頭がいい子を育てる…
あなたは、自分のことを「どんな人間」だと思っていますか。
私たち大人でさえも、自分のことが一番わからないのです。
それくらい自分への認識は不確実です。
自分はなにものかを認識するのは、
「他者から自分のことを何と言われたのか」 という積み重ねからできています。
「人は、他者から言われたコトバでつくられている」 ということです。
ということは・・・ お母さんが子どもにかけるコトバ次第で、
子どもはどんどん変わっていくということです。
その気になって、根拠のない自信が育ちます。
たとえば、 お母さんよりも子どものほうが、用事を覚えていることがあります。
「明日は、早いお帰りだよ」とお母さんが忘れていることを
子どもの方が よく覚えているとしたら
すかさず 「あなた頭がいいわね~」 「記憶力いいわね~」 と言葉をかけます。
頭がいい子を育てたいと思ったら、
まず子どもの潜在意識の中に 「頭がいい子」という言葉を
インプットしていきます。
ひょっとしたら、偶然覚えていたのかもしれません・・・
でも、それはいいのです。 厳密にその事実を頭がいいと証明されなくても
「頭がいい子」と言われ続けたことで、
「自分は頭がいい子」 「勉強が出来る子」と認識していきます。
根拠のない自信が生まれるのです。
逆に「お前、バカだよな~」とふざけて言っていたとしても
その「バカな子」がインプットされていきます。
どの子も小学校に入学したら勉強がはじまると知っています。
例外なく、勉強ができる子になりたい と思っているのです。
それがだんだんと学年が上がるにしたがって、少しずつ勉強が難しくなってきた時
今まで潜在意識にインプットされた言葉の違い によって
その後を大きく左右されるのです。
「きっとできるはず」と思っていると、子どもに不安感が少ないので
頭にスイスイと勉強が入りやすく、逆に「バカだよな」と言われた子どもは、
「やっぱり難しい」「どうせダメなんだ」 と簡単に烙印を押してしまいます。
お母さんは、言葉の魔術師です。
コトバで頭のいい子をつくちゃいましょう!
「〇〇しなさい」と指示・命令口調が通用する時期は終わりました。
親が指示・命令して子どもを動かすのではなく
子どもが自発的に行動するように、促すほうが望ましいのです。
親からの指示・命令がなければ行動できない子どもは
それがなくなったら何をどうしたらいいのかわからず、行動が鈍ってしまうんです・・・
「もう〇年生になったのだから、自分でしなさい」
とお母さんが言ったとしても、子どもができるように
育っていなければ、いくつになってもできないままでしょう。
よく、「自分が本当に困るようになれば、子どもはやるものよ」
と言われますが、子どもは親が思うほと困っていないことが多く
その結果、いつまでたっても何もしないということになります。
じゃあ、子どもにどんな言葉をかけたらいいでしょうか?
具体的な言い方をご紹介しますね。
【「何」を使った質問をする】
「なんであなたはできないの」と「なんで」と言われると
子どもは単にお母さんに責められたと感じてしまい
とっさに言いわけを考えたり、反発をしようと思います。
こんなときは「なんで?」を「何?」を使った言い方に変えていくと効果的です!
私が中学校勤務のときには「何からだったらできそう?」など
「なんで」という言い方を、すべて「何」に言い換えていました。
【指示・命令を「〇〇できる?」に変える】
「洋服を片づけなさい」と言うのは、子どもへの指示・命令です。
ここでは「洋服を片づけられる?」と質問をしていきます。
「〇〇できますか?」と言われると、案外「できません」と言いにくく
子どもは自然と望ましい行動をとるようになるのです。
【具体的に伝える】
子どもが自発的に行動していないとき、実は、子どもは具体的に何をしたらいいのか
よくわかっていないことがあります。ただ説教じみた言い方をすると、
子どもは一気に逃げてしまうので、まさに「言い方」が大切ですよ。
着替えを全然自分でやろうとしない子どもの対応についてです。
どうしても、お子さんが動かないときには
「正しい母」から「役者ママ」へと変身していただきます!
ママ : 「ねえ、そろそろ時間だけど、あと何秒くらいで着替えができそう???」
子ども:「10秒!」(なぜか無理な数を言う)
ママ :「え~!?もっとかかると思うよ~♪」 (挑戦的に言ってみる)
子ども:「ママ数えて!」(くいついてきたら・・・)
ママ : 「じゃあ、位置について ヨ~イ ドン!」
(たいそうに、手を子どもの前に置き、ドンで上に上げる)
(おもいっきりゆ~くりと10秒(10数える間)に着替えが 終わるように数えます。)
コツは 絶対に子どもが言った数の中で終わるようにすることです。
まちがっても、時間切れにしないように!
やる気が一気になくなります。
このやり方は、元気な子に向いているかもしれません。
子どもって、大人ほど急いでないし、困ってもいません。
だから、急いでくれないのです。
意図的にゴールをつくってみると、終わりを意識してきます。
子どものやる気と自信を引き出すためには
子どもをほめたり、認めたりしてココロ貯金を貯めることが大切です。
それがわかると、多くのお母さんは、自分自身のココロ貯金の残高は
どうなんだろう・・・と考え始めるのではないでしょうか。
「私は両親からほめられたことがない」
「ガミガミ・クドクドと言われ続けてきた」
「自分に自信がもてないから、すぐに子どもを怒ってしまう」
と自分自身がされた子育てを振り返ることでしょう。
子どもは未完成な存在で、日々失敗や間違いをしながら成長していきます。
子どもを産むまでは、自分の努力しだいで決まる成功経験を積んできた
お母さんも失敗や間違いが多い子どもと過ごす時間が長くなると
しだいに自分自身も自信がもちにくい精神状態になりやすくなります。
さらに、多くのお母さんは子どもを一人か二人しか育てておらず
男女のちがいも含めると、
慣れたという実感がもてないまま子育てをしているのでは、と思います。
そのため、いつまでたっても子育てに自信がないと感じているのはないでしょうか?
逆に、「私の子育ては大成功だ!」と思う方がいたとしても
それは、それで疑問が残ります。
子育ては、短期間で結果や成果がわかるものではないからです。
結果が見えないことに毎日膨大なエネルギーを費やすのが子育てなのです。
子育て中のお母さんは、一般的に自己肯定感が低くなりやすいと思われます。
では、どうやったらお母さんの自己肯定感が高まるのでしょうか。
この世の中に欠点・短所がない人はひとりもいません。
どれほどエラいと思われる人にも必ず欠点・短所があります。
そのため「欠点・短所がなくなったら、自分は百点満点になるのに・・・」
と思っていたら、一生百点満点にはなりませんよ。
だからね、どうか欠点・短所があるそのままの
自分に百点満点をあげてほしいと思います!
「自分を変えられない」と思うのは、
いまの自分を否定していることから始まります。
まずはここで一度「いまのままの自分でOK」
「欠点・短所があって当たり前」と思ってください^^
そう思えると、自己肯定感が高まり、やる気と自信がわいてきます。
自分の心を安定させながら、子どもにどんどんココロ貯金をしてみてください。
そのほうが無理なく自然に子どものココロ貯金が貯めれますよ!