「子育てってこんな…
子どもが生まれた時は、どの親も無条件で子どもをかわいいと思います。
それがですね、だんだん自己主張をするようになると、そこが変わってきます。
子どもが成長するにしたがって、お母さんは子どもの要求に
振り回されるようになり、理想と現実のギャップを感じます。
子どもってかわいいけれど、こんなに大変だとは
思わなかったというお母さんがなんと多いことか。
だから、どうか、怒るあなたを責めないでくださいね。
ファッション雑誌を見ると、子持ちに見えないファッションのママが出ています。
所帯じみていなく、おしゃれなお母さんなんです。
髪の毛まで手入れが行き届き、白いパンツなんかはいたりして・・・
家のインテリアは、オフホワイトで統一して・・・・
でもね、本来子どもを育てるって、どろくさいんですよ。
髪の毛をふり乱し、服に子どもが食べたごはんがついていたり、
いつでも走れる靴を履き、汚れが目立たない色の服をきて・・・
それが、子育ての普通の姿だと思います。
だから、自分だけがダメだと思うのですよね。
みんな自分よりも偉く感じますし。
でも、それって妄想ですよ。
この魔法がとけてきたころ、母親としても力量がアップしていると思います。
実は、ココロ貯金箱には穴があくことがあります。
せっかくコツコツと貯めた貯金が外にもれてしまうので、子どもはやる気がでません。
貯金箱に穴をあける例が、子どもへの虐待です。
しつけといって子どもを物でたたいたり、食事をさせなかったりといった行動は
子どもを不安・恐怖に陥れます。これを「人格のディスカウント」と言います。
そして、お母さんへの不信感は、「こんなことをされるのは自分のせいなんだ。自分が悪いんだ」
と自分自身に対して不信感を言い抱くことにつながります。
そんな生存すらあやうい状態では。子どもは前向きでやる気のある姿にはなりません。
虐待とまではいかなくても、貯金がもれてしまう場合として
子どもにガミガミ・クドクド・ネチネチ言うことです。
【ガミガミと感情的に怒ること】
子どものためと思って怒っても、子どもは、親に怒りの感情をぶつけられていると
感じてしまい、親の愛情をまったく感じないのです・・・
さらに、怒っている内容を理解せずに、親に怒られて嫌だと感じるだけで
親に見つからなければ、それでいいと思ったりすると、望ましい行動改善に
結びつかず、いいところがないんです。
【クドクドと長時間の説教をすること】
子どものためを思って、親の考えをクドクド伝えても
子どもは人の話を長時間、最後まで集中して聞くことができません。
同じ説教を何度も言うことも同じなのです。
何度同じことを言っても、子どもの行動が変わらないとしたら
たとえお母さんの考えが正しくても、子どもの心には届いていないのです。
ましてや子どもの過去の失敗を持ち出されては、子どもは嫌な気持ちになるだけで
ますますやる気がなくなります。
だからね、
ナガナガ・クドクドと言わずに、短い言葉を選んで要点を伝えましょう。
お説教の長さと子どもの反省の度合いは、比例しないのです。
【ネチネチと嫌味を言うこと】
いくら言っても子どもが変わらないと感じたときに
ネチネチねっとりと子どもに嫌味を言って、気づかせようとするパターンはNGですよ!
お母さんは、子どもの心情に訴えかけながら、ここは奮起してほしいという願いを込めて言いますよね。
でもこれ、子どものますますやる気がなくなってしまうのです。
人間は自分に利益がない、関係がないと感じた情報を自分から聞こうとはしません。
例えば、テレビで毎日流れるコマーシャルは、音声として耳に入ってきても
そこにいちいち気持ちをとめることはありません。
しかし、「この店は、毎朝行列ができるパン屋さん、限定三十斤の名物食パンが大好評!
週末には遠方から車で買いに来るお客さんでにぎわいます」
とテレビから情報の流れ、それをパン好きの人が聞いたらどうでしょうか?
「どこどこ!?」「この辺!?」と気持ちがテレビに向かいますよね。
このことは、子どもでなくても大人でも同じことが言えるでしょう。
「なかなかよくやっているよなと思える感覚」
「自分で自分をまあまあ好きだなと思える感覚」
のことを自己肯定感と言います。
人間がよりよく生きていくために大切な感覚です。
子どもは一般的には幼いころは自己肯定感が高いのです。
何にでも将来なれると本気で思っている時期です。
それが思春期には、下がってきます。
他の人と比べたり、客観的事実がないとココロが動かなかったり・・・
そこからまた次第に高くなります。
しかし、
子育て期のお母さんは自分の自信をなくしがちだと思うんです。
子育てって自分の努力だけでは変わりませんから。
オムツだって、ママの努力があってもすぐにはずれるとは限らない。
無力感に襲われます・・・
不安感が増えてきます・・・
その割りには、子育ても家事もやって当たり前と言われて
だれからも評価されないとしたら・・・・
下がりますよね!!自己肯定感が。
子ども自体が大人の時間とエネルギーを奪いとるものですから
もともとお母さんがエネルギー少ない場合は、頑張れないようになっています。
決して、お母さんだけが悪いわけではありません!
欠点・短所があっても、自分に100点満点をあげましょう。
1点でも値引きをしないように。