夏休みの家庭学習で…
夏休みになると、子どもは一気に家庭に戻ってきます。
そんな時ね、勉強が気になるわけです、、、親が。
子どもは基本的には困っていません。
親の方が この勉強をやって欲しい、 苦手を克服して欲しい って感じです。
でね、その時、ハードルが高い勉強があります。
それはね、本屋で買ってきた問題集。
本屋で買ってきた問題集をやること、そのものは悪くありません。
ただこの勉強は、学習内容が難しいのではなく、
学習スタイルとして非常にハードルが高いです。
理由はね・・・
・学校に提出する絶対的な義務がない
・モチベーションが維持しにくい
・誰からも褒められない
だから、ハードルが高い勉強なんです。
しかも、学校で勉強するよりも家庭で勉強する方が、環境として ハードルが高いです。
自分だけ勉強している気がしますから。 じゃあ、どうするかですよね。
最低限必要なことは、
【1】子どもと一緒に問題集を選んでいること
【2】親が上手にサポート係をすること
【3】比較的簡単な内容をやること
親が子どもにやらせたい問題集を勝手に買ってきて、
子どもにやらせる方法は、失敗する危険性が高いです。
子どもは基本的に、先の見通しが悪いので、
たとえ子どもと一緒に選んだ問題集でも早々にポイッとするかもしれません。
「ちゃんとやる!」と言っていたとしてもね。 これは、嘘をついているわけではありません。
それ、親の学習サポートが軌道に乗っていないのです。
まず、子どもが親のそばで勉強している場合は、そのプロセスをしっかりと承認します。
子どもは、承認することなく、ひとりでに、勝手に自主的に勉強はしません。
子どもにうまく家庭学習をさせようと思ったら、親の承認が必須です。
私の子育て相談では、
「うちの子は、宿題の取りかかりが遅いです」
「遅くからやっているのに、わからないところがあるとキレます」
「だから~、早くやればいのにって言うのですが・・・・・・・」
というお声が多いです。 まあね、取り掛かりをスムーズにする
言葉かけは、確かにあります。
「今日の宿題は、何があるの?」
「何からだったら、出来そう?」
「一番最初に何の宿題をやる?」
って感じで「何」を入れて質問をしてみます。
「何」と言われると、脳みそは答えを探し出します。
「なんで~!!」はNGなのね。
さて、それでも子どもがどうしても宿題を
やらないとしたらどうしますか? そんな時にはね、、、、そのまま黙っておきましょう。
後から子どもが「お母さんが言わなかったから、出来なかった」って言うかもしれませんね。
そのため、2回くらいまでは上の質問を淡々と言っておきます。
でね、、、あとは子どもにお任せです。 親が子どものためと思って
たくさんのことを言うと「お母さん、うるさい!」と思います。
黙って、そのままにしておくと・・・多くの子どもはブツブツ言いながらやります。
子育てに悩みはつきものです。みなさんも、子どもが幼いときから
あれこれと迷ったり、悩んだりしながら子育てをしてきたことでしょう。
子育ての悩みは今日に始まったことではないと思います。
子どもが幼いころは、「うちの子、まだオムツがはずれません」
「赤ちゃん帰りをして抱っこをせがまれます」
など、公園で子どもを遊ばせながら、近所のママ友と話をしたかもしれません。
いま考えると、あれはなんだったのでしょう・・・
思春期の大変さと比べると、あのころの悩みは
子育ての悩みのうちに入らないと感じられるかもしれません。
思春期の子育ての悩みが深い原因には、お母さん自身が人には相談しにくいと感じてしまい
自分の子育てについて閉鎖的になりやすいことがあります。
「〇〇幼稚園ってどんな感じですか」とママ友に相談できたとしても
「うちの子、偏差値が〇〇なんだけれど、△△中学校に入れるかしら・・・」
とは聞きにくいものです。
ましては、「うち子の、私に『うるせぇ、ババァ。死ね、消えろ』と言うのです・・・」
とは、ちょっと言いにくくなります。
また、子どもによって、部活動が大好きな子、勉強熱心な子、遊びが大好きな子
ジャニーズが大好きな子、ゲームが大好きな子、と興味関心と行動パターンが
多様に広がっていき、我が子の子育ての悩みが、お隣の子育ての悩みと
いっしょにはならなくなります。
受験を心配する親もいれば、家出した子どもを心配する親も出てくるわけです。
そして、幼いときだったら「最近、幼稚園を行き渋るようになりました。。。」
と先生にも相談できますが、学校の先生に「最近、朝までゲームをしているんです」
と相談していいやら、悪いやらと考えるようになります。
子育ては八方ふさがりとなります。さらに、お母さんは女性なので
男の子が暴言を吐くことに戸惑ったり、女の子であっても
自分のときとは反抗の仕方が違ったりすると、
お母さんの心の軸は多く揺さぶられて、ぶれていきます。
この時期の子育ての基本は、少しずつ子どもにまかせて手を放していくことです。
大人から見れば、危なっかしいことばかりかもしれませんが
極力親は口出しをしないことで、信じて見守る態勢で接します。
11歳の子どもが16歳(5年後)、21歳(10年後)、26歳(15年後)
になっときに自立をしているためには、幼稚園のころと同じ子育てをしてはいけないのです。
子どもを信じて見守るというのは、言葉としてはきれいですが
実際には「そんなことではダメだろう」「もっとしっかりしてほしい」と感じるでしょう。
でもね、半人前のわが子を「あえて」大人として扱うことが
本当の大人へと育てていくことになるんですよ。