢さんと中学1年の息子さんのお母さん。

お嬢さんはASD(自閉スペクトラム症)の傾向があり、息子さんは注意欠如や多動の特性が強めのADHD(注意欠如・多動症)。子育て心理学カウンセラー養成講座を受講したのは、お嬢さんが高校2年生、息子さん小学6年生の秋冬。

娘の引きこもり

優等生だった娘が朝起きられなくなってきたのは、中学の終わり頃。高校に入ってからは頻繁に学校を休むようになりました。

とにかく疲れやすく、自室に引きこもり、大抵は寝ているか寝そべって携帯電話を見ているか。

学校から帰ってきてゴロンと横になったまま、朝まで起きないこともありました。ずっと続けてきたスポーツもやめ、定位置はベッドの上……。

「今日は学校に行けてよかったな」と思っていると、「具合が悪い」と帰ってくることも度々ありました。

 

その頃からわたしへの反発が強まり、親を寄せつけない空気をまとうようになりました。呼びかけても無反応、もしくは「何?」と険しい顔でにらまれて、言葉のキャッチボールができません。

 

「もうお母さんの言うことなんて、聞かなくっていいってわかったんだから!」

激しい言葉に、胸をえぐれられた気がしました。

 

ずっと“いい子”だった娘。

これまで色々と我慢させてきたのかもしれない。

これからどうなってしまうのだろう。

 

不安がつのり、娘への接し方がわからなくなりました。

その状態は高校2年生までつづき、あと2日休むと進級が危ないところまで出席日数が減ってしまったのです。

 

ココロ貯金との出会い

毎晩の息子の炎上に加えて、娘まで自室に引きこもり。

実はマイルドなASDの傾向があった娘と、ADHDの息子との共存はなかなかむずかしく、悩みは深まるばかりでした。

 

ただ穏やかな毎日を過ごしたい。

事態が好転する日はくるのだろうか。

 

未来が見えずに苦しかった頃、ココロ貯金に出会いました。

 

声がけを変えたら、娘が変わった!

子育て心理学カウンセラー養成講座を受けていくと、少しずつ「あるがままの子ども」を受けいれられるようになっていった気がします。

 

例えば、娘が眠っているときは「寝かせておこう」と思えるようになりました。

眠いのはわたしがどうにかできる問題ではないと、わかってきたからです。

 

講座を受ける前のわたしは「何とかしなければ」という気持ちが強く、「寝てばっかりいてどうするの?」などと発破をかけてきました。そのような娘のお尻をたたく声がけを「ああ、疲れちゃったんだね」とねぎらいの言葉に変えました。

 

すると、娘をまとう空気がやわらかく変わっていったのです。

 

「わ、怖っ」

呼びかけて怖い顔をされたとき、冗談っぽく言えるようになりました。すると

「あ、ごめん。怒ってないよ」

などとこちらを気づかってくれます。

ごく普通のコミュニケーションがとれるようになり、娘の情緒の安定を感じるようになりました。

 

はじめて聞いた「〇〇」

同じく、息子に対しても「言うこと聞かせよう」という気持ちがなくなりました。

すると驚いたことに、約10年も手を焼いてきた「炎上騒ぎ」が消滅したのです!

 

「そろそろ歯を磨いてきちゃおうか」

「はい」

 

——え、今「はい」って言った!?

 

それまで聞いたことがなかった2文字でした。

 

炎上がなくなると暴言に違和感をおぼえるようになったらしく、不適切な言葉を吐いた後に「ちょっと悪いこと言っちゃったな」みたいな表情を見せるようにもなりました。

 

息子に効いたココロ貯金

もう一つ息子に有効だったのは「聴く」ココロ貯金です。

おしゃべりが大好きな彼の話を一生懸命「聴く」ことを心がけると、わたしの後ろについてまわって話しをするようになりました。

 

切れ間のないおしゃべりにつきあってばかりでは家事が進まないので、一緒に洗濯物をたたんだり、テーブルをセットしたり、会話しながらお手伝いを頼みます。

「話せるんだったら全然やるよ」といった感じで、嫌がらずに手伝ってくれるのが新鮮でした。

 

また、食べることが大好きなので「腹貯金」も沢山しました。

 

先生達の協力

娘と息子の好転には、学校の先生方のご協力も大きかったと思います。

 

特性上、娘はどうしても人や音に疲れてしまうようです。

ASDの診断を受けてお医者さまからレポートを書いていただけたことで、授業中にノイズキャンセリングイヤホン(AirPods)を使うことを許され、席も好きな場所に座ってよいことになりました。

「このメンバーでこの先生だったら、ここに座りたいな」と自分で選べると落ち着いて勉強できるようで、負担が軽くなったのがわかります。

なんとアルバイトまではじめ、アイスクリーム屋さんで夜9時まで働いてくることもあります。

 

息子については、6年生のときの担任がすごくいい先生で、中学の先生に申し送りをしてくださったことが大きかったと思います。息子の特性上「ペナルティを与えるような指導は逆効果」だということ——例えば「これをやり終えないと次のいいことはないよ」ではなく「これをやり終わるとこういういいことがあるよ」という言葉を使ってください、といった実用的なアドバイスを伝えてくださいました。

おかげでスムーズに中学校生活に入れ、おしゃべり好きならではのリーダーシップを発揮。息子に合った舞台を作ってもらって、長所を伸ばしてもらっている感じです。

 

穏やかな日々

家族それぞれが持つエネルギーを、ようやくポジティブな方向に使えるようになりました。

かつて「逃げ場」だったコーヒーショップは、もう必要ありません。

 

まじめで努力家の娘は、大学受験に向けて勉強中。

相変わらず朝は苦手なのですが、部屋の外に目覚まし時計を2つ置き、這って出てきて止めています。

毎日学校に通い、目標に向かって一歩ずつ進んでいます。

 

息子には自制心が芽生え、炎上しかけても自分で回収するようになりました(笑)。

炎上の嵐だった日々は、思い出になりつつあります。

 

思い返せば、適切な方法を知らず、ただがむしゃらに奮闘していたあの頃。

 

もしあの頃のわたしに会えるなら、伝えてあげたいと思います。

「あなたはココロ貯金に出会うんだよ」

「未来はね、こんなにも明るいよ」

と。

おかあさんが実践したココロ貯金

・ありのままの子どもを「認める」

・コントロールできないことには、がんばらない

・子どもの話を一生懸命に「聴く」

・腹貯金

ココロ貯金®︎入門講座 陽葵えりかカウンセラー開催 募集中の講座一覧

ココロ貯金®︎入門…

陽葵えりかカウンセラーの講座

講座名:ココロ貯金®︎入門講座

講座の主な内容

・ココロ貯金とは?

・話の聴き方とは?

・イライラ感情・不安感情との上手なつき合い方とは?

場 所 オンライン

開催日時

それぞれ1回

・ 7月30日(木)13:00~14:30

・ 7月31日(金)14:00~15:30

受講料  3,300円(税込)
定 員  2名(1名様より開講)
お申込み こちらから
ブログから 学校に行けなくても「大丈夫」と思える子育て
 
ココロ貯金®︎【思春期やる気と自信育て講座】才賀ゆみ上級カウンセラー開催 募集中の講座一覧

ココロ貯金®︎【思…

才賀ゆみ上級カウンセラーの講座

講座名:ココロ貯金®︎【思春期やる気と自信育て講座】

 

講座の主な内容

【思春期☆やる気と自信育て講座】

      • 思春期のココロ貯金
      • 子どものタイプ別 ココロ貯金の効果的な貯め方術
      • ママのタイプ別、ココロ貯金の効果的な貯め方術
      • 実践的!子どもの話が十分聴けない時の対応法
場 所 オンライン
開催日時

① 7月22日(水)14:00~16:00

② 7月29日(水)14:00~16:00

受講料 24,200円(税込)
定 員 3名(1名様より開講)
お申込み こちらから
 
ココロ貯金®︎【思春期やる気と自信育て講座】原田ゆかりカウンセラー開催 募集中の講座一覧

ココロ貯金®︎【思…

 

原田ゆかりカウンセラーの講座

講座名:ココロ貯金®︎【思春期やる気と自信育て講座】

講座の主な内容

【思春期☆やる気と自信育て講座】

  • 思春期のココロ貯金
  • 子どものタイプ別 ココロ貯金の効果的な貯め方術
  • ママのタイプ別、ココロ貯金の効果的な貯め方術
  • 実践的!子どもの話が十分聴けない時の対応法
場 所 オンライン
開催日

① 6月26日(金)10:00~12:00

② 個別にご相談させていただきます。

受講料 24,200円(税込)
定 員  2名(1名様より開講させていただきます)
お申込み こちらから